戯言

暇潰し

雑念の処置

2019-10-27 16:25:12 | 日記
単純作業の場合、飽きや退屈といった感情が生まれやすく、それ故雑念の想起につながる。雑念の中には、高確率で過去のトラウマといった記憶に残りやすい情報が含まれ、憤怒や羞恥心、憎悪といった負の感情を生む。結果、作業パフォーマンスの著しい低下につながる。
他方、作業対象が作業者の知能に対して複雑すぎる場合も、作業への集中力を維持するのは極めて困難である。

作業者と作業対象の複雑さがつり合っている場合のみ、作業者は作業対象に没頭し、作業への集中力を維持することが見込まれる。

ところが、実際の生活において、作業者と作業対象の複雑性がつり合っているケースはむしろ稀である。例えば単純作業というのは、日常生活において思いのほか発生する。皿洗いや入浴、掃除といった作業が生活をするうえで不可欠な存在であることは論を俟たない。

こうして作業者の知能と作業対象の複雑性の間に齟齬が生じ、往々にして負の感情によるパフォーマンスの低下を招く。
この問題を解決するには、作業対象の複雑性に合わせて、作業者が自身の雑念をコントロールする能力を身につける必要がある。