時既に遅し．．．

　帰国を，２週間後に控えた日曜日（８月２日）の事．

　いつもの様に，ＪＡにＹＢをサービスしようとＱＲＶ．
　久々にパスが良かったのか，沢山の局に呼ばれ，そろそろフェードアウトするかと思っていた頃の事．

　ＹＢ３ＭＭ（Ａｄｉｈ）が呼んで来た．
　オオッ，近くかな？　と思いながらスタンバイ．
　インドネシア語で来られると，チョットヤバイぞ．．．

　アララ．．．日本語だわ．チョット安心．
　１８ＭＨｚでＹＢとＱＳＯするのは１ｓｔだと伝え，アイボールＱＳＯしませんかと伝えて来た．

　ＡＳＭ「市内なら大丈夫ですけど，もう直ぐ帰国しますよ．」
　ＭＭ　「エッー，それは残念ですね．お名前を教えて下さい．
　　　　　私はＡｄｈｉと言います．」

　ＡＳＭ「スミカワと言いますよ．」（アッ，そっか，Ｓａｍでは判らんか．）
　ＭＭ　「エッ？　スミカワさんって＊＊のスミカワさん？」

　ＡＳＭ「ハイ，そうですけど．．．」（どうして俺を知っている？）
　ＭＭ　「私は，＊＊に勤めているＡｄｈｉですよ．」
　ＡＳＭ「エッ！！！　＊＊のＡｄｈｉさん？！」

　何度か，面識もある人で日本語が上手いなぁ．．．と思っていたのだが，まさか，以前から知っていたインドネシアンがアマチュア無線家だったとは．
　神のお導きかも知れませんが，間が悪いなぁ．．．嬉しいと悔しいが交錯する．

　でも，こんな偶然って凄い！
　この国へ来て以来，偶然ってのが妙に多いのは気のせいか？
　それともイスラムの国だから？

　１１日は，ある日系の職場へ帰国のご挨拶．
　改めて，ＹＢ３ＭＭとアイボールＱＳＯ．

　話は尽きないのだけど，ＱＳＬカードを交換してＪＡの空から会う事を約束する．
　さて，まさに車が出ようとした際，玄関までＹＢ３ＭＭがやって来た．
　彼が私に渡したのは，ＹＢ３ＭＭとコールサインが入ったキャップ．
　思わず目頭が熱くなる．．．何度も握手をして職場をあとにした．

　そろそろ，ＹＢのアマ無線家達とアイボールＱＳＯやイベントへ参加しようと思っていた矢先の帰国．
　そんな中で，こんな身近にアマ無線家がいた事を１年以上全く知らなかった後悔．

　彼のコールサインはＹＢ３ＭＭ，日本の大学で学び，今でも親日家で，ＪＡとＱＳＯをするのが楽しみだと話していた．奥様も，日系の銀行に勤めている日本語の上手なインドネシアン．

　皆さん，彼のコールサインが聞こえたら呼んであげて下さい．

　　　　　

　最後に，彼のアンテナ画像がメールで送られて来たのを紹介して，キーから手を離す事にしよう．
　ネクストはその設備で，ＹＢ３ＡＳＭをオペレートさせて頂戴．