Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

P.F.Sloan & The Other Things

2008年06月08日 | 60's,70's Rock
1,Songs of Other Times/P.F.Sloan (Big Beat) 1LP 100円
古くはスティーヴ・バリとのコンビでファンタスティック・バギーズをはじめとするサーフィン・ミュージックをやっていて、60年代半ば以降はフォーク・ロック系のソングライター/シンガーとして大活躍をしたP.F.スローン。日本では69年に再発された"From a Distance"(「孤独の世界」)が大ヒット、一般的にはこの曲の一発屋として今も語られる存在ですね。

そんなスローンですが、60年代後半(皮肉にも日本では「孤独の世界」が大ヒットしていた頃)には氏の演っていた音楽もサイケデリックの波によって彼方に押し流され隠遁生活に。そんな中、ジム・ウエッブが1970年にはその名もズバリ"P.F.Sloan"なる曲を書いて「あの素晴らしいスローンはどこにいっちゃったのだろう....ずーっと探しているんだ」なんて歌ったことがありました(アソシエイションの「Stop Your Motor」所収)。

一昨年には久し振りの新録アルバム「Sailover」を出して今も現役です。因みにそのアルバムではあのフェリックス・キャバリエも客演し"孤独の世界" "Eve of Destruction"「明日なき世界」"ほか往時の代表曲を再演しております。

また、昨年11月だったか、達郎氏のサンソンで3週間に渡ってP.F.Sloanの特集も組まれていたののも記憶に新しいところでしょう。


で 本盤は1965~67年、フォーク・ロック期、Dunhillレーベルにてソングライター/シンガーとして光り輝いていた時期の音源を1988年英Aceが16曲集めて組んだコンピレーションLP。
最近ではこの頃の音源27曲を集めた「The Best of Dunhill Years」なるCDも本盤と同じAce系のBig Beatからリリースされています。ということで、16曲入りなんて中途半端なLPはもう用済みなのでしょう、捨て値で転がっておりました。かつては重宝したLPだと思うのですが...。

このLPのアーティスト表記は実はP.F.Sloan/The Grassrootsとなっております。ご承知の方も多いと思いますが、初期グラスルーツは実体の無い幽霊バンドでして、P.F.Sloanの自作自演でした(当時よくあった話でヒットと共に急遽メンバーをかき集めて体裁を保ったワケです)。よって、このLPにも5曲のグラスルーツ名義の音源が入っております。

なんかまるでディランのような2006年のライヴ映像です
Eve of Destruction by P.F. Sloan



2,The Battle of The Bands Round 2:Caught Live 1966/The Apollos (Cicadelic) 1LP 980円
「For The Connoisseur of Sixties Sounds」を旗印に80年代の半ばに精力的に60年代のガレージ・バンドの発掘/再発を行っていたテキサスのレーベルがCicadelic。当時はそのテの復刻が今ほど盛んではなく貴重な存在であったため見つけると買っていたものです。その後CD時代に入ってCollectablesがCD化をしていたのですが、悪名高い初期Collectablesの安易な姿勢のCD化(音質、その作り)でがっかりしたものです。

シングル盤を2枚出している(同じCicadelicからLP化されていました)ヴァージニア出身でワシントンD.Cで活動をしていたというバンド、アポロスのライヴ盤。
全10曲がすべてカバー曲でスタンデルス、マッコイズのほか、アニマルズが4曲、キンクス、デイヴ・クラーク・ファイヴ、ビートルズとブリティッシュ・インヴェイジョンの波をそのまま被った当時のガレージ・バンドの典型スタイル。当時のローカル・バンドのライヴ録音という貴重な音源ではありましょうが、内容的には取り立てて云うほどのものではありません。オリジナル曲を演っているライヴがあったらさぞかしと....と思うのですが、所詮ダンスバンドでしょうから、ステージでそんな誰も知らない曲を演るのも適わなかったのでしょう。

Apollos


3,Free Flight:Unreleased Dove Recording Studio Cuts 1964-1969/V.A. (Get Hip) 2LP 1,530円
ミネソタの録音スタジオ「Dove Studio」に残されたガレージ・バンド系音源27曲を収録した2枚組LP。全曲未発表とのこと。
プリミティヴなフラットロックからサイケばファズパンク、フォークパンク、ブルースロックまでミネソタ・ローカルの情熱の息吹を聴け! って感じでしょうか。

うちの猫

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2 コメント

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PF (uni)
2008-06-09 08:55:44
take a look aroundの言葉が頭に残っています。

A面が孤独でB面がディスタンスのシングルでした

何度歌ったことでしょうボブより

いい声でしたね。

懐かしかったです。
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take a look around (Jahking@管理人)
2008-06-09 09:15:31
「孤独の世界/明日なき世界」東芝のシングルですね。

http://jahking2.hp.infoseek.co.jp/dunhill.htm

マウンテンは"Don't Look Around"って歌ってましたね。関係ないのですが....思い出してしまいました。
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