
なまず絵ってなんだろう。
なまずの描かれた絵。
江戸時代の。
江戸時代のなまずっていったら、地震を起こす精霊でもある。
どうしてそういう役割になってしまったことやら。
鯰もいい迷惑だ。
広い意味で、宏観減少なのだろう。
動物の異常行動は、地磁気の変化や、地温、電磁波などを感知して起こるとされている。
川や沼の底にいる鯰が、地下の変化に反応して出てきたり、暴れているのを見ることは、少なくなかったのだろう。
それが、地震を告げるのではなく、起こすほうとして捕らえられたのだから、鯰にはご愁傷様。
以前、なまず絵を見た。
民衆の呟きやら動きが面白かった。
今回は、浮世絵と、古文書などを紹介する展示会。
繰り返される地震の学びは、過去にもある。
静岡浅間神社の境内にあるので、是非。
『安政の大地震と鯰絵(なまずえ)』
(前期)10月22日(土)~11月10日(木) (後期)11月11日(金)~11月27日(日)
≪鯰絵は前期と後期で全面入れ替えします。≫
◎講演会 「災害と民俗-被災の対応と防災の知恵-」
平成23年10月23日(日)・11月12日(土) 午後1時30分から
講師/松田香代子氏 (静岡市文化財保護審議会委員)
申し込み/文化財資料館 静岡市葵区宮ヶ崎町102番地(静岡浅間神社境内) TEL 054-245-3500
静岡市役所文化財課(054-221-1069)
http://www.city.shizuoka.jp/deps/bunkazai/bunkazai_hogo_siryoukan_tokubetu.html
この鯰絵登場したのは地震の翌日だというからビックリ。
一気に民衆の間で大ブームになって、色々なバリエーションが登場した。
200種類以上が2ヶ月間の間に発行され、飛ぶように売れたという、ちょっと今からでは考えられない状況だ。
2ヶ月経って幕府が取り締まり、発行禁止処分となり、ブームは一瞬で終わった。
当時浮世絵などの多色刷り版画には幕府の検閲を通って
「極め印」と呼ばれる印がなければ流通できないシステムだったのだが、
鯰絵はどれもこれも無許可だったのだ。
@ナマズをこらしめろ! 江戸時代大震災直後にあった「鯰絵」ブーム
http://www.excite.co.jp/News/reviewmov/20110401/E1301587173746.html?_p=1
@鯰絵 画像 筑波大学付属図書館
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/pub/tree/namazue.html