彼岸花。

母から聞いた話。

従姉妹が、道ゆく人が誰も拾わないバッグを拾い、

中を見たらお財布が入っていたとか。

これはまずい、絶対あせるやつじゃん。

てことで、近くの交番に届けたそうだ。

徳を積んだ！

とうきうきしたけど、帰ってお財布を整理していたら、

行きつけの店のサービス券が期限切れだったので、

徳を積んだのに！

て悔しがっていて、あの子らしくて笑う。

という話。

そもそも中を見ていいのか？と思いつつ、

届けるためだからよいの？と、なんとなく腑に落とさせたところ、

最後はそんなオチ。納得(？)

徳を積んだって。仏教？

そんな言い回しあるかね？あんまし言わないよねー。

なんかそのへんも従姉妹らしいわ〜。

サービス券だって、きっと5%引きとかだよ笑

なんて話していた。

最近は彼岸花の季節。お彼岸も仏教？

そういうのはよくわからない。

お墓や仏壇に手を合わせるというのが、

どうにもよくわからない。

両親は祖父母がやっているし、

それが礼儀みたいな感じで手を合わせていたので、

そんなもんかと思っていた。

身近な人が亡くなったら、その気持ちがわかるのかな、と。

けど、わからなかった。

すみれちゃんもきっと同じ感覚だったのかなぁ。

戒名も持たず、お墓参りもしなくていいって。

ただ、いちばん好きだった桜が咲いたら、

みんなでお花見してね。

そう言っていたのに、実現できていない。

京都の桜を見に行くのは、苦労するわ。

魂はきっと近くにいるから。

そんな気がして、どうにも手を合わせる気になれない。

気は乗らないが、いちお合わせはしますよ。

そこはおとななんで。

もう少し大きくなったら、子どもたちにも話したいな。

そういうのはよくわかんないけど、

彼岸花の燃えるような赤は好き。

だいたい群生してるんだよなぁ。

そういう植生なのかな。

球根に毒があるから、ネズミやもぐらが来ないんだって。

それで田畑に多いのか？

昔の人はよく知ってる…。

ピンクバージョン。

白はたまに見るけど、うっすら赤が。

ピンクはなんとなくかわいい。

でもあっという間に散ってしまった。

季節の移り変わりは早いなぁ。

早足の秋は、冬に追いかけられてるみたい。

こちらも秋をしっかり堪能しなくては。