J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

TB むぎちゃん

2004年06月14日 | Weblog
小鴨たちの寄り添う姿。
不安をお互いの体温で補おうとする姿。

母鴨は、道路を挟んだ向こうの池にいる父鴨に会いに行った帰り、
連れていた2羽の小鴨と共に事故にあった。
羽が道にこびりついている。


多忙を極める友人が、すずめを飼い始めた。
通常、飼うことはできない。
落ちていた小雀。
片方の眼球は、生まれつき無い。

他の友人が拾い上げた命。
すでにその家の女王になった猫のため、
彼女の家にお嫁入り。
もう片方の目も、つぶれかけていた。
尻尾の羽は、猫の口からはみ出ていた。

運が強いのか、
生きる力が強いのか、
小雀は、慈愛の人の手から手へ渡った。

野生には返せないすずめの保護。

いまや”むぎちゃん”は、丸々と太り、話し相手を求め、
人の手に乗り、さえずる。


イラクの少年モハマド君は、今日の午後、沼津の病院を退院した。
故人である夫の遺志を継いだ妻は、記者会見で語った。

「生きのびてほしい。」

美しい表情で、我が子のように抱きしめて。

「そして、国の為に尽くせる人になってくれたらいいと思います」

何度もキスをした彼女の目には、故人が見えていたかのようだった。


TBした記事はこちら。

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いいです、とっても (ハヤト)
2004-06-14 22:54:33
こういうけっこうキツい内容を一本にまとめるの、tentenさんのとてもいいところですね。

ってごまかしている。な、泣いてないからね! ぷいっ
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南天 (本人)
2004-06-14 23:04:14
この写真は、南天の花。家に植えると、難を転ずるといって、縁起がいいそうです。

って、わたしもハヤトさんの感受性に惚れてるのごまかしている。わ、笑わないでね!ポンッ!
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言葉は要らない (albero4)
2004-06-14 23:07:55
じんときた。

余計な言葉で綴るのはやめにします。
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ありがと。 (本人)
2004-06-14 23:20:47
albero4さん。”ひとつ”な気分です。多謝。
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 (guonb)
2004-06-15 16:02:51
あの奥さん、夫の命を抱きしめてるようにも見えましたよねぇ。
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かもちゃん (Micchan*)
2004-06-15 16:17:32
うちの旦那の通勤途中だったみたいで、昨日その話をしていたところでした。

母かもちゃんが事故にあって、12匹のかもちゃんはどうやって生きていくのだろう。と読んでました。どうやら生命力あるものは、生き延びるって本当かもしれない。
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ねえ。 (本人)
2004-06-15 16:20:03
guonbさんにも、そう見えましたか。繋がる命を全部抱えるように、すばらしい抱擁でしたね。あんなに崇高な抱擁を見たことはありません。人は、あんなふうにも成れるんですねえ。。。
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運。 (本人)
2004-06-15 16:24:41
Micchan*さんちご主人も気にしたんだ。結構大きくはなってきていたけど、誰かがまた保護活動するんだろうか。命って、運やら生命力やら、絡んでる気がしてしまいしますねえ。
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元気でした! (ナシノ)
2004-06-16 17:23:56
昨日散歩のついでに見てきました。小鴨たち。

あのくらい大きくなっていれば、母鴨さんがいなくても大丈夫でしょう。ちゃんと、都の職員が用意してくれたらしい家と餌がありましたし。

ひょうひょうとしているようにも見えましたが、鴨さんの気持ちは分からないので何とも言えません。

時々見に行こうと思います。
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ナシノさん、ありがと!! (本人)
2004-06-16 18:10:15
よかった、よかった!

やれるようにやってゆくのでしょうね、彼らも。

また、観察日記、お願いしま~す。
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