先日たまたま寄った下北沢のDU、なんとその日だけ630円以下の中古LPがすべて105円だと。すわっと10数枚買い込んできました。今回はそんな中の3枚を。
1,London A Go Go (Carnaby) 1LP 100円
これを出したCarnaby Records、住所等出所が判るクレジットは一切無し、演奏者の表記も無し。あるのは想像するに66~67年頃にアメリカで出たSwingin' Londonブームに便乗したドラッグストアー販売の廉価盤でしょう。
中身にはまるで期待もせずのジャケ買いだったのですが、意外にも結構イケました。"I'm a MAN" "Still I'm Sad" "Happy Jack" "I Feel Free"等々それなりに聴かせるくれるバンドが熱演。スタジオ・ミュージシャンの寄せ集めなのかもしれませんが、バンドしています。「Imported from London,England」の表記はガセではなく英国録音に聴こえますが、果たして......。
2,Looking Back/John Mayall (London) 1LP 105円
69年にリリースされた64年から67年にリリースされたシングル音源を集めた編集盤。Bernie Watson(g) John Mcvie(b) Martin Hart(ds)という編成のブルース・ブレイカーズ最初期からロジャー・ディーン、クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラーというギタリストの変遷もバッチリのブレイカーズを俯瞰するには最適の重要盤。
中でも一番の聴き物はClapton(g) Jack Bruce(b) Hughie Flint(ds)による66年3月17日ロンドンのフラミンゴ・クラヴでのライヴ(因みに同メンバーによる4月30日フラミンゴでのライヴが「Primal Solos」で聴けます)"Stomy Monday"。ここで聴けるクラプトンの壮絶なギターは格別。こんな演奏をライヴで聴かされたら「Clapton is God!」の言葉も出てこようという掛け値なしの必殺ギター。
今回入手したのは米盤ですが、私が長らく親しんできたのが70年にキングからでた日本盤。その日本盤は恐らく英盤に準じて作られたものと思うのですが、この米盤の見開きジャケットを開いてビックリ!
その見開きジャケの内側はメイオールのスクラップ・ブックからとられた若きメイオールの写真からメイオールの手書きコメントが付いた数々のブレイカーズの写真で埋まっている何度見ても飽きが来ない素敵なものなのですが、何とこの米盤は左右を逆にレイアウト、更に9期に分けたブレイカーズのメンバー変遷クレジットが無い! 何でこんなことを。意味の無い改悪ですね。
3,The Diary of a Band/John Mayall (London) 1LP 105円
そのタイトル通り67年10月から12月のブルース・ブレイカーズの日常を記録したライヴ盤。2枚に分けてリリースされていて本盤はVol.1の米国盤。英国盤は同じデザインで同時に出されていましたが、米国盤のVol.2は2年後に且つタイトル・ジャケットを変えて発売されていました。キングから69年に出た日本盤は「ブルース・バンドの日記」の邦題で2枚組3,000円で出ていました。
ツアーにポータブル・テレコを持参してメイオールが録ったものでインタビューがあったりハッピー・バースディが飛び出したり英国国歌があったりという通常のライヴ盤とは一味違うもの。要はバンド・ツアーのドキュメンタリー盤という趣。
とまぁ、そんな趣旨で作られたものなので冗長なところもあるのですが、本Vol.1ではそれぞれ10分を超えるオーティス・ラッシュの"I Can't Quit You Baby" B.B.キングの"My Own Fault"はミック・テイラーのよく歌うギターが堪能出来て聴きものです。
メンバーはMick Taylor(g) Dick Heckstall-Smith(sax) Chris Mercer (sax) Keith Tilman(b) Keith Hartley(ds)
久し振りに手持ちの日本盤を引っ張り出してきたら水上はる子のライナーに興味深い記述が。69年の1月に当時スパイダースの井上孝之氏はロンドンのクラブでミック・テイラー在籍時のブレイカーズのステージを見てミックのギターには心臓が凍る思いだったと。あの時代のブレイカーズを現地で見た日本人がいたわけで、そりゃーぶっ飛んだでしょうね。
日本盤「ブルース・バンドの日記」
1,London A Go Go (Carnaby) 1LP 100円
これを出したCarnaby Records、住所等出所が判るクレジットは一切無し、演奏者の表記も無し。あるのは想像するに66~67年頃にアメリカで出たSwingin' Londonブームに便乗したドラッグストアー販売の廉価盤でしょう。
中身にはまるで期待もせずのジャケ買いだったのですが、意外にも結構イケました。"I'm a MAN" "Still I'm Sad" "Happy Jack" "I Feel Free"等々それなりに聴かせるくれるバンドが熱演。スタジオ・ミュージシャンの寄せ集めなのかもしれませんが、バンドしています。「Imported from London,England」の表記はガセではなく英国録音に聴こえますが、果たして......。
2,Looking Back/John Mayall (London) 1LP 105円
69年にリリースされた64年から67年にリリースされたシングル音源を集めた編集盤。Bernie Watson(g) John Mcvie(b) Martin Hart(ds)という編成のブルース・ブレイカーズ最初期からロジャー・ディーン、クラプトン、ピーター・グリーン、ミック・テイラーというギタリストの変遷もバッチリのブレイカーズを俯瞰するには最適の重要盤。
中でも一番の聴き物はClapton(g) Jack Bruce(b) Hughie Flint(ds)による66年3月17日ロンドンのフラミンゴ・クラヴでのライヴ(因みに同メンバーによる4月30日フラミンゴでのライヴが「Primal Solos」で聴けます)"Stomy Monday"。ここで聴けるクラプトンの壮絶なギターは格別。こんな演奏をライヴで聴かされたら「Clapton is God!」の言葉も出てこようという掛け値なしの必殺ギター。
今回入手したのは米盤ですが、私が長らく親しんできたのが70年にキングからでた日本盤。その日本盤は恐らく英盤に準じて作られたものと思うのですが、この米盤の見開きジャケットを開いてビックリ!
その見開きジャケの内側はメイオールのスクラップ・ブックからとられた若きメイオールの写真からメイオールの手書きコメントが付いた数々のブレイカーズの写真で埋まっている何度見ても飽きが来ない素敵なものなのですが、何とこの米盤は左右を逆にレイアウト、更に9期に分けたブレイカーズのメンバー変遷クレジットが無い! 何でこんなことを。意味の無い改悪ですね。
3,The Diary of a Band/John Mayall (London) 1LP 105円
そのタイトル通り67年10月から12月のブルース・ブレイカーズの日常を記録したライヴ盤。2枚に分けてリリースされていて本盤はVol.1の米国盤。英国盤は同じデザインで同時に出されていましたが、米国盤のVol.2は2年後に且つタイトル・ジャケットを変えて発売されていました。キングから69年に出た日本盤は「ブルース・バンドの日記」の邦題で2枚組3,000円で出ていました。
ツアーにポータブル・テレコを持参してメイオールが録ったものでインタビューがあったりハッピー・バースディが飛び出したり英国国歌があったりという通常のライヴ盤とは一味違うもの。要はバンド・ツアーのドキュメンタリー盤という趣。
とまぁ、そんな趣旨で作られたものなので冗長なところもあるのですが、本Vol.1ではそれぞれ10分を超えるオーティス・ラッシュの"I Can't Quit You Baby" B.B.キングの"My Own Fault"はミック・テイラーのよく歌うギターが堪能出来て聴きものです。
メンバーはMick Taylor(g) Dick Heckstall-Smith(sax) Chris Mercer (sax) Keith Tilman(b) Keith Hartley(ds)
久し振りに手持ちの日本盤を引っ張り出してきたら水上はる子のライナーに興味深い記述が。69年の1月に当時スパイダースの井上孝之氏はロンドンのクラブでミック・テイラー在籍時のブレイカーズのステージを見てミックのギターには心臓が凍る思いだったと。あの時代のブレイカーズを現地で見た日本人がいたわけで、そりゃーぶっ飛んだでしょうね。
日本盤「ブルース・バンドの日記」
変わった格好で当時話題になりました。
なんて会社だったんだろう?
日本製のスズキのギターを改造して愛用していたって昔読んだことがありますが、それはきっと「Looking Back」の裏ジャケに載っているヘッドのトップにまでペグが付いている8弦(9弦?)のセミアコでしょう。これにもメイオール独特のデザインが施されていました。
"Looking Back"は私も昔から愛聴しておりまして、メインのアルバムよりいいとすら思っております。聴き所は沢山ありますが、ピーター・グリーンのギターとか曲のユニークが魅力でしょうか。でもあの驚異の「ストーミー・マンデー」も入っているし、本当にお買い得なアルバムです。
日本盤アナログを持っていましたが、大分前に売ってしまい、あとで帯だけが発見されました。もしご希望であれば帯をお譲りします。
「日記」も音はよくありませんが、サックス入りのブルーズブレーカーズのよさがよく出ています。ミック・ティラーのギターも堪能出来るし、サックスのソロも十分に入っています。アメリカ盤はVol. 1`と2はヘソを曲げたせいか、違います。
日本盤のはキング・レコードの快挙といえるジャケットですね。私も買って友達にプレゼントしたのを今でも後悔しています。
この日本盤、帯が付けば恐らく「万級」。どうぞ大事に保管しておいてください。