『ぎんなみ商店街の事件簿』の同時刊行作品、Brother編です。
母を早くに亡くした4兄弟が事ぎんなみ商店街界隈で起きる事件を解決していくお話です。
3姉妹編とは違い、長男はかなりしっかりしていて、ボケ要素はSister編よりは少なめですが、コミカルな感じはSister編と同様です。
本作品シリーズ共通は、次男、次女が探偵役、キレるワトソン役が三男、三女となっています。
本作品は、亡き母が事件に絡むという内容というのもあるかもですが、読んだ順番もあるなと思いつつ、メインはこっちのほうかもな?と思う内容でした。
Sister編→Brother編を読んだからよりそう思うのかもですが、第3章のメインはBrother編かなと思いました。
ただ、第1章のメインはSister編の方にあるとは思いますので、そういう意味でバランスだったのかな?と思いました。
本作品の面白いところは、全編通して、事件は同時並行で起きているし、解決するべき謎がそれぞれ違うというところです。
おそらく、Brother編で解くべき謎はBrother編で解くべき謎に仕上がっていて、これが逆だったらうん?となるような気がします。
そして、Brother編はその謎は登場人物が亡き母とつながりがあるので、謎を解くごとに成長したり、亡き母に思いを寄せたりするので、ストリート的にはこっちのほうが好きかもなと思いました。
シリーズを通してみれば、凄くよくできた作品で、両方とも面白かったですが、私はこちらのほうが最終的には好きかなと思いつつ、Sister編→Brother編の1章交互読みをオススメしたくなる、そんな作品だったなと思いました。
※ブクログに掲載した感想を転載しております
同じ事件を別の角度からみると違う解決が導かれる本作品のBrother編。
本当に全部回収できるの?と思っていたら、ちゃんと回収できている(だろう)と思われるのが凄いです。
どちらから読むのかは気分の問題かなと思いますが、私はSister編→Brother編の1章ごとの交互読みがおすすめです。
表紙もおそらくそういうことなのかな?と勝手に思ってます。
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