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ミケマル的 本の虫な日々

『まんが パレスチナ問題』


 中東のイスラエル・パレスチナの紛争に関しては、全くわからなすぎて、何も意見が浮かばないというのが本音。
イスラム教、ユダヤ教、キリスト教は同じ神を信じているのに、なんでこうなるの?
そもそも一神教の神を信じていないから、神を信じて戦うっていうのもわからない。
住んでいるところに勝手にこられたパレスチナの人々も、長い間自分の土地を持てずに迫害されていたユダヤの人々も、それぞれ言い分はあるということだろうけれど。
とにかく、殺し合うのはやめようよとしか思えない。

 ということで、あまりにわからないから、少しだけでも知識を得たいと思ってこの本を読んでみました。
『まんが パレスチナ問題』 山井教雄



 山井さんは教育番組の制作や政治まんがなどを書いている方のようです。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の起源や、それぞれのこれまでの歴史などから始まり、植民地時代から今までのシナイ半島がなぜこんなに揉めているのか、イスラエルの建国、それによるアラブとの紛争、などなどがわかりやすく書かれています。
2005年に発行された本なのですが、この続編も出ているらしい。

 宗教的なことだけでなく、イスラエルやアラブに関してはもともとが植民地時代からのヨーロッパの国のやり方、その後も列強の国々がそれぞれの勝手な思惑も絡んでいて、さらにアラブの国々、ユダヤの人々の長い間の抑圧感などなど。
この本を読んでいると、なるほどと思うと同時に、だめだこりゃという気持ちにもなってしまいました。
テロリストが生まれる土壌というものは、なるほどと思うところもあり。
むしろ、為政者の皆さん、それぞれ勝手です。。。。


 ただし、ずっと同じところに住み、他の国からの強烈な影響や侵略をほとんど受けてこなかった日本にいる私には、一神教を信じなくてはやっていけないような、そして流浪の民として迫害を受けてきた人々の考え方はなかなかわからないと思いました。
一方、自分たちが住んでいたところに勝手に建国して出ていけとか、難民になってしまった人たちの気持ちも実際のところはわからない。

 しかし、わからないなりに、そしてわかるところは絶望的であっても、やはり知ることは大切だなと思った一冊でした。






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