J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

3,2,1,Cue!

2004年07月05日 | ゆめ・夢
信号待ち。
あれ、ここの信号こんなに長かったかな。

遅れそうなとき、
1分2分がとてつもなく待ち遠しい。

スタジオに入る。

聞き手にとって
CMの時間は、本編を待つ間、長く感じる。
ラジオなら、10秒、20秒、30秒、60秒、、、、
テレビは、15秒、30秒、60秒、、、、
この組み合わせ。

秒が基本単位で、コンマ以下が決め手。
定められた時間の中をどう泳ぐか。

数十文字、或いは数文字をどう表現するか。
どんな思いを込めるか。

文ならまだしも、単語や名称のみを、どう発するか。

要求をどう読むか、から始まるしゃべる仕事。
"明るく"も"元気に"も、微妙に人によって違う。
"もう少し柔らかく"でも"厚みを持って"
感触。集中して、欲するものを探り当てる。

文字に命を吹き込む。

しゃべるのは、時間軸に沿って空間を作る作業だ。
さまざまに満ちた空間を、時間に凝縮させることでもある。

書くことは、次元の圧縮だなと思う。

読み手と書き手に同時性はない。
二次元の平原に、時空が封じ込められる。
書き手と読み手は、封じる作業と紐解く作業で共有する。

まるで、魔法の本を読む気分だ。
そこから取り出した呪文を唱える。
しかし、思ったようには働かない。
呪文を読み解き使いこなす何かが、必要なのだ。

もっともこれは、しゃべることでも、同様だろう。
聞き取れても発音できなかったり、
そもそも聞き取れなかったり。
更には意味が受け取れなかったり。

そこに込められた何かを共有できるか否かは、
どのくらい自分を耕しているかに、かかるのかもしれない。

学者であれ、農家であれ、工芸家であれ、芸術家であれ、
まったくの会社員であれ、学生であれ、
出会ってきた「思い」のある人は、受容の力が大きい。

そして、同じ色の真理を、違う世界の言葉で話してくれる。
そこには事実がある気がする。


一生の時間の中で、私はどれほど空間を広げていけるだろう。
わずかな時間を繰り返しながら。



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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
合鍵 (guonb)
2004-07-05 21:37:50
ラジオを聞くとき、TVを見るとき、映画を観るとき、さまざまな合鍵が流れてきます。

言葉、音楽、ジェスチャー、舞台回し、シーン割、いろんな合鍵をもらって、心の中のページを探してみます。



あった、あった。

書きかけだったり、色が褪せてたり、妙に鮮やかだったり。

ちょっと書き加えてみよう…
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Unknown (wasawasa)
2004-07-05 21:48:53
>そこに込められた何かを共有できるか否かは、

どのくらい自分を耕しているかに、かかるのかもしれない。

うん、いい言葉。まさにその通りだと思います。^^

感受性を豊かにするために毎日鍬を振り上げてます。

そしてかく汗はホンモノと同じくとても気持ちよいですね。なぁんて。

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有限、無限 (本人)
2004-07-05 22:43:48
まったく、無限かと思える思いを有限にしていく現実って奴には、ほとほと狭苦しさを感じるときがあります。しかし、こうして分かち合えるありがたさ。みんな、思いは一緒なんですねえ。今夜も、ありがたや。



gupnbさん、合鍵って言葉、いいね。お互いに持ち合う鍵が多くなればなるほど「一言」は無限に近づくね。



wasawasaさんも、色々やってる人ですね。全く違う意見を持ったり、境遇、見解が違ったとしても、それを共有できる人って、ありがたいものです。そういう人たちがいてくれるから、私もナントカ生きていられるな。違いがなくなるなんて、ありえないんだもんね。私も、汗かこ、汗。
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ですね (guonb)
2004-07-05 22:59:41
プロトコルも仲間言葉的に閉鎖的な使い方だとイメージ悪いですが、『本歌とり』のような使いかただと、一言が無限のイメージを表すようになりますね。
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おすすめ。 (本人)
2004-07-05 23:09:52
本歌とり、ときましたね。わかりやすいな。すごいな。

そんなguonbさんに、下記サイト、おすすめしてみます。

http://okiku.jugem.cc/

ちょうど、興味のありそうな、ブログの話です。
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コロコロ転がって。 (Micchan*)
2004-07-05 23:25:59
テレビとラジオだと、私はラジオを聞いてる時間の方が長いです。朝起きるとラジオ。そして会社から帰るとラジオ。j-tentenさんのラジオ聞きたいです。

東京でも聞くことができますか?

>出会ってきた「思い」のある人は、受容の力が大きい

もっともっと受容の力を大きくしたいです~。
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ラジオ派なのね。 (本人)
2004-07-05 23:36:13
Micchan*さん、ありがとう。残念ながら・・・です。たまに、N○Kの全国放送や、テレビの特番で、奇跡的に見聞きできます。(笑)

受容って、皆さんすごくて、自分を受容し、他人も受容し、物事に対しても。言いかえると、柔軟性かもしれないです。

何かを思っていたりやってる人たちは、継続したり、成し遂げてゆくときに、知らず同じ手法をとっているのかも。そうしてますます広がるんでしょうねえ。試験を受けたMicchan*さんは、また一歩、受容を広げたんですね!おめでとう!

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あう~ (ハヤト)
2004-07-06 12:17:39
>同じ色の真理を、違う世界の言葉で話してくれる

これこそが芸術の共有でもありますね~。

>そこには事実がある気がする

全ての事柄が事実とも言えるよね。僕はいつでも如実知見でありたい。

でも自分のこととなると、いつまでもダメ。未だに不完全な自分を受容出来ていないのです。これは「僕はお子様ですよ」という告白ね♪
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告白された・・・ (本人)
2004-07-06 15:54:46
>そこには事実がある気がする

全ての事柄が事実とも言えるよね。僕はいつでも如実知見でありたい。



うん。ちょっと書き損ねた。そこにあるひとつの事実。真理が現実を生きることによって、事実になってゆくのを感じるんだ。

まあ、こう書いてても、言葉がするりと逃げていっちゃうんだけど。

不完全な自分を知っている柔軟性が、ハヤトさんの

受容の仕方の魅力って感じがする。



ああ、まどろっこしいね、私ももっと耕さなきゃ。

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アマゾン (わど)
2004-07-06 17:20:07
LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL

 喋べられる言葉と書かれる言葉の共通性をえぐりだし、

 そこで語られる真実の生態について考える!!

 言語の面において現代の孤独を超克しようと意図する、

 野心的なてんてん芸術論!!

LLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLLL

(Amazon ブックレビューより)



こんな感じっすか?

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