J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

駿河湾の地震と余震

2009年08月16日 | 平成21年8月11日 静岡震度6弱
今日も、余震があった。
静岡市駿河区で震度2を観測。
よく晴れて暑い夏のお盆休みの最終日、活動していれば、気付かない程度の揺れだった。

気象庁によれば、今回は、余震活動の少ない地震だと発表されている。
確かに、有感地震の数は、少ないほうだろう。
しかしまた気象庁は、本震以後の1週間は、最大で震度5程度の余震への注意も促している。
その期限は迫っているが、油断しないでおこう。

今回の、駿河湾で発生した地震の発生機構は、
横ずれ成分を持つ逆断層型(圧力軸は北北東-南南西方向)と解析されている。
これは、どういうことなのか。

「この地域には,駿河トラフからフィリピン海プレートが北西に向かって沈み込んでいますが,
今回の地震の震央付近におけるプレート境界は深さ10km程度」
だという。
11日の地震は、深さ23キロと発表された。

このことから、
「今回の地震は沈み込むフィリピン海プレート内部に発生した地震であると考えられます。」
■2009年8月11日 駿河湾の地震 防災化技研
http://www.hinet.bosai.go.jp/topics/suruga-bay090811/








下記の図で言えば、1994年の北海道東方沖地震と、発生のメカニズムが似ているということだろう。




東海地震の想定震源域ではあったが、深さが違ったので、東海地震にはならなかった。

陸地側のプレートの下に、海からフィリピン海プレートがもぐりこんで来ている。
東海地震は、陸のプレートが歪を蓄積し、やがて一気に開放することで起こるとされ、
つまりは、プレートの境界で発生する。
■東海地震とは 気象庁
http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/hantekai/q1/q1.html







今回の余震は、深さ20キロが最も多く、その他、30キロと40キロで起こっている。
震源となるプレート境界から10キロほど深い、というのは、近いのか、遠いのか。
また、海なので、海水の重みがそこに加わっていることになる。
潮汐や、月の満ち欠けも、関連してくるのかもしれない。






■産業技術総合研究所 http://www.aist.go.jp/
http://www.gsj.jp/shizuoka_090811/index.html

■2009年8月11日 駿河湾の地震に関する震源分布東京大学地震研究所
http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/topics/200908_Tokai/aftershock.html
■2009年8月11日駿河湾の地震に関する情報 地震調査研究推進本部
http://www.jishin.go.jp/main/oshirase/20090811_suruga-wan.htm



海上保安庁の下記のサイトでは、海水を排除した日本周辺がわかる。
2の日本周辺のサムネイルをクリックし、現れた地図上にマウスを置けば、伸縮マークが出るので、
クリックして、拡大してみれば、駿河湾の辺りの様子が見えてくる。
■海底地形図 海上保安庁海洋情報部
http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN9/sodan/kaiteitikei/kaiteitikei.htm


グーグルアースでも、海底散歩ができるようになっているらしい。
■グーグルアースで海底探検
http://www.computerworld.jp/topics/rich/134429.html


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伊豆半島最南端の石廊崎と御前崎を結ぶ線に囲まれた海域が駿河湾で、
その最深部は2,500メートルに達し、日本の湾の中では一番深い湾です。

駿河湾は、湾の間口も奥行きも約60キロメートル、
表面積は約2,300平方キロメートルです。

その水深の特徴は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートの境に位置し、
1,000メートルより深くに海底峡谷が湾口から湾奥部まで南北に連なっています。
■駿河湾 静岡県
http://www.pref.shizuoka.jp/j-no1/m_surugawan.htm




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