静岡県立大学2回生、松野下琴美。
インターハイまで行った陸上の実力を持っていた。
故障で自分と向き合う。
自分に何かできるのか。
国境って本当にあるのか。
一方では、そういう思いも抱えていた。
国際関係学部に進む。
しかし、身体は動かしたい。
武道を求め、今までなかった柔道部を立ち上げる。
「黒帯取りましたよう」
アルバイトもする。
奨学金のために、猛勉強もする。
自分の知りたい学びも、いっぱい。
ボランティア活動は、今の自分の出発点に関わる。
これも欠かせない。社会人団体の活動にも参加する。
そして、さらにボランティアで日本語教師も始めた。
見聞を広める放浪の旅にも出る。
新しい恋も。
こんなに忙しい大学生も珍しい。
「気付いたら、しばらくロクに寝てないんですよねえ。あはははは~~」
明るくて、かわいい。
圧迫感のない元気。本人自身に壁がない。
在りて自分を生きることの、見事な美しさを持つ。
その松野下琴美が、すすめられて一冊の本を読み始める。
「読めなくなっちゃったんですよう~~」
しばらく放置していた。
再度、読む気になった。
その著者と出会った時、声を掛ける。
「静岡にも来てくださいようって言ったら、よし、行くよって。あはははは」
6月10日土曜日、午後1時半から、静岡県立大学の看護棟にある講義室で講演会。
一人でも多くの人が、気軽に来てくれるようにと、日程を組んだ。
今回も、案内役に多くの同士が力を貸してくれる。
NGOテラ・ルネッサンスの鬼丸昌也を迎える。
「なんか、細くって、ふわっとしてる人なんですよう」というのは、
松野下琴美の抱いた鬼丸昌也の印象。
講演タイトルは
「子どもたちの笑顔のために~自分にできる一歩から始めよう~」
「琴美にはできるかもしれないけれど、私には出来ない」
友人のそんな一言が気になっていて、つけたタイトル。
当日は、ミリオン・フェイス・キャンペーンも開催する。
今夏、国連で「武器貿易条約」の方向性が決まる会議が国連ビルで行われる。
その時に世界中から集めた意思のある顔写真がビルの前に貼りだされる。
決議をしている各国政府代表を見つめる。
その顔が署名。
地雷と過ごすカンボジアでは、4日間に4万人集まったという。
しかも、カメラがないために、自画像を描いた人々の思い。
自分になにができるのかはわからない。
それが役に立つのかもわからない。
でも、やらずにはいられない。
松野下琴美が、苦しくて読むのを一旦中断した鬼丸昌也と小川真吾の本をめくった。
さらわれた子供が、武器を与えられる。
連れて行かれた村で、見知らぬ女の人を殺せと命じられる。
その時のことを話していた少年は、泣き崩れる。
一節を紹介しようかとめくってみたものの、私は本を閉じてしまった。
「さらわれた子供たちが、最初に殺せといわれたのは、自分の両親だったという話もあるんですよお。それが出来れば、他の人に対して殺すときに罪の意識が麻痺するから。銃で殺すか、持ってきたナタで親の手を切り落とすかどっちか選べと言われて、結局その子はナタを選んだんですけどね」
そういう経験をした子供たちが、保護されて村に帰っても
元の生活を営めるだろうか。
本の帯には一青窈のメッセージ。
「これは天秤で測れない苦しみのひとつ、を
教えてくれる本なんだ。
今の子どもたちに持てるだろうか?」
おとなでも。。。
「ぼくは13歳。職業、兵士。」
静岡市では、午前中から雷がなりだした。
かみがなっている。
やがて、激しく雨が降る前触れ。
しかし、さほどの雨量もなく再び空は灰色の雲に覆われた。
涼しいすがしい風が吹き渡っている。
季節はまだ、曖昧。
さて、軸足をどこに置こうか。
インターハイまで行った陸上の実力を持っていた。
故障で自分と向き合う。
自分に何かできるのか。
国境って本当にあるのか。
一方では、そういう思いも抱えていた。
国際関係学部に進む。
しかし、身体は動かしたい。
武道を求め、今までなかった柔道部を立ち上げる。
「黒帯取りましたよう」
アルバイトもする。
奨学金のために、猛勉強もする。
自分の知りたい学びも、いっぱい。
ボランティア活動は、今の自分の出発点に関わる。
これも欠かせない。社会人団体の活動にも参加する。
そして、さらにボランティアで日本語教師も始めた。
見聞を広める放浪の旅にも出る。
新しい恋も。
こんなに忙しい大学生も珍しい。
「気付いたら、しばらくロクに寝てないんですよねえ。あはははは~~」
明るくて、かわいい。
圧迫感のない元気。本人自身に壁がない。
在りて自分を生きることの、見事な美しさを持つ。
その松野下琴美が、すすめられて一冊の本を読み始める。
「読めなくなっちゃったんですよう~~」
しばらく放置していた。
再度、読む気になった。
その著者と出会った時、声を掛ける。
「静岡にも来てくださいようって言ったら、よし、行くよって。あはははは」
6月10日土曜日、午後1時半から、静岡県立大学の看護棟にある講義室で講演会。
一人でも多くの人が、気軽に来てくれるようにと、日程を組んだ。
今回も、案内役に多くの同士が力を貸してくれる。
NGOテラ・ルネッサンスの鬼丸昌也を迎える。
「なんか、細くって、ふわっとしてる人なんですよう」というのは、
松野下琴美の抱いた鬼丸昌也の印象。
講演タイトルは
「子どもたちの笑顔のために~自分にできる一歩から始めよう~」
「琴美にはできるかもしれないけれど、私には出来ない」
友人のそんな一言が気になっていて、つけたタイトル。
当日は、ミリオン・フェイス・キャンペーンも開催する。
今夏、国連で「武器貿易条約」の方向性が決まる会議が国連ビルで行われる。
その時に世界中から集めた意思のある顔写真がビルの前に貼りだされる。
決議をしている各国政府代表を見つめる。
その顔が署名。
地雷と過ごすカンボジアでは、4日間に4万人集まったという。
しかも、カメラがないために、自画像を描いた人々の思い。
自分になにができるのかはわからない。
それが役に立つのかもわからない。
でも、やらずにはいられない。
松野下琴美が、苦しくて読むのを一旦中断した鬼丸昌也と小川真吾の本をめくった。
さらわれた子供が、武器を与えられる。
連れて行かれた村で、見知らぬ女の人を殺せと命じられる。
その時のことを話していた少年は、泣き崩れる。
一節を紹介しようかとめくってみたものの、私は本を閉じてしまった。
「さらわれた子供たちが、最初に殺せといわれたのは、自分の両親だったという話もあるんですよお。それが出来れば、他の人に対して殺すときに罪の意識が麻痺するから。銃で殺すか、持ってきたナタで親の手を切り落とすかどっちか選べと言われて、結局その子はナタを選んだんですけどね」
そういう経験をした子供たちが、保護されて村に帰っても
元の生活を営めるだろうか。
本の帯には一青窈のメッセージ。
「これは天秤で測れない苦しみのひとつ、を
教えてくれる本なんだ。
今の子どもたちに持てるだろうか?」
おとなでも。。。
「ぼくは13歳。職業、兵士。」
静岡市では、午前中から雷がなりだした。
かみがなっている。
やがて、激しく雨が降る前触れ。
しかし、さほどの雨量もなく再び空は灰色の雲に覆われた。
涼しいすがしい風が吹き渡っている。
季節はまだ、曖昧。
さて、軸足をどこに置こうか。
恥かしいと言うだけの自分がまたさらに恥かしくて。
人生を賭けるに足る仕事はすぐそこにあるのに、夢中になれるものならそこにあるのに。
そんな仕事に出会える日を願っていると言いながら、結局行動には至らない。
なにもしない自分は心底醜いなあなどと思ったりします。うまく言えないのですけど。
今もこうしてお酒を呑みながらPCに向かってグダグダ言ってるだけ。
こういう気持ちを思い起こさせてくれてありがとうございます。
yuuクンを、育てることでも。
私も考えると落ち込んだりするんだけど、自分にできることで、無理なくね、といってくれる人たちがいます。今それぞれに生きる地にしっかりと立って、そこを基盤にしていけばいいんだな、と理解しています。
ちょうど、さっきもらった言葉。
分かれ道にやってきた男がいた。
そこに一本の木があった。
男はその木に聞いた。
「どちらの方向にゆけばいいのですか? あちらですか?それともこちら?」
「どちらでもいい、一方の道を進みなさい」