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ミケマル的 本の虫な日々

10年積んどいた本で泣きました 『スリー・カップス・オブ・ティー』


 久しぶりに買って読んだ『エデュケーション』が良かったけれど、次は積読本を読もうと思い、調子悪くて安静にしている間に3冊トライしました。
 
 1冊目、2冊目は途中まで読みましたが、いまいち今の私には合わなかったので、中止😅(無理して読まない事にしてます)
そして、3冊目に読んだ本がすごく良かった❗️

『スリー・カップス・オブ・ティー』
 1杯目はよそ者、2杯目はお客、3杯目は家族

 グレッグ・モーテンソン
 デイヴィッド・オリヴァー・レーリン
  藤村 奈緒美訳



 10年積んであった本です😅

 これも全米ベストセラーだったんですね。
というか、私はどうも全米ベストセラーって言葉に弱いってことがわかった(笑)
でも、こう言ってはなんだけど、日本のベストセラーよりも全米ベストセラーの方が読みがいがある本が多いのは確かな気がします。

 この本もまた、教育に関するノンフィクションです。
違うのはアメリカの教育ではなく、中東の学校。

 要約してしまえば、普通の登山家であったグレッグさんがどうしてパキスタンやアフガニスタンに学校を建てているのか?というお話です。
しかし、そこには厳しい自然の中で暮らす人々の素顔が見え、その人々の切実な願いが見え、グレッグさんがその人達との繋がりからの真っ直ぐな願いがあります。
 そして、アメリカには必要な事、同感できることには多額のお金を出す(もちろんお金を持っている人ですが)人がいるんだなと、そこも凄いなと思いました。

 中東と言うと、銃を持っている物騒な人達ばかり映像に出てくるけれど、普通の人たちは伝統的な生活を送りつつ、厳しい自然の中で生きている。
その中でも、遭難したグレッグさんを助けた村の長老や有能なシェルパの人々の話が私にはグッときました。

 イスラム教徒の中で女子教育もできる学校を建てると言う目標はとても大変なもので、最初は孤軍奮闘していて大丈夫なのかしら?と心配するほどですが、だんだん形になっていきます。
 きれい事ばかりではなく、危険な目にも合いながらの活動ですが、思えば通じるってあるんだな〜〜と思うところがたくさんあって、救われた気持ちにもなりました。

 村の長老ハジ・ワリの語る3杯のお茶を飲んでゆっくり話し、長い目で見通す事の大切さ。ハジ・ワリの残こした言葉がグレッグを励ますのですが、ここ最近で一番感動したかもしれません。
もちろん、グレッグさんもその妻であるタラも稀有な人です。
 
 10年積んどいた本に泣かされて、なんだかとてもワクワクした気持ちになりました。
もっと早く読めば良かったのでしょうが、今が読み時だったのかもしれません。
偶然、教育の大切さを知らされる本を続けて読むことになりました。

 日本のように教育を普通に受けられる国に住んでいるとその価値を考えなくなりがちですが、だからこそもっと教育や学ぶ事を大切にしなければいけないなとも思いました。


 

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