4連休最後の日 曇り☁️
7月後半にしては涼しい日が続いてます。
最近読んだ本についてアップしようと思って昨夜書き始めたら、1冊目で結構な分量になってしまいました。
この本が一番最新に読み終わった本です。
「READING WELL is the BEST REVENGE」
『優雅な読書が最高の復讐である』
山崎まどか書評エッセイ集

この本はツイッターの本関係の方がお勧めと載せていた本。
山崎さんは読んだことなかったのですが、この題名にめちゃくちゃグッときて、ジャケ買いならぬ題名買いしました😅
山崎さんが読んだ本の事や、どこで出会った本なのか?とか日本&海外の本屋さんを巡った話とか、本の記憶とか、一冊全部本の事を熱く語っておられます。
その本の読み方に圧倒されて、途中までよろよろしながら読みました(笑)
日本語の本だけでなく、英語でも読めるという方のようで、原書でアメリカの本もたくさん読んでおられます。
読んだ事ないアメリカの小説の話がたくさんあって、想像を巡らすのもまたスリイングな感じ。
多くは翻訳が出ていない小説のようで、多分私は原書で読むというトライはできないから、これから先も出会うことがないだろうけれど、それでも読んでいてちょっとワクワクしました。
しかし、原書で小説を読めたら、それはまた深みがあるだろうけど、別の沼の深みにハマってしまうんだろうなとも思ったりして🤔
山崎さんはヤングアダルトと言われる若い世代が読む本や少女小説というジャンルに詳しい方のようで、その点の考察が興味深いところが多かったです。
前半はアメリカなど外国の本屋さんや本の話が多くて、私が買うような本はあまりないようだなと、その点では油断して読んでいたら、後半の紹介でどんどん読みたい感じの本が出てきて、思わずググってしまったりアマゾンさんで探してしまったり。。。。
アマゾンさんの買い物カゴに何冊も紹介された本が入ってしまいました😅
中には中古でしか売っていな本も。そんなに昔の本ではないのにね。
後で冷静になって取捨選択しようと思います。(できればですが。。)
読書は基本、孤独な趣味です。
読書は一人でするものだし、本を読んでる人同士はなかなか実際には出会えないし、自分が面白いと思った本が他の人に面白いかは難しい問題だし、結局自分の中で消化して楽しむしかないのではと。
アメリカなどでは読書会というものが結構ポピュラーなようで、そのような小説や映画もあるくらいですが、日本では特別な機会でしかないような気がします。
最近はネットで本を紹介してくれる人や作家さんが紹介してくれたりするし、勝手にブログで紹介したりして、以前よりはずっと孤独感が薄れたような気もしますが。
なので、自分よりたくさん本を読んでる人の話を聞いたり読んだりするのってとっても楽しいんです。
山崎さんのこの本を読んでる時には、すごいな〜〜こんなに色々と読んで!、英語の本も原書で読んでるのか〜〜!という感心もあるけれど、こんなに本を読んでいる人がいるんだなと思うだけで嬉しいのです。
特に山崎さんの読み方は、自分が本当に読みたい本を読んでいるのが感じられるのがきっと良いんだなと思います。
書評や本の事を書く事を仕事にされているし、この本は2004年から2018年まで2雑誌やウェブサイトで発表した読書エッセイと書評だそうなのですが、仕事としてだけで読んでいないよね〜〜(笑) だからこその品揃えが素晴らしいです。
私が食いついたこの本の題名についてはあとがきに説明がありました。
多分何かの引用だと思ったけど、
編集者からこの題名を勧められて、『優雅な生活が最高の復讐である』というカルヴィン・トムキンズの本からとったそうです。
自分の読書が特に優雅ではないからと躊躇したそうだけれど、「実生活の役に立たない」読書だから、それこそが「優雅」って事ですよと言われて納得したそうな (笑)
本をただただ楽しむために読む「役に立たない読書」は成果主義の現代では「人生の非現実的な部分」であると。世間の流れから自由になれる場所。
だから読書の喜びは本当のところ誰とも分かち合えない。本と自分だけの親密な関係であると。
いや〜〜、このあとがきが一番感動しました。
私が読書に感じている事を言語化してくれたって感じでした❗️
しかし、「最高の復讐」って何に対する復讐なんだろう?
その答えは書いてありませんでした。
世知辛い世の中に対する復讐なのか?、本ばっかり読んじゃってとか、なんでそんなに読むの?とかいうありがちな非難に対する本読みの復讐なのか?
特に小説を読むって、何かのために読むわけではないので、役に立たない本ばっかり読んじゃってと思う人もいるだろうなと😅
そういうことに対する復讐なのかな?
私がやってきた読書もほとんど役に立たない、この中で書かれている「優雅な読書」だと思うけれど、実は私の人生の役にはめちゃくちゃ立ってるということが歳をとってわかってきました。
色々な本の中の人の人生や作家の人生、本の中の世界を読むことによって、自由な自分の世界を手に入れたと思います。その世界は実際の外の世界とは全く違うもので私の中にしかないもの。
なので、それは誰からも何からも犯される事はない。
別に誰かに示すことはないけれど、私の中にあるものはたとえ全ての人に背かれても、誰も自分を信じてくれなくても、自分の内側の世界を失うことはないと思えるので。
まあ、これからの人生にそんなに大変なことが起こるかどうかはわからないけれど、日々の生活の中での不満や苛立ちも、まあどうでも良いか私は私だわと思えるようになりました。
人生は何があるかわからないし、もしかしたら全て失うこともあるかもしてない(反対にすごく良いことが起こるかもですが)、でも自分の中の自由な世界はいつもあると思えば、これこそが運命に対する優雅な復讐なのかもしれないななんてね😉
でも、こんなことよりも、今日読みたい本がある❗️ということが私の幸福度に大きく影響しているので、たくさんの読みたい本を紹介してくださった山崎さんは私の幸福度を上げてくれました。世の中にはまだまだたくさんの面白い本が待っていると思うととっても幸せだわ!
ありがとう山崎さん❗️