川崎病(急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)
原因:不明。4歳以下に好発。
90%が4歳以下。患者数は全国で延べ15万人。
現在でも年間約5千人の患者が発生しています。
症状:① 五日以上続く発熱、
② 手足の指がテカテカ光ってパンパンに張ってくる(後で指の皮がむけてきます)
③ 形の不定な赤い発疹、
④ 目の充血“ウサギのような目”、
⑤ 唇の発赤、舌はイチゴ状に赤くなり、口内の粘膜も赤くただれる、
⑥ 首などのリンパ節が腫れる
合併症:冠動脈瘤(心臓血管の瘤)
方法:アスピリン(抗凝固剤・抗炎症)の内服。
ステロイドの投与
安静・感染予防
症状によって違ってきますが、平均して1ケ月位の入院治療(投薬治療)が必要です。臨床症状は、一定期間を経るうちに治ります。その為、治療の力点は炎症の抑制に置かれます。アスピリン(炎症を抑えたり、解熱効果がある)の内服が主体となる。冠動脈瘤のない例では、2ヶ月間の服用で治るが、冠動脈瘤のある例では、その程度により、さらに内服薬をつづけて服用する事がある。
注意:心筋梗塞・心不全・動脈破裂等の原因で突然死亡もあります。
また、アスピリン(抗凝固剤)内服している場合、血が止まりにくいので、
怪我には注意!
再発について:再発はほとんどない。
再発がある方は、ほとんど1年以内が多いそうです。
患者全体の約3%が再発しています。
日常生活について:後遺症がなくても、定期的に検査を続けます。
後遺症が出なければ、生活に制限や運動制限は、ない。
後遺症が残って、運動制限されている子もいるけど、
冠動脈瘤の大きさによってもいろいろ違うようです