Jahkingのエサ箱猟盤日記

日々これ猟盤 エサ箱漁りの毎日....。

Paul Butterfield (1978)

2010年11月17日 | 60's,70's Rock
1,Rockpalast/Paul Butterfield Band (SPV) 1CD 1,314円
かつてはブートレッガーのネタの温床になっていたドイツのTV番組「Rockpalast」の映像/音源ですが、今では続々とオフィシャルで復刻されていて嬉しい限り。

本盤もそんな一枚で同時にDVDもリリースされているバジー・フェイトンのバンドをバックにしたポール・バターフィールドの1978年のライヴ。Amazonでの購入品ですがしかし安いですね、DVDも2,000円しなかったはず。

よく知られるようにバジー・フェイトンがプロとして本格活動を開始したのはまだ10代だった68年終わりか69年にエルヴィン・ビショップの後任ギタリストとしてバターフィールド・ブルース・バンド加入してから。つまり、ポール・バターフィールドはバジーにとって恩師にあたるはず。

さて、そこから10年後のこの再会ライヴ。バジーはバター・バンドを脱退した後72年にニール・ラーセンとのフルムーンで後のクロスオーバー/フュージョンにつながる革新的な音楽をはじめ更にギターの腕を磨き上げる。

「ひさしを貸して母屋を取られる」という表現が適切かどうかとも思いますが、一聴して浮かんできた言葉がこれ。バター・バンドと名乗って往年のポールのレパートリーを取り上げつつも出てくるサウンドはバジーが標榜するクロスオーバー。ポール自身も精一杯歌いハープを吹くもかなりの部分の主役はバジー。妙な思い入れを捨てればこれはこれでとも思いますが、往年のバターフィールド・ブルース・バンドに100%ぶっ飛ばされた身としては複雑な一枚でした。

Butterfield Feiten Rockpalast - Be Good To Yourself


Butterfield - Feiten - Rockpalast - Bad Sign



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4 コメント

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Unknown (しみへん)
2010-11-18 07:53:07
「Rockpalast」オフィシャルで復刻されていたとは知りませんでした。

私もコレは少し違和感覚えます。無理やりくっけたような・・・。バジーフェイトンにしてもバターフィールドブルースバンド~ラスカルズ、フェリックスキャバリエの頃が個人的には一番好みで、クロスオーバーのあたりになると、以前のような神憑り的な鋭さが無くなってきてるように感じます。
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Paul - Buzzy (Jahking@管理人)
2010-11-18 08:29:13
やはり、そうお感じですか。事の経緯は知る由も無いのですが、かつての師弟関係の間柄だからということだけで共演させられたんじゃねぇーの? って勘繰りたくなっちゃいますね。
実は双方が望んだ共演なのかも知れませんが、そう勘繰ってしまうほどに10年間のうちに音楽性のミゾが出来てしまっていたってこのなのでしょうね。
因みに私はオリジナル・フルムーンからラーセン/フェイトン・バンドあたりのバジーも好きですしピークだったのではと思っています。
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Paul Butterfield (Gravenites)
2010-11-23 02:38:22
彼が自分の名を冠したバンドを解散させてからそのマジックは消えたというのが寂しい気がしますが、ベターディーズあたりのウッドストック人脈とか今回のジャズ・フュージョンあたりが好きな人ならそれなりの評価が出来るかもしれません。

やはりブルームフィールドがいた頃からブラスを入れたPBBBの後期までの一貫した高質な音楽と、彼の残した遺産は大きいと思います。

またハープの腕もその表現方法も、メイオールやマッスルホワイトのそれをはるか上を行っていました。彼がブルームフィールド同様の薬物原因での亡くなり方を知った時はやるせない気持ちになりました。
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Re:Paul Butterfield (Jahking@管理人)
2010-11-23 09:11:37
そうですね、私も87年に44歳の若さで亡くなったと知ったときはショックというより何でポールまで! とマイク・ブルームフィールドの死が思い浮かびなんとも云えず寂しい思いをしたのが思い出されます。
「ベター・デイズ」までがピークで以降はボーカル/ハープのみならずその音楽性までもが下降線をたどってしまったのはその原因を思えば残念でなりません(70年代中盤以降のマイク・ブルームフィールドにもまたく同じ気持ちを抱きます)。
あらゆる意味で白人ハーピストでポールを超えた人はいないし今後も現れないでしょう。白人ハーピストで唯一リトル・ウォルターの域にまで達した人だとも思っております。
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