HARUMI

1,same/HARUMI (Fallout) 1CD 1,280円
60'sサイケ/アシッド系のファンには有名な奇作。FalloutからのCD再発盤を入手しました。

本盤のオリジナルLPを入手したのはそう昔のことではなく、このブログかどこかでコレについて書いた記憶があるのですがどう検索しても出て来ない、記憶違いか？　もどかしくもお恥ずかしい話。

戯言はともかく、1968年にアメリカ在住のHARUMI(春海)なる日本人がどこでどうしてこーなったのかトム・ウィルソンのプロデュースの元、Verve Forecastから2枚組のLPでリリースしたのが本盤。

LPの1枚目は11曲収録でブラスにストリングスをも入れた比較的ポップでキャッチーな曲が並びます、チープなオルガンを主体にSEをかませたりヴァイヴを入れたりR&B風なリズムを刻んでみたりと色々やっていますが、ヘナヘナのボーカル（英詩）が如何にも日本人。これが面白いと感ずれば本盤はOKでしょう。
面白いことに気づきました、ドラムスにジェットマシンを掛けている曲があるのですが、このジェットマシンはエリック・バードンのニュー・アニマルズの"Sky Pilots"そのもの。こちらもプロデュースはトム・ウィルソンでリリースは1968年なんですね、これが。

で、LPでいう2枚目のC面とD面は各長尺の1曲づつの収録。
C面の"Tales of the Pomegranate Forest"は三味線、琴までいれたドローンな曲をバックにハルミとトム・ウィルソンが延々しゃべくるというもの。D面はこのアルバムの白眉、サイケなファズギターが鳴り続けるフリークアウトしたサウンドに乗ってハルミの両親と妹が登場、日本語で延々語り続けるハルミの幼少時の思い出話。この2曲は聴いているとクラクラしてきます。



LPに掲載されていたHARUMIのつぶやき