Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Grover Washigton,Jr.

2010年07月08日 | Jazz
1,Winelight/Grover Washigton,Jr. (Electra) 1CD 280円
買ったのはもう1年近く前、某大手チェーンで新品80%Offでの購入品。ずーっとクルマの中に置きっぱなししていたのが、ナニゲに掛けてみるとその軽快さにここ最近のドライブ時のヘビロテ盤に。

Grover Washington Jr.(Ts,Ss)
Ralph MacDonald(Per)
Steve Gadd(Ds)
Marcus Miller(B)
Eric Gale(G)
Richard Tee(Key)
Bill Withers(Vo)

本盤がリリースされたのが1980年。メロウだ、トワイライトだ、クリスタルだ、アーバンだ、のAOR、フュージョンの全盛時代。シングルカットされ大ヒットしたビル・ウィザースが歌う唯一のボーカル曲"Just the Two of Us"の邦題は"クリスタルな恋人たち"ってくらいですし、そんな時代を象徴する一枚が間違いなく本盤。この手のサウンドが音楽産湯だった方々にはもう問答無用の名盤なのでしょう。ダブルプラチナに輝き、グラミー賞を受賞したものでもあるようですし。

ミディアムテンポの単調なリズム隊に縦横無尽に良く歌うサックス、どこを切っても同じサウンド。いや、ドライヴのお供には気持ちのいいこと! 

フュージョン以前よりジャズに浸っていた当時の私になんぞにはグローヴァー・ワシントン、ラルフ・マクドナルドなんて名はまるで無縁だったのですが、30年も経てばその軽さが気持ちよさに変わったようです。

Grover Washington Jr. - Winelight


Grover Washington Jr. Featuring Bill Withers - Just the Two of Us



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2 コメント

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Mellow sax (Granvenites)
2010-07-09 23:45:15
この時代、この音、この演奏、基本的には渡辺貞夫と同じです。時代が要求する音なのでしょう。

一番知りたいのは彼らがどの程度までその必要性とか創作のスピリットを認識しているかです。もしそれが、これはジャズの新しい流れで、これまでなかったものだという認識があればそれでいいと思います。

あるいは聞き手にとってBGMでもいいと割り切っていてもそれでもいいです。

困るのは大量生産のごとく惰性で同じものをどんどん作るだけに終始していた場合です。ただその場合でも「これも仕事だから。」「時代が要求しているから。」「ガンガンに吹くバップだけがジャズではないでしょ?」「こちららも生活があるから」などと反論されると返す言葉もありません。

以上のような考えがこの手の音楽を聞くにつれ
(あるいは見るにつれ)どうしても出てきてしまうのです。

そういう意味ではそれを1960年代から割り切ってやっていたハービー・マン先生は先見の明があったといっていいでしょう。ただ彼の場合、それらのあからさまな商業的なを通じても自分の主張がきちんと入っていました。

まあその辺、彼ら(渡辺さんとかメロー・ジャズをやっている人たち)に一度聞いてみたいですね。(ワシントン・ジュニアは亡くなっているので無理ですが。)

私自身として、この手の音楽が良いか悪いかで決めるとなるとイエスとノーの答えで、正直言って答えられません。
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Crossover Fusion Music (Jahking@管理人)
2010-07-10 11:42:01
お書きいただいたことはいやもうまったくその通りで、所謂フュージョン出現以前よりジャズに親しんでいた人に共通する思いだ(だった)と思います。

今はもう「気持ちいい」とかいってBGM的にではありますが普通に聴けるようになっておりますが、当時はそのコマーシャル臭が鼻についてまったく受け付けなかったのが正直なところでした。ジャズに限らず商業主義の蔓延は「音楽がお金に成る」ところに行き着いた結果だったわけで.......と知ったかぶりに醒めて捉えるようにいつからかなって目くじらを立てることも無くフツーに接するようになった気がします。

とかなんとか云いつつも、80年代以降の音楽を聴いて育った世代にとっては何小難しいこと云ってるの?ってな感じなんでしょう、きっと。それがまた音楽の面白いところだったりします。
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