J’sてんてんてまり

はじまりは黎明期。今は、記憶と記録。

人生、ご同行願いまあす

2004年07月10日 | 人にぞっこん
大きなカタツムリ。まいまい。

そこにハエがやってきた。
乗られた瞬間に、まいまいは、殻を大きくうねらせ、
ハエは退散。
しかし、どうしたことか、またもまいまいに乗る。
ついに、まいまいは、そのままでぬるぬると移動を始めた。
ハエは、右に左に蛇行するたびに、バランスをとりながら、
楽しんでいるかのようにさえ見える。
マイマイライダーだ。


悩み苦しむとき、これを振り払うかのように、身を揺する。
しかし、大抵それは、一度払ったチリがまた振る様に、舞い戻る。
静電気で吸い付くホコリのように。

それと共にあることを承知で、自分の生活を見据えて送るとき、
悩みや苦しみに寄り添いながら生きてみるとき、
いつしか、歩む先で、軽くなる自分を感じることがある。

重荷に慣れたのか、重荷の方から離れて行ったのか。

世の中には、右から左へ物を動かすようには解決しないことがある。
うつ病とは、将来のことを考えて判断する能力が低下することだという。
現在100人中、3人から6人がかかっている。
統合失調症と合わせ、神経物質のよどみが原因とされ、
早期発見、治療の重大性が示されている。

社会的には、心の病での休職率が上がり、
その損失は、年間1兆円と推定された。

小学校4年から6年の調査でも、うつ病の前段階とされる抑うつ傾向が
12%という結果だった。

メンタルヘルスの先進国、アメリカでは、
すでに、社員の心のケアや生活サポートをするプログラムがあり、
会社が社員に対して、カウンセリングを命令できる契約条項も存在する。

幻覚や妄想と戦い、ノーベル賞を受賞した数学者夫婦をモデルに
「ビューティフル・マインド」という映画も製作された。

日本で社会福祉士として経験を積み、渡米、
9.11以後は、トラウマ教育、カウンセリングもこなしてきた。
ホリスティック心理療法を学び、実践してきた山本麗子さん。

昨年、臨床精神分析士としても活躍しているパートナーと共に、
静岡に帰った。

時折、風邪を引いたり、おなかを壊すように、
心も、熱が出たり、視力が弱ったりする。
誰にでもある、当然なこと。

心と体の両面から、クライアントに寄り添って、いっしょに解決を図る。

先日、夫婦間コミュニケーションのワークショップを開いた。

一番身近な人との関係。
つい、甘えすぎたり、厳しくなりすぎたりする関係。
自分の鏡の関係。

子供への影響、他人との関わりの第一歩を占める関係。

8月21日は、子育てのワークショップ、そして9月は
9.11、阪神大震災に通じるトラウマのワークショップ。

”今”が必要とすることが、たくさんある。

   一緒に、生きていきましょう。

体が、心が、疲弊したとき、私は何を求めるだろう。
山本さんも、パートナーのエリックさんも、
そんなときに欲しくなる、柔らかな空気をまとって、
優しく抱擁するかの如くに話してくれる。

人を傷つけるのも人、人を癒すのも、人か。

お二人がNYから移って始めた
「グリーンティ・ホリスティック・センター」
今後、宿泊施設のある、実践の場を作ることが夢だという。

ひょっとするとそれは、私たちみんなの夢であるかもしれない。

ありがとう、麗子さん、エリックさん。これからですね。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
風の向き、波の具合、 (本人)
2004-07-11 19:42:49
その通りですね。

菜葉さんは、心理学のご専攻だったのですか。

精神的な病とされるものの原因を、別の視点で探っていくと、ヒトという種の成り立ちに関わってくるのだという話を、最近、高田明和教授が本で著しています。どれを病と呼ぶのかも、難しい。

お互いの支え愛が急務だと感じています。直接につけ、間接につけ。

菜葉さんの緑も、一役、ですね!
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ウインドサーフィン (菜葉木策)
2004-07-11 19:03:01
> j-tentenさん

 こんばんは。

記事の詩的な響きがいいですねえ。

確かに、今を生きる私たちの多くは

ある意味で病んでいます。

医師のインターンの方たちの

うつの傾向は非常に大きく、

覚えでは6割もあるらしいのです。

人をリードせねばいけないこれからの医師たちが

そうであることは、すべてを象徴して

いるようです。

 私は大学で心理学を専攻していました。

カウンセリング関連に行くことも

選択肢にあったのですが、

他の方の色んな人生をしょいこむには

あまりに若く、見送りました。

色々社会でもまれてきて、

人というものは、微妙なバランスで成り立って

いると感じます。

まさに、この記事の写真のよう。

私には、この写真が、

ウインドサーフィンをやっている人

のように見えます。

皆、危ういバランスを取りながら生きて

いるんでしょうね。

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ねえ~~!! (本人)
2004-07-11 16:47:00
ねこさんも、同じ道にいますよ。

同行者にひとりでも多く気づいたもん勝ちです。

(勝ち負けじゃないけど。言葉の綾、ね)

人生、乗り合いバスですね。
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一緒 (ねこ)
2004-07-11 11:49:36
”私たちみんなの夢”

夢を見ることはとても楽しい。現実の夢。空想の夢。どれも心で見る夢。儚い夢は辛いけど、それでも見続けたい。

人は人によって育まれていくように、人の心で人の心を治癒する力がある。優しさ、思いやり、ぬくもり、すべては人の心で生まれてくる。

目に目えない心の傷。直し方もわからない。もしかしたら風邪をひいていることにも気がつかないでいるかもしれない。

一人ではどうしようもない、だからこそ一緒にいたい(生きていたい)。

人生、ご同行願います。

いいな。同行したいなぁ。
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naoさん、 (本人)
2004-07-11 09:55:20
ですね。(^_^.)

心にも栄養。何を載せても平気なように!
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Micchan*さん、 (本人)
2004-07-11 09:54:07
ひとりになる時間って言うのも大事ですねえ。

振り回されるのでなく、自分に返ってゆく、自分に焦点を合わせなおしてゆく時間。素敵なアドバイス、ありがと。

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wasawasaさん、 (本人)
2004-07-11 09:52:05
抱きしめると、こちらも心が緩んでくるのがわかりますよね。身体接触で、痴呆の老人の症状が好転したり、幼児が落ち着いたり、大人だって、実は・・・性的でない接触、ホントは必要ですねえ。

スパイダーマン、みたいよう!
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発進! (nao)
2004-07-11 04:00:14
マイマイライダー ブーン♪

心が風邪をひかないように、いつもちょっとした

ぽわんと。とキラーン☆が必要ですね!
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求めるのは? (Micchan*)
2004-07-11 03:59:03
>体が、心が、疲弊したとき、私は何を求めるだろう。

買い物したり、おいしいものを食べることに走るかもしれないし、友達や旦那や家族に話を聞いてもらったりするかもしれない。

でも、一番聞くのは、自分の空間、時間を思いっきり楽しむことかもしれないですね。

音楽を聞いたり、本を読んだり、映画を観たり、私は散歩することを求めます~♪
返信する
Unknown (wasawasa)
2004-07-11 01:16:04
「抱きしめてあげてください。」というコピーがありますね。

子供にどう接したらいいのかわからない親への提案ですが、

とても素敵な言葉だと思います。日本人はちょっと苦手

でしょうが、言葉では語り尽くせないなにかがどっと

伝わるような気がします。子供に限らず、大人でも同じ

ことではないのかな。

麗子さんとエリックさんには頑張ってほしいです^^



昨日スパイダーマン2を見てきました。

孤高のヒーローの普段着の姿は最悪です。自分を卑下し、

心の闇に苦しんでいます。それを解決することは簡単

だったんです。それは・・あぁー言えない!

tentenさんも早く見てね。めっちゃ面白い!!
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