久しぶりに唖然とする本だった。
目次(=50問)がかなりいいところを突いていることと、
100円だったことから何気なく買い、つらつら読み始めた
ものの...
なんじゃこりゃあああ(笑)
日本代表はダメ
その元凶は金満日本サッカー協会
Jリーグもドンドカ騒いでるだけ
やっぱバルサだろ
ってか俺カンプノウの記者席で見たし
要約するとこんなイメージ。
スポーツのみならず、ノンフィクションを扱う書き手に
一番必要なことは「取材力」と「表現力」を両立させる
ことだと思うのね。
ただ駆けずり回って取材しました、こうでこうでこうでした、
だったら夏休みの小学生の絵日記。
逆にろくすっぽ自分の眼と足を使わずに言葉を弄んでいる
だけならいっそフィクションにしてしまえ。
この本に関して言うなら後者。いや、フィクションにも
ならないレベルだけどさ。
挙げたらキリがないが、一つだけ。
日本にはゴール裏の「サポーター」と一般席の「お客さん」しか
いないとした上で
「試合中ジャンプしながらずっと歌を歌い続けてる『サポーター』」
えっとJリーグのゴール裏にどれくらい行ってるんでしょうか。
どこに「歌い続けてる」「サポーター」を見たのでしょうか。
Jリーグでもカップでも、静まり返る瞬間がある。ボールを蹴る音が、
選手や監督の声が響くときがある。
ゴール裏だって息を詰めてボールの行方を見守る時間は結構ある。
そんなこと、何度か試合に行っていればわかることなのに。
つまり「行きもしないでイメージで適当に書き垂らした」一文である
ことがバレている。
本書が発行されたのは2010年5月となっている。
W杯南アフリカ大会より前で、筆者は「3戦全敗やむなし」と得意げに(?)
予言している。岡田「サン」ではだめだ、と。
結果は子供でも知っている通り。
もちろん「予言」を当てることが商売ではない。しかしこの本を
「入門書」と位置づけているのであれば、筆者、編集者ともに細やかな
注意を払うべきだった。本書を手がかりにサッカーを見始めたら
混乱してしまうだろう。そして結局「サッカーはわからない、つまらない、
だから見ない」となってしまうかもしれない。そんな危険を孕んだ題材と
認識していないのだろうな。
(余談ですが、読んだあとにこのライターを検索したら、一貫性がないこと
やただ代表を叩くだけで有名な人だったんですね)
一応、一つだけいいなと思ったところを挙げておきます。ある種、当たり前
だけど「サッカーはミスの応酬」と書かれたところ。
ミスをしなことが大事なのではなく、ミスをフォローすること、あるいは
ミスをチャンスに変えられることが大事だよね(ってことまで書いてないのが
また情けないのだが)。
本のおかげで大学まで出させてもらったワタクシとしてはどんな本も捨てる
ことができず、たとえ二束三文であろうとタダであろうと古本屋に渡す主義
なのですが、この本だけはこれ以上世間に流通させてはいけない、と勝手に
使命感に燃えて、この世から抹殺させていただきます(笑)。
目次(=50問)がかなりいいところを突いていることと、
100円だったことから何気なく買い、つらつら読み始めた
ものの...
なんじゃこりゃあああ(笑)
日本代表はダメ
その元凶は金満日本サッカー協会
Jリーグもドンドカ騒いでるだけ
やっぱバルサだろ
ってか俺カンプノウの記者席で見たし
要約するとこんなイメージ。
スポーツのみならず、ノンフィクションを扱う書き手に
一番必要なことは「取材力」と「表現力」を両立させる
ことだと思うのね。
ただ駆けずり回って取材しました、こうでこうでこうでした、
だったら夏休みの小学生の絵日記。
逆にろくすっぽ自分の眼と足を使わずに言葉を弄んでいる
だけならいっそフィクションにしてしまえ。
この本に関して言うなら後者。いや、フィクションにも
ならないレベルだけどさ。
挙げたらキリがないが、一つだけ。
日本にはゴール裏の「サポーター」と一般席の「お客さん」しか
いないとした上で
「試合中ジャンプしながらずっと歌を歌い続けてる『サポーター』」
えっとJリーグのゴール裏にどれくらい行ってるんでしょうか。
どこに「歌い続けてる」「サポーター」を見たのでしょうか。
Jリーグでもカップでも、静まり返る瞬間がある。ボールを蹴る音が、
選手や監督の声が響くときがある。
ゴール裏だって息を詰めてボールの行方を見守る時間は結構ある。
そんなこと、何度か試合に行っていればわかることなのに。
つまり「行きもしないでイメージで適当に書き垂らした」一文である
ことがバレている。
本書が発行されたのは2010年5月となっている。
W杯南アフリカ大会より前で、筆者は「3戦全敗やむなし」と得意げに(?)
予言している。岡田「サン」ではだめだ、と。
結果は子供でも知っている通り。
もちろん「予言」を当てることが商売ではない。しかしこの本を
「入門書」と位置づけているのであれば、筆者、編集者ともに細やかな
注意を払うべきだった。本書を手がかりにサッカーを見始めたら
混乱してしまうだろう。そして結局「サッカーはわからない、つまらない、
だから見ない」となってしまうかもしれない。そんな危険を孕んだ題材と
認識していないのだろうな。
(余談ですが、読んだあとにこのライターを検索したら、一貫性がないこと
やただ代表を叩くだけで有名な人だったんですね)
一応、一つだけいいなと思ったところを挙げておきます。ある種、当たり前
だけど「サッカーはミスの応酬」と書かれたところ。
ミスをしなことが大事なのではなく、ミスをフォローすること、あるいは
ミスをチャンスに変えられることが大事だよね(ってことまで書いてないのが
また情けないのだが)。
本のおかげで大学まで出させてもらったワタクシとしてはどんな本も捨てる
ことができず、たとえ二束三文であろうとタダであろうと古本屋に渡す主義
なのですが、この本だけはこれ以上世間に流通させてはいけない、と勝手に
使命感に燃えて、この世から抹殺させていただきます(笑)。