雨の散る

　　　　　　　満開の喜びに満ちたさくら。
　　　　　　　　　この雨で、黒い地面を白く見せる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　風が吹いている。心あらば雲の通い路吹き閉じよ　をとめの姿しばしとどめん
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　僧正遍昭 アレンジ。







しとどに雨が降る。
さしたる雨量に思えないのに、びっしりぬれて、じっとりと水の重み。
肌寒い。吐く息が部屋の中で白くもやった。
ああ、油断すると風邪をひきそうだ。ぬれていい春雨には、まだ日が浅かったか。
とはいえ、全国でも雪は雨に。
雪は、水だったことを思い出す。身をゆだねるよう太陽が誘う。雪解けの頃。


氷の冠をかぶった山、キリマンジャロ。
解けない氷は５８９５メートルの頂を白く飾ってきた。

英国政府、ドイツ政府、カナダ・トロント市、オーストラリア・ビクトリア州、企業、金融機関などと
環境ＮＧＯのＷＷＦ英国などが参加する、温暖化ガス排出量の削減に取り組むNGOクライメートグループの
撮影した航空写真は、そのほとんど全てが消えた姿だった。

予想では、祖に日が来るのは２０２０年だったらしい。

何が原因であるのか確定できないにせよ、確実に私達の地球は変化し続けている。
しばしもとどまることなく。





◎発表の報道
◎１９９０年１１月のキリマンジャロ
◎２０００年１２月のキリマンジャロ
◎温暖化防止ＮＰＯ，ＮＧＯの気候ネットワーク
◎ＮＡＳＡのヴィジブルアース