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ミケマル的 本の虫な日々

『わるい食べ物』 千早茜


 昨日、市立図書館に行ったら、おすすめの本コーナーにあったので借りてみた本
『わるい食べ物』 千早茜

    

この方の『しろがねの葉』が直木賞候補になっていたから?と思ったら、直木賞受賞されましたね。

 千早さんの小説を読んだことがまだ無いのですが、このエッセイを読んだら小説も読みたくなりました。
食べ物に関するエッセイの連載をまとめた本のようです。
千早さんは甘いものが大好きで、無いとだめという感じ。
そして、自分が食べたいものに貪欲だし、よく食べる方のようです。

 食べるスピードは普通だけれど、長距離選手のように食べ続けられるそうな。
でも、自分の好きなものしか食べたく無いという哲学も持っているので、なかなか爽快です。
私も若い時はお腹いっぱいになっても、その後も食べられたな〜なんて思いながら読んでた。

 食事をたくさん食べた後でも甘い物を食べに行くところがまたすごいのだけれど、甘いものが好きな人ってこんな感じなのかしら?
通常はお料理してきちんとした食生活してるのに、書くのに行き詰まるとジャンクな食べ物をガンガン食べてしまうとか。
それでいて冷たいものを飲むとお腹を壊すという敏感なところもあるので、そのアンバランス感が小説家という感じがしました。
普通では無い感じ(笑)
でも、この普通では無い感じがあるから小説も面白そうと思ったのでした。

 読んでるうちに、体に良いものばっかり食べてて何が面白い!という気持ちが湧いてきました。
まあ、別に体に良いものばっかり食べてるわけでは無いですが。
いつ食べられなくなるか分からないから(病気やその他で)、欲望にしたがって食べようかなという気持ちと、そればっかりしてるとすぐに太ってしまうし体の事を考えなくちゃねという気持ちと、両方の辻褄を合わせつつ食べてるけれど、そんなチマチマした気持ちを吹っ飛ばすようなエッセイだったので、読んで楽しかった。

 この方、小学生の頃にアフリカのザンビアで暮らしていたそうで、お父様の仕事が獣医師で病理学が専門でその仕事で行ってたらしいです。
そこにもちょっと興味が湧きました。
千早さんの本、また読んでみようと思います。

 そして、この本の表紙の絵と挿絵が好きだな。
北澤平祐という方。
装丁は川名潤さん
この本読んでみようと思うのに表紙は大切ですね。

 

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