とらいさぽーとでは自律支援として「買い物」を取り入れています。
将来のライフスタイルを考えて、その子にとってどこまでのスキルが実生活に使えるものになるのか、
情報を整理し、試していきます。
難しいから、理解できないからと、はじめから諦めてしまうと、
自分で選択し実行するという自己決定をする力を育てるための、
せっかくの貴重な手段を放棄してしまうことになります。
購入できる範囲のものを理解しその中から自分で選ぶことが出来る。
言葉でのやり取りが出来なくても計算が出来なくても、
その子どもの特性に合った手法を試みていけば出来るようになります。
自分の意思を伝える術を知らない、あるいは伝える必要があることを認識していないASDの人は多く、
そのために、子ども本人は実は好きではないものや行為を、
まわりの大人からずっと提供され続けても拒否できなかった、否定する術をしらなかった、という話はよく聞きます。
自分で選んでも良い、選択肢がある、拒否しても良い、
相手に伝える術を知る、理解してもらう術を知る、そこから関係性を広げていきます。