チェコ在住でカメラマン!フォトグラファーJet田中の日記

チェコの首都、プラハから100キロほどのピルゼンという街に住み、ヨーロッパのテニスを中心に撮影する私の海外在住日記。

Zlin Cup

2005-08-31 23:20:52 | Weblog
初日の画像をアップしています。

では日記スタート。

まずはウィーンのホームに長袖を置き忘れて出発。
ブジェツラフ、オトコラバと電車で経由してジリンに到着。
車窓からはどこまでも続く草原、麦畑のオンパレード。緑のにおい、いいところだなあ。

でも広く、どこにテニスクラブがあるか分からない。
で、通りがかりの両親+赤ちゃん2人家族に尋ねると一緒に行ってあげるとのこと。ありがたや。なんとかETAのサイトに書いてあった住所にたどり着くもそこにあるのはオフィスのみ。コートは違う場所にあるとか。
聞くと
「歩いて1時間、バスなら15分くらい。ポーランドにあるんだ。」

はあ?国境越えるんかい?そんな話は聞いてないぞ・・・・また使う通貨がふえるのか・・・・てかそんなにここは国境間際なのか?

でも結局はジリンのなかだった。ワルシャワだとか、なんだとか・・・あれはなんだったんだろう。
なんとその家族はバスにも乗ってついてきてくれた。切符の全員分のお金を渡そうとするも自分の分さえ受け取ってくれない。
息子のサーシャに渡そうとしたら笑われて断られた。かわい。ちなみにブログの写真がサーシャ。

さて、着いて見るといいところ。レッドクレー15面にインドアを備えた素晴らしい設備である。高台にあり、景色が素晴らしい。
ヤギの鳴き声が時々聞こえる中、テニスの打球音が心地よく響く。
と、その家族がトーナメントディレクターを呼んでくれた。かなり気さくないいひとで、チェンジコート中ならコートに入ることを認めてくれた。
「この15面のコートは君のものだよ」
のセリフにはちょっと感銘を受けましたね。直接気持ちが伝わる英語っていいな。

しかもかなり親切に対応してくれた。地図、観光ガイド、ホテル、レストランのリストなどもろもろの書類、ドロー、エントリーリストをプリントアウトし、ホテルの場所、値段を出して僕に知らせてくれ、話し合いをして予約の電話までしてくれた。

う~ん、名も知らぬヤポンスク(日本人)にコートに入ることを許可し、更には至れり尽くせりの丁寧な対応・・・・大きな借りを作ってしまった。ありがとう。写真で返さないとなあ。

日本ならどこからか現れたしらない外人が子供の写真をコートの中に入って撮影したいなどといったら・・・・・シッシ!!行った行った!!って感じでしょうか(経験あり)。全くおおらかですね。連れてきてくれた家族といい、このチェコ人の対応の素晴らしさは何なんでしょうか。

さて、全小から2日後に見るチェコでのETA。国籍自由とはいえ夏休みのこの時期は各国がトーナメントを行っているためチェコ勢が圧倒的に多い。

もちろん1回戦から3セットマッチ、デュースあり、コンソレあり。コンソレも3セット。
展開を早くするために使用するボールは4つ。ファイナルチェンジ。
今年の全小初日、終わるのがかなり遅くなり、ある役員の方がこりゃ来年は1、2回戦はノーアドだな、と・・・・
やはりしっかりと3セットマッチをやることにこの大会の素晴らしさがありますので、是非是非3セットを続けてほしいと思います。
ボールを増やすというのも予算的にはきついと思いますが、是非試してみてはいかがでしょうか。子供達のためにも、よろしくお願いします!!

試合前の練習時間はとても適当、10分くらいやって試合が始まる(各コートでかなり差がある)。

ジャッジはセルフ、各コートにアンパイアもいないので、問題が起きたときだけ子供かその親がレフェリーを呼びに行く。ジャッジでのもめごと以外は大体自分達で解決してしまう。
自分の考えを相手に伝える能力がみんな優れているし、独立心が強いというか、顔は幼くともすでに精神的に大人びている感じが伺える。

コートの弾み方も違う。レッドクレーなので当然メチャクチャはねる。当てて返しただけのボールが頭の上まで弾む。無論普通にトップスピンを打てばより弾む。そこではベースラインから高い打点から攻撃することが勝ち抜くためにかならず必要となるから、当然みんな上手い。スマッシュのような打点でフォアからもバックからも強く、角度のあるボールを叩き込む。

この高いボールに対して攻撃できない子は、ベースラインの5メートルほど後方からつなぐことしかできなくなってしまう。僕が見渡す限り、試合出たての子以外はそれができない子はいなかった。

テニス全体のレベルは想像したとおり、全小に比べて男女とも高い。パッと見てああこの子は全小に出ればベスト4には入るだろな・・・という子がゾロゾロぞろぞろ。
しかも聞くところによると11歳~12歳のトップは当然ながら出場していない模様。

このトーナメントを見たとき一番に感じるのがトップレベルの子が日本と・・・ということよりも層の厚さの違い。
全てのコートで全てのテクニックを使い、ものすごいせめぎ合いが続くのでどこへ行こうかしどろもどろ。十分見ごたえあり。

そしてどんな下手な子でも常に前へ前へ、自分から仕掛けていく。失敗もあるが、見事に先を見据えた中で今の勝負にこだわる姿勢がうかがえる。

日本ジュニアと比較して一番違うのが「前」への動き。
日本のジュニアの試合を見ていると、後ろにはちゃんと動くが、前に入るべきボールを落として打つことが圧倒的に多い。
後ろに下がるべきボールというのは、下がらないとかなり打ちにくくなるから、下がる。
しかし前へ行くべきボールというのは前に行かなくても、落とせば普通に打つことができる。だから、そのまま打つ。一見必然性がないように感じるし、落として打つほうが簡単だからそうなるのかもしれない。
自分から何かを仕掛けるということが少ないように感じる。

しかしそういう子はここではほぼいないといってよい。そういったテニスをしていてはだめだということが既に定着しているのだろう。常に前を意識し、浅いボールに対しての前への一歩が非常に早い。隙を見てはスイングボレーを試みたり、ネットをとってボレーで勝負する。

そう、強くなるために世界で勝つために、前への動きは必然なのだ。
それは世界のトップのプレーを見れば一目両全であろう。

もちろんこの年齢では攻撃より守るほうが有利であることは間違いなく、ロブで守り勝つこともあるが、そのまま大きくなり、テクニックが安定してきたとき、選択肢が広いほうが勝利する確率が高くなるのは容易に想像できる。

そしてコーチングがOK。
親子が会話しながら、時には子供が黙ってろ!!とののしりながら(笑)試合している。
トーナメントディレクターに聞いたら本当はダメとのこと。野放しになっているのであろう。2年前見たときもそうだったが、どこのETAでも見られる光景のようである。

さて、帰りにてこずる。
バスに乗るも、切符の券売機がなく、無賃乗車。やっちまった・・・
当然英語が通じないのでホテルにたどり着くのにも一苦労。地図を頼りに人に聞いて聞いて・・・・ようやくたどり着いたときには疲れきっていて、ベットに寝転がったらそのままぐっすりと眠ってしまった。夕食も食べず、シャワーも浴びず。
そんな一日でした。

連絡事項

2005-08-31 15:03:10 | Weblog
今日写真を日本女子選手3人に送ろうとしたところ、みんなにメールアドレスを書いてもらった手帳が盗難されていたことに気づきました。千尋ちゃんのお父さんのアドレスは分かっているので、大丈夫なのですが、もしこれをみておられる奈良様、土居様、よろしければトップページのメールから連絡してください。

よろしくお願いいたします。

僕だけ・・・・?

2005-08-31 01:37:57 | Weblog
ん~なぜか僕の家にあるパソコンだけが僕のホームページに接続できないようです。今日フォトギャラリーをアップするはずがFTPサーバーにも接続できず、更新できません。ごめんなさい。原因調査中です。

飛行機のなかで頑張って日本時間に合わせて寝て起きて、と努力しましたが僕の体はまだヨーロッパ時間(マイナス7時間)で、布団に入っても眠れず、結局ベットの中で徹夜して、眠くなった頃にそのまま大学の大会の会場、萩山に行きました。
しかし、撮影は厳しい・・・・、母校の選手だけ。
そして長い・・・3試合目なのに入ったのが3時。男子シングルスはスコッと負け、女子ダブルスがすぐ入り、長い長い・・・・終わったのは夜7時30分。こんなに撮るとは思わなかったなあ。

写真はチェコのボーラー、3年前からお友達のカロリーナ。
お土産をくれた子です。盗られたバックのなかに・・・・ゴメンよ。

あしたからお待ちかね(?)ヨーロッパの日記スタートです。



システム障害?

2005-08-30 02:29:43 | Weblog
なぜか先ほどからホームページにアクセスできない状態が続いています。ブログだけ更新。
年間2000円で容量、転送量無制限サーバー、そして僕が感じた初めての障害なので、文句も言えません。そのうち復旧するでしょう。

今日は12時間ぐったり睡眠して起床。
カメラのカセットを取り出そうと分解を試みるもダメでした。
やはりバッテリーと充電器を買います。くそ。
あとは荷物の整理、カメラのお手入れ、洗濯、画像整理と処理。

明日は母校の選手が出るので、夏関に行きます。

トップ写真は松島さんとこでも出ましたが、ちょっとレタッチしてみました。
だいぶ雰囲気変りますね。


プラハの写真、松島さん、分かってますがな。
うちのホームページ読者はキッズテニスドットコムの読者と違う方も読んでますし、プラハってどんなとこ?て人のためのものですよん。


ただいま

2005-08-29 01:54:18 | Weblog
帰ってきました。
ご心配おかけしました。
さすがにあれからトラブルはなかったです。
あ、空港のシャワーでお湯が出なくて、他の人が使い終わるのを待ってた、てのはありました。

ねびさんの言うとおり、泥棒さんも中身をみてさぞがっかりしたことでしょう。
ビデオカメラのバッテリーに、充電器、ちょっとかけたボヘミアグラス、鐘、手帳などなど、売ろうとしても使おうとしてもどうにもなりませんな。

一応どっかにかばんが落ちていないか歩き回ったのですが(ゴミ箱も探した)、無かったです。線路内に落ちてるかも・・・と空港行きの電車の中からもさがしましたけど。

ふと考えれば、あの当時ミッテにいたのは僕と清掃の方だけで、あとはあの2人がうろちょろ。多分日本人だからいいものもっているに違いない・・・みたいなかんじで隙をうかがっていたんだと思います。もしかしたら刃物でも出されて脅されていたかもしれないわけですから、もしあの時全部持っていったとしてもどうなってたか。
やはりミッテではなくウエスト駅などの人がたくさん寝てるところで、もしくはホテルで寝ればよかったです。ウイーンのホテルは高いので、安く上げたかったのですが裏目に出てしまいました。

今回は僕個人としての思い出よりも、松島さん、他大勢の方に迷惑をかけてしまったという気持ちのほうが遥かに大きいです。僕が写真に専念できるようにビデオ撮影を引き受けてくれたからです。ほんと、すみませんm(_ _)m
てか、カメラ内に残ったテープ、気になる~。電気が通らないと開けません。力ずくでやったら壊れそうです。バッテリー買っても充電できないから、充電器とバッテリー買わなきゃ。単体で売ってるかなあ。え~ん。

警察はなにもしないでしょうね、きっと。届けられたら知らせてくれるくらいでしょう。

ウイーン 盗難 

で検索かけたら体験談がたくさん出てきました。
みんな苦労してるんだなあ・・・・僕よりずっと凄い、ずっとかわいそうな体験談がいっぱい。
そのなかで、ウイーンだけで1日1000件の盗難が起きているという記述を見つけました。ほんまかいな?

ともかく盗難が日本に比べて遥かに多いヨーロッパ諸国ですから、一件一件捜索なんかしていられないでしょう。

ま、昨日よりも今を生きます。