鶴谷香央理さんの『メタルフォーゼの縁側』が完結しました。
メタルフォーゼの意味は変身、変容、転生
75歳の雪さんと、内気な高校生のうららさんが同じ趣味、同じ推しで繋がっていく話。
雪さんの昔ながらな感じのお家の縁側が印象的に描かれています。
年齢は全く違っても、同じ趣味の人と話すって本当に楽しいし、お互いの気持ちを尊重しながら前に進んで行こうというところもいいなと思います。
お二人の趣味はBL漫画というところも面白い。
私はBLはいまいちわからないのですが、これを読むとなるほどな〜〜なんて思いました🤔
雪さんもいいし、うららさんもいい。周囲の人も淡々とした感じの中でお互いを思いやりつつ尊重してるからいいんだろうなと思いました。
以前の感想はこちらに書いています
『メタルフォーゼの縁側⑤』
『鶴谷香央理短編集 2007ー2015』
楽しみに読んでいたけれど、最終回になってしまい完結です。
終わり方も未来に開けている感じでとっても良かった❗️
やっぱり趣味を通して語り合える友達っていいなと思います。
そして、年齢は全く関係ないのよねとも。
しかし、この雪さんの描かれ方と、Netflixのドラマ『グレース&フランキー』が同じような年齢とは思えない差が😅
日本とアメリカの差なのか、作者からみた70代の女性のイメージの差なのかは不明です。どちらが良いとは言えないですが。
雪さんが新しい趣味に出会って、人生の新しい楽しみを見つけたというところは本当に共感します。この漫画もドラマも、仕事も子育ても終わったら、できるかぎり自分の好きなことを見つけて楽しむのが一番幸せなんだと教えてくれるものでした。
そして、うららさんは雪さんと出会って、自分の大切にしているものを表現できるようになって、自分らしく自分のペースで生きていけるんじゃないかなと思うような感じでした。
ついつい新しい人との出会いに二の足を踏みそうな年齢になってきたけれど、新しい出会いも大切ねと思わせてもらいました。
そして、もう一冊は鶴谷香央理さんの短編集。
一緒に出版されたということが載っていたので、これも買ってみました。
思った通りの温かいお話の短編集でした。
鶴谷さんの新しい漫画が楽しみです。
 | メタモルフォーゼの縁側(5) (カドカワデジタルコミックス) 鶴谷 香央理 KADOKAWA |
 | レミドラシソ 鶴谷香央理短編集 2007-2015 (カドカワデジタルコミックス) 鶴谷 香央理 KADOKAWA |
