『おまえさん』宮部みゆき著
宮部さんの新刊です。今回単行本と文庫本が同時発売という、
なんだかよくわからない発刊でしたが、
そしたら、やっぱり安い文庫本買ってしまうでしょ?
違うかな(笑)
ということで、文庫版を買いました。
(文庫は、安いのもあるけど、持ち運びやすいっていうこともあるな~~)
この本は宮部さんの江戸物『ぼんくら』『日暮し』のシリーズの3編目です
この本だけ読んでも、一応大丈夫だけど、
やっぱり前に出ている2編を読んだほうが、より訳が分かると思います。
とは言っても、読んでいても、前編の内容をうる覚えです(笑)
現在は両方とも文庫本が出ています。
このシリーズは超自然なもの(物の怪とか)は出てこないもので、
江戸に起きた事件を解決するものです。
物の怪やあやかしが出てくるシリーズは、
『おそろし』『あんじゅう』や『幻色江戸ごよみ』『あやし』『ばんば憑き』
などなどいろいろとあります。
こちらもそれぞれ面白いです。
私は、あやかしが出てこないこのシリーズが
より好きですが・・・
お年寄り、おかみさん、若い人も、登場人物がなかなかみんな味があって、
それぞれの人生を感じさせられて、
相変わらずよかったです。
ただ、雑誌の連載だったらしいので、
章によって語る人物が変わるのだけど、
その点がちょっと違和感があるところがありました。
でも、長い小説ですが、読み始めたらやめられないというものです
宮部さんの小説は、現代ものはちょっと生々しいというか、
心理的なニュアンスが、私には合わないのだけど、
江戸ものは、好きです。
これは、文楽の人形が演じるというところと一緒で、
江戸に舞台があるということで、ワンクッションあるところが
いいのかな~~~。
前の二編を読み返してみようかな~~と思いました
そして、宮部さんの今までの中で、一番と思うのは『孤宿の人』です。
まだ読んでなかったら、一読くださいませ~~
以前にこの本の紹介をしています。よかったら見てみてね
http://blog.goo.ne.jp/iwa-mikemaru/e/76373fcbd42ac95f37e357d9c06acb4b
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