恋のマジック・カラー/Jefferson

1,Color of My Love/Jefferson (Pye) 1CD 630円
どこぞのタツローさんと違ってソングライター目当てでレコード/CDを買うということはめったにないのですが、唯一目(耳)の無いソングライターがいます、その名はトニー・マッコウレイ(Tony Macaulay)。エジソン・ライトハウス"恋のほのお"、ホワイト・プレーンズ"恋に恋して"、ファウンデイションズ"恋の干草" "恋するベイビー"、フライング・マシーン"笑って！ローズマリーちゃん"、フォーチュンズの"雨のフィーリング"、ペイパー・ドールズ"サムシング・ヒア・イン・マイ・ハート"、マーマレード"急いで！ベイビーちゃん"、ピケティウィッチの"恋はフィーリング"......と挙げていくとキリがないのですが、60年代後半から70年代中期にかけてイギリスを中心に「３分間ポップスの魔術師」として世界のヒットパレードを席巻したソングライターです。

と　前置きが長くなりましたが、今回購入の本盤もそのトニー・マッコウレイを典型とする、高揚するメロディに力強いリズム、カラフルなホーン/ストリングのアレンジというブリティッシュ・バブルガム・ミュージックの典型盤なのでついつい書いてしまいました。

主役ジェファーソンは元々ジェオフ・タートンの名で"He is in Town"のヒットで御馴染みのロッキン・ベリーズのリード・ボーカリストだった人。1968年にジェファーソンと如何にもの名に改名、スコット・マッケンジーやバリー・ライアンのようなフラワー・パワー・ポップ・シンガーとして再出発して作られたのが本盤です。

スマッシュ・ヒットした"Color of My Love"はわが国でも"恋のマジック・カラー"の邦題で日本コロンビアから発売されていました。この曲に続くヒットとなった"Baby Take Me in Your Arms"はペイパー・ドールズがオリジネイターのトニー・マッコウレイ作の名曲。
ジョン・シュローダーのプロデュース、トニー・マッコウレイ＆ジョン・マックロード、ポール・ライアン、アンソニー・キングという当時イギリスを代表するポップス職人達によって制作されたカラフルでハッピーなフラワー・ポップの名盤で冒頭に挙げたような曲に心弾かれるような人には絶対のアルバムです。

入手盤は2001年にビクター・エンターテイメントから出された紙ジャケ仕様CDで、このリリースが初CDだったようです。

Jefferson - The Colour Of My Love (1969)


Jefferson - Baby Take Me In Your Arms