保育園に着く直前に降り始め、
着いたらざばざば降ってきた。
ぎりぎりセーフ。
レインコートは持ってるけど、
このなかに飛び込む勇気はないなぁ…
と思っていたら、真上で雷が。
ものすごく近い。
これは無理だ。
遅刻だな…最近時間に厳しく言われるけど、
これはさすがに理解してくれるだろう。
書類は作らなきゃだけど、理由は…
雷と豪雨?
少し長かったけど、過ぎた後には青空が。
小笠原の人たちは、スコール後は虹を探すんだって。
そういえば、滞在中はよく虹を見たな。
そんなことを思いだして、空を見あげた。
夕食後、なにやら花火の音がして、
またマリンで上げてるのかな?と言ってたら、
ずいぶん長い。変じゃない?
とベランダに出ると、花火の端っこが
遠くの家の向こうに見える。
花火だ!花火だ!とおおはしゃぎ。
やっぱりこの音、いいなあ。
ちょっぴりしか見えないけど、
花火、好きだなぁ。
そんな感じで、空を見あげるというのが
好きなので、インスタで見かけた本が
とても気になった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/6a/c3b1f9409e8cd86a113b6a1d1960e6f0.jpg?1629782541)
久しぶりに美しい文章に震えた。
こういう世界の作り方というか、
透明できれいな印象を受ける文、
なかなかなくて、そういう言葉に出会うのが
とても好きで、読書が好きなことを
思いださせてくれた。
流しの床屋をしている男が
物語の端々に登場し、主人公が必ず
空を見あげるシーンがある短編集。
なかでも、「水平線を集める男」と
「永き水曜日の休息」が好き。
自分はドン・キホーテだという男が、
旅行鞄いっぱいに集めている
青い線が1本引かれた絵、
水平線である。と言う。
夫に先立たれた女性がずっとぽっかり空いた
穴を持ちつつも、それに気付いたり
気づかなかったりしながら、
司書として生きていく姿。
子どもの頃にはわからなかったことが、
おとなになって思いだして理解することや
本の海のような部屋で暮らす彼女、
想いを告げられない中年男性、
いろんな人生があって、みんなそれぞれに
想いを抱えながら生きているんだ。
というような内容。
きれいな文章で、想像した世界が
自分の中にくっきり見える、
そんな1冊でした。
コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。