
ギラギラと

「きっと、今日なら空いているわね

ティナはドックランに出かけたのよ

本当に、昨日とは全く違った。
小型犬のほうには、だ~れもいなかったの。

駆けっこしたり、葉っぱで遊んだりしていたのよ!
「誰もいなくてつまらないから、お勉強しようか?ティナちゃん

そう言って、お母さんはティナのドックフードをカバンから出した。
「おいしい匂いだワン


私はお母さんに飛びついたの。・・・・だけど・・・
お母さんは、ティナのご飯を自分の口に入れた。

「ティナに頂戴

「そ~う?・・・じゃぁ・・・お座り

チョット濡れていて冷たい地面に
お座りした。
お母さんは「待て・・」と言いながら、
後ろに少しさがった。
いつもと、チョット様子が違うので、ティナはじっと待っていたの。
「ティナちゃん! おいで!」
ドックフードを口から出した。
おぉ~


走ってお母さんのところまで行ったら





沢山ナデナデしてくれたけれど
「もっと、食べたーイ

ティナはすぐにお座りして、お母さんを、ジッと見つめたの。
今度は、さっきよりも遠くにお母さんが離れていくのを
ドキドキしながら見ていたんだ。
やっと、お母さんが「おいで~!」って言ったから、
ダッシュしてドックフードを貰いに走ったの。
「キャ~



こうして何回も「待て」と「おいで」で遊んだよ。
「ティナのドックフードはビスケットみたいに美味しいねぇ」
お母さんはそんな事を言いながら、
山の中まで離れていったりしたのよ

待ちきれなくて、2回ぐらい失敗したけれど
もう!カンペキ



お隣の、大型犬には、沢山ワンコがいるのに
こっちには、何時までも誰も来なかったの。
沢山ワンコがいると、恐いけれど・・・
だ~れもいないのも、ちょっと、つまらない・・・
だから、柵越しに「ワン!」と、吠えてみた。
「生意気なヤツ!」と、走ってくる大きな犬と
柵をはさんで、追いかけごっこしたんだ~

キャハッ


帰りは、公園の中を探検しながら
遠回りして駐車場まで歩いたの。
道はどこまでも続いていて、迷いそうだったけれど
山道は気持ちよかったよ


