JDS日本ダウン症協会 大阪支部からのお知らせ

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ダウン症の日フェスタ 約600人の来場者で盛況

2019年03月22日 | 写真展

 

 

世界ダウン症の日の3月21日(木・祝)、大阪・西長堀の大阪市立中央図書館ホールで「ダウン症の日フェスタ」が開催されました。5階会場では講演会やファッションショー、ワークショップ、相談コーナーなどが設けられ、約600人の来場者で賑わいました。

ダウン症の日フェスタ会場の大阪市立中央図書館外観

1階のダウン症の日写真展の様子

「ダウン症の日フェスタ」では、開会宣言のあとJDS(日本ダウン症協会)大阪支部・玉井浩支部長、ピアニストの鈴木凛太朗さん(28歳)、田上愛翔くん(9歳)がJDSのアピール文を読み上げました。

「Leave no one behind(リーブ ノー ワン ビハインド)」から始まる言葉を直訳すると、

「誰ひとり置き去りにしない」という意味があります。声を揃えて読み終えると、会場から拍手が沸き起こっていました。

JDSのアピール文を読み上げる大阪支部・玉井浩支部長、鈴木凛太朗さん、田上愛翔くん

4回目の開催となった「世界ダウン症の日」(3月21日)当日の『ダウン症の日フェスタ』。会場にかけつけてくれた ぜんち共済西日本推進本部長の長谷川徹さんから、応援メッセージをいただきファッションショーがスタート。今年のテーマは「ボーダレスファッション~障がいの壁・境界線(border)を越えて一緒にファッションを楽しもう!~」です。

来賓挨拶 ぜんち共済 西日本推進本部長 長谷川徹さん https://www.z-kyosai.com/

観客席にはボーダーのシャツを着た人々の姿も多くみられるなか、ファッションショーが開幕。既製服に手作りのリボンやベルトなどをあしらった子ども達が次々と登場。思い思いにポーズを決めました。

次に、ファッションデザイナー越智真紀子さんが、モデルらそれぞれの要望に合わせた華やかなデザインの衣装が披露されました。

この後、「さをりひろば」のモデル自身が仕上げた、さをり織りの衣装に身を包んでランウェイを歩いたり、揃いのボーダーシャツの親子、兄弟らがモデルとして登場。

親からの「一つ一つの階段は大きいけれど、沢山の経験を通して、ともに彩ある人生が遅れますように。家族みんなで笑い飛ばしながら歩んでいきたいです」というメッセージも紹介されました。

最後は会場から飛び入りで参加する子ども達で賑わい、皆、思い思いに歩き、写真撮影するなど来場者の笑顔も見られました。

また、

会場内では専門家による療育相談コーナー、なんでも相談コーナーも設けられていたほか、さをり織のワークショップ、コサージュ作り、ランドセルカバーやインソール体験などもあり、時間の許すかぎりワークショップを楽しむ姿が見られました。 

さをり織りワークショップ


クラフトワークショップ


情報コーナー


あそびコーナー

 

療育相談コーナー


ダウン症の方のためのインソール「ゆめ工房」https://yumekobo-kodomo.jimdofree.com/

 

午後3時からは「親子・夫婦の人間関係を改善する秘訣」をテーマにミニ講演会が行われました。1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP(サーティファイドファイナンシャルプランナー)であり、ダウン症児の父でもある、講師の島上 智さんが、自身の経験から充実した家族関係を築く秘訣について講演しました。

ファイナンシャルプランナーである島上さんが、人間関係の大切さを説く理由は「人の悩みの8割程度は人間関係にあり、その関係を改善したり良好に保つことが、お金についても密接に関わってくる」ことから。人間関係を良好に保てないと、お金も残せないことに言及。そこで、人間関係を良好に保つうえで、「外的コントロール」と「内的コントロール」があることを説明。相手に「~しなさい」と、相手を変えようとする行動や言葉が「外的コントロール」。これに対し、相手に気づきを与え、自身の内発的な行動などを発揮させるのが「内的コントロール」。支配的なものではなく、相手の自発性を促すには内的コントロールが重要であることを、講師自らの子育て中の出来事や、夫婦間の体験をもとに話しをしました。最後にネガティブな言葉をポジティブな言葉にし、とらえ方ひとつで気持ちは変えられることを参加者に伝えました。

 

講師の島上智さん テーマ「親子・夫婦の人間関係を改善する秘訣」

フェスタの最後にJDS大阪支部・玉井浩支部長が、アピール文から あらためて「Leave no one behind(リーブ ノー ワン ビハインド)、誰ひとり とりのこさない」ことを述べ、閉演しました。