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ミケマル的 本の虫な日々

『羊をめぐる冒険』 感想その2


 村上春樹再読5冊目『羊をめぐる冒険』

 昨日の記事で、この本が村上さんの初期の鼠三部作の3冊目であること、第3章までの事を主に書きました。
第4章からいよいよ羊をめぐる冒険が始まります。

 この記事は若干のネタバレがあります。

 『羊をめぐる冒険』について以前読んだ時の記憶は少しだけだったのですが、その中でも耳が凄い女の子がいたな〜っていうのは覚えていました。それといるかホテルがあったな〜。そして、北海道の奥の方のまで羊を追って行って鼠がいたな〜。
この本を読んで面白かったと思ってたのに、覚えてるのはこれだけ?ううむ。
しかし、おかげでまたドキドキしながら読めましたが。。。

 まず、凄い耳を持った女の子が新しい彼女として出てくるのだけど、主役級の活躍するのに名前はなくて、最後まで彼女と言われています。
思えばこの本の中でも名前をもらったのは猫だけ。
それも、僕が飼ってたのに名前はつけてなくて、預けた運転手が「いわし」ってつけたのだった。自分では名前つけないの。
鼠やジェイはあだ名だから本当の名前とは言えないし。
この名前をつけないっていうのが村上さんの多くの本の特徴。
これが意味するのはなんなのか?というのは色々な考えがあるようです。

 日本でも名前というのは非常に大切なものなので、名前を呼ばないでその地位や住んでる所などで呼ぶということもあったし、『ゲド戦記』でも名前を知られてはいけないので明かさないっていうのがあったような。
名前をつけることで何かが変わるから名前をつけないのでしょうか。
猫を預ける時に名前を聞かれて、名前はないただの猫だという理由に僕は
「猫を呼ぶことはないんだ、ただ存在してるんだよ」と答えています。
そしたら、意思を持って動くものに名前がないのは変だと反論されるのだった。
そして、運転手が「いわし」って名前をつけるのだった。
ううむ。

 僕と彼女が訪ねていく北海道の村も、もともとは住人が隠れ住むために名前をつけたくないと頑なに言ってたし。
名前をつけるということへの特別な意味があるんだろうと思いますが、それが村上小説にとって何なのかは私にはまだわかりません。
『1973年のピンボール』では名前が出てきたのは直子さんだけでした。
その意味はあるのかないのか?
ううむ。

 『ノルウェイの森』では登場人物に普通に名前があったのに、世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』では名前がなかったような。

 なんか名前問題だけで今日は終わってしまいました(笑)
この他にも数々の疑問があるのですが、それはまた書きます。
ちっとも冒険まで進まないじゃん。。



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