児童は、低い高さでは逆上がりができました。しかし高い鉄棒ではできませんでした。それが映像にあるように突然できるようになりました。「上達は、突然やって来る」のです。
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以下は、サッカー少年団チーム保護者の感想文です
拙著『「サッカールールの発見」-ルールに隠された秘密を探る歴史と発見の旅-』 福田純 悠光堂 2018年
を読んだサッカー少年団チーム保護者の感想文です
『 小学2年生保護者
以前、サッカーの起源となったイギリスのお祭りを特集したテレビ番組を見たことがあったので、様々な試行錯誤の末に変遷していったルールについて、大変興味深く読ませていただくことができました。
また、「上達は、突然やって来る」というコラムは目から鱗でした。思い返せば、自転車も逆上がりも、ある日突然できるようになっていました。今はなかなか成果が出ないことでも、長い目で見守り、努力の継続を褒めてあげたいと思います。
ただ、すこし小学生には難しい内容に思うので、息子が中高生になった時に紹介したい一冊です。
このような機会をいただき、どうもありがとうございました。』
『今はなかなか成果が出ないことでも、長い目で見守り、努力の継続を褒めてあげたいと思います。』
このような気持ちを保護者の方々と共有できたことに感謝したいと思います。
「努力すれば少しずつ上達する」考え方は、挫折の原因になると考えます。 「進歩はなくとも力を蓄えている」「突然できるようになる(階段状に進歩する)」と考えた方が、現実に即した挫折しない方法のようです。
『 上達は、突然やって来る
小学生数人と毎朝サッカーの練習ができる機会があり、拙いながらクーバー練習方法 を試してみました。クーバーのフェイントを練習してミニゲームをするという簡素な形式でした。小学校二,三,四年まで練習でフェイントの形はできたものの、ゲームの中では全く使えませんでした。ところが四年生の終わり頃に突然シザース、ダブルシザース等クーバーのフェイントがミニゲームの中で使える児童が現れました。大学の心理学で習った、発達は坂状でなく階段状に現れるを実感した出来事でした。二,三,四年の間に進歩はなくとも力を蓄え(心理学用語にあるプラトーの時代)、四年の終わりに練習の成果が開花したのです。「練習でできる」と「ゲームで使いこなせる」には大差があります。
「努力すれば少しずつ上達する」考え方は、挫折の原因になると考えます。「進歩はなくとも力を蓄えている」「突然できるようになる(階段状に進歩する)」と考えた方が、現実に即した挫折しない方法のようです。』
「努力すれば少しずつ上達する」考え方は、挫折の原因になると考えます。「進歩はなくとも力を蓄えている」「突然できるようになる(階段状に進歩する)」と考えた方が、現実に即した挫折しない方法のようです。』
(注)
参考になれば幸いです。
(注)(参照、引用文献) 「サッカールールの発見」-ルールに隠された秘密を探る歴史と発見の旅- p57 福田純 悠光堂 2018年