ホームの母の電話に番号を短縮登録してあるのだが、
母がいろんなところを押してしまうらしく
時々番号が消えてしまうので登録をし直す。
今日電話機を持ち上げると、メモが畳んで置いてある。
何気無く見ると、短歌が書きつけてある。
趣味だった短歌を詠まなくなってしばらくたっていたのだが。
そっと読んで又同じ場所に戻した。
母には言わなかった。
歌の内容は、君の声が廊下をとおして聞こえてくるのが長い一日のうちでの楽しみ
というもの…父への相聞歌、といっていいかもしれない。
メモ、なくならないといいな。
父には伝えてみた。
私がホームを出る時に、父は母の部屋に行ってそっと横に座っていた。
母がいろんなところを押してしまうらしく
時々番号が消えてしまうので登録をし直す。
今日電話機を持ち上げると、メモが畳んで置いてある。
何気無く見ると、短歌が書きつけてある。
趣味だった短歌を詠まなくなってしばらくたっていたのだが。
そっと読んで又同じ場所に戻した。
母には言わなかった。
歌の内容は、君の声が廊下をとおして聞こえてくるのが長い一日のうちでの楽しみ
というもの…父への相聞歌、といっていいかもしれない。
メモ、なくならないといいな。
父には伝えてみた。
私がホームを出る時に、父は母の部屋に行ってそっと横に座っていた。