もはや、選手の誰も「優勝」なんて思ってもいないのだろうな。
でもわたしはまだ信じてるよ。グループリーグの全ての試合が終わって
順位が確定する瞬間まで。
奇跡が起こるから、スポーツを観るのが好きなんだ。
日常に奇跡なんて起こらない。でもフィールドには起きるんだ。
スペインとイングランドがGLで敗退するなんて、世界中でどれほどの人が
予想していた?チリが一位通過するかもしれないなんて、誰が予言していた?
ボスニアがW杯に出られるなんて、20年前に彼らは信じていたか?
選手たちが戦う相手はもはや、コロンビアの選手ではない。
「やっぱり勝てないじゃん」
「優勝とか笑わせるなよ」
「海外組とかたいしたことないな」
「監督が悪い」「本田やっぱりビッグマウス」
そんなことを言う奴らだ。
なにも知らないくせに。彼らがここに立つまでにどれほどの努力と、犠牲と、
苦しく辛い思いをしてきたか、知ろうともしないくせに。
彼らだけじゃない。そこに立てなかった多くの選手が、私たちの日常なんかとは
次元の違う苦しみを背負っているか、知らないくせに。
だからこそ、ワールドカップで勝たなければ意味がないのだけれど。
この4年間は間違っていない。今回は確信してる。
2010年、確かに予想以上の結果を出せた。けれどそれは「弱者のサッカー」。
日本代表に望むのは結果か内容か?
代表は強いから応援する。勝つから見る。負けるのは見たくない。
そんな人は世界中にたくさんいることだろう。
試合前に選手たちが口にした「自分たちのサッカー」の意味をわからない日本人が
大多数だろう。私だってずっとそうだった。
でもこの3年半、この代表とJリーグを丹念に見つめ続けて、わかったんだ。
日本がこの先100年も、サッカーを愛する国であるために、
愛国心だの忠国心だのを、戦争ではなくフットボールで表現できる国であるために、
4年に一度、善戦したり健闘してるだけでは、もうダメなんだ。
世界中のフットボールファンを魅了するサッカーを創り上げる。
かつて小学生の私がはるか遠い世界のW杯で西ドイツのサッカーに魅せられたように、
4年に一度、あの楽しいサッカーを見せてくれ!と思わせるような。
それが日本でフットボールを愛し、フットボールを根付かせようと努力している人たちが
目指すところだと思う。
4年に一度、凡人たちの取るに足らないストレスを解消するために、W杯はあるんじゃない。
コロンビア戦の結果によってまた、2006年後のように暗い時代が来るだろう。
Jリーグの動員も減って、マスゴミも手のひら返しで野球に、なでしこに群れるだろう。
それでもフットボールを愛する人たちは、怯むことなくこの道を進んで行くと信じてる。
この4年間を土台にして、4年後、8年後、100年後に「ああ、あのブラジル大会がすべての
出発点だったんだな」と思えるようになると信じてる。
W杯だ、WBCだ、五輪だ、で日本が活躍すると夢中になる人ってたいてい、明治維新の話が
好きだよね。で、たいてい竜馬が好き。先見の明があったとか、傑物だったとか大絶賛。
だけどあの維新とその後の近代化に成功したのは、一人のスーパーヒーローの力ではなく、
現実を冷静に分析し、人的資源を分け隔てなく登用し、100年後の一流国をイメージした
多くの人たちの緻密な計画があってこそ、だろう。名もなき多くの信念の人たち。
今、日本のサッカー界にはそういう人たちがたくさんいると思う。
それこそが私がラグビーからサッカーへ想いを移した最大の理由。
3年半、いろいろな階層のサッカーを見て、あちこちに純粋にサッカーを愛する人たちが、
サッカーが日常である人たちがたくさんいることを知った。
大袈裟かもしれないけれど、これが成熟した国ということじゃないかと思う。
GDPだとか企業の売上だとかシェアだとか、もうそんなことで競う時代ではないと、
多くの人が気づき始めている。わかってないのは役人と政治家とマスゴミであって。
誰もが自分の時間とお金と心を、自分の好きなように使えること。
結果、多様な文化や価値観が溢れた多様な国になること。
そうすれば武力を用いなくても、他国からの尊敬や資本が集まってくるはずだ。
なーんて大袈裟なことは、いまの選手たちは考えなくていいんだよ。
ただ「悔いなく」やることだけを考えて。
4年どころか、2007年のU20W杯や五輪予選から共に戦ってきた仲間たちとサッカーを
やれるのも、残り数試合なんだよ。あのころから目指してきたサッカーはブレていない
じゃないか!自分たちを信じて、仲間たちを信じて、最高の舞台を思いっきり楽しんで
おいで。誰かのためでなく、自分のためだけに、ボールを蹴ってこい。
でもわたしはまだ信じてるよ。グループリーグの全ての試合が終わって
順位が確定する瞬間まで。
奇跡が起こるから、スポーツを観るのが好きなんだ。
日常に奇跡なんて起こらない。でもフィールドには起きるんだ。
スペインとイングランドがGLで敗退するなんて、世界中でどれほどの人が
予想していた?チリが一位通過するかもしれないなんて、誰が予言していた?
ボスニアがW杯に出られるなんて、20年前に彼らは信じていたか?
選手たちが戦う相手はもはや、コロンビアの選手ではない。
「やっぱり勝てないじゃん」
「優勝とか笑わせるなよ」
「海外組とかたいしたことないな」
「監督が悪い」「本田やっぱりビッグマウス」
そんなことを言う奴らだ。
なにも知らないくせに。彼らがここに立つまでにどれほどの努力と、犠牲と、
苦しく辛い思いをしてきたか、知ろうともしないくせに。
彼らだけじゃない。そこに立てなかった多くの選手が、私たちの日常なんかとは
次元の違う苦しみを背負っているか、知らないくせに。
だからこそ、ワールドカップで勝たなければ意味がないのだけれど。
この4年間は間違っていない。今回は確信してる。
2010年、確かに予想以上の結果を出せた。けれどそれは「弱者のサッカー」。
日本代表に望むのは結果か内容か?
代表は強いから応援する。勝つから見る。負けるのは見たくない。
そんな人は世界中にたくさんいることだろう。
試合前に選手たちが口にした「自分たちのサッカー」の意味をわからない日本人が
大多数だろう。私だってずっとそうだった。
でもこの3年半、この代表とJリーグを丹念に見つめ続けて、わかったんだ。
日本がこの先100年も、サッカーを愛する国であるために、
愛国心だの忠国心だのを、戦争ではなくフットボールで表現できる国であるために、
4年に一度、善戦したり健闘してるだけでは、もうダメなんだ。
世界中のフットボールファンを魅了するサッカーを創り上げる。
かつて小学生の私がはるか遠い世界のW杯で西ドイツのサッカーに魅せられたように、
4年に一度、あの楽しいサッカーを見せてくれ!と思わせるような。
それが日本でフットボールを愛し、フットボールを根付かせようと努力している人たちが
目指すところだと思う。
4年に一度、凡人たちの取るに足らないストレスを解消するために、W杯はあるんじゃない。
コロンビア戦の結果によってまた、2006年後のように暗い時代が来るだろう。
Jリーグの動員も減って、マスゴミも手のひら返しで野球に、なでしこに群れるだろう。
それでもフットボールを愛する人たちは、怯むことなくこの道を進んで行くと信じてる。
この4年間を土台にして、4年後、8年後、100年後に「ああ、あのブラジル大会がすべての
出発点だったんだな」と思えるようになると信じてる。
W杯だ、WBCだ、五輪だ、で日本が活躍すると夢中になる人ってたいてい、明治維新の話が
好きだよね。で、たいてい竜馬が好き。先見の明があったとか、傑物だったとか大絶賛。
だけどあの維新とその後の近代化に成功したのは、一人のスーパーヒーローの力ではなく、
現実を冷静に分析し、人的資源を分け隔てなく登用し、100年後の一流国をイメージした
多くの人たちの緻密な計画があってこそ、だろう。名もなき多くの信念の人たち。
今、日本のサッカー界にはそういう人たちがたくさんいると思う。
それこそが私がラグビーからサッカーへ想いを移した最大の理由。
3年半、いろいろな階層のサッカーを見て、あちこちに純粋にサッカーを愛する人たちが、
サッカーが日常である人たちがたくさんいることを知った。
大袈裟かもしれないけれど、これが成熟した国ということじゃないかと思う。
GDPだとか企業の売上だとかシェアだとか、もうそんなことで競う時代ではないと、
多くの人が気づき始めている。わかってないのは役人と政治家とマスゴミであって。
誰もが自分の時間とお金と心を、自分の好きなように使えること。
結果、多様な文化や価値観が溢れた多様な国になること。
そうすれば武力を用いなくても、他国からの尊敬や資本が集まってくるはずだ。
なーんて大袈裟なことは、いまの選手たちは考えなくていいんだよ。
ただ「悔いなく」やることだけを考えて。
4年どころか、2007年のU20W杯や五輪予選から共に戦ってきた仲間たちとサッカーを
やれるのも、残り数試合なんだよ。あのころから目指してきたサッカーはブレていない
じゃないか!自分たちを信じて、仲間たちを信じて、最高の舞台を思いっきり楽しんで
おいで。誰かのためでなく、自分のためだけに、ボールを蹴ってこい。