みなさま、こんにちは。
先月、新しいスタッフが入職してきました。
「善紀ファミリー」という言葉、勝手に私が抱いているだけなのですが、
いつも新人を迎い入れるときは、「私達、善紀ファミリーへようこそ!」という気持ちになります。
ーCollocations about Familyよりー
新しい職場に一歩足を踏み入れるのは、もちろん期待も大きいでしょうが、かなりの緊張と勇気が必要でしょう。
新卒の場合はさておき、他の職場をかなり経験し、ある程度の年齢になっている方であればなおさらのこと。
しかし、その緊張感や期待はご本人だけでなく、受け入れる職場側も同様なのですよね。
先日のメイヨー・クリニックの中に、
「メイヨーの価値観に関わりを持とうとすれば、メイヨーがその人のDNAに組み込まれるのです」
という一文がありました。
まさに、これが、私が「善紀ファミリー」と勝手に言っている概念!
ー getty imagesより ー
クリニックで受け継がれていく文化や精神は、言葉だけの伝承ではなく、
先人の仕事や言動を観察することから継承され、沁みついていくものです。
新人に対しては、いつも
「それを早くつかみ取って、善紀ファミリーの一員になって、共に頑張ろうね」という気持ちです。
職場環境の安定、安心感というのは、病院に限らずどの組織にも必須。
職場は、1日の中で起きている時間のほとんどを過ごす場所ですから、
そこがガタガタして居心地が悪かったり、安心感がないとなると最悪です。
「心理的安全性」とは、組織の中で自分の考えや気持ちを、誰に対してでも安心して発言・発信できる状態のこと。
心理的安全性が醸成された組織は、
「疑問点が聞けない」「発言するのが怖い」などの躊躇や遠慮が減少し、
互いにアイデアを出し合い、励まし合い、さまざまな視点から解決策が提案される組織になるという。
そこで重要なのが、リーダーの存在です。
リーダーが気さくで話しやすく、自分自身が完ぺきではなくミスをする人間であると自覚し、
積極的に他の人の意見を求める傾向にある環境が、心的安全性が高いそう。
当院では、アクシデントに至る前のインシデント事例について、
積極的に「ヒヤリハット報告書」を出すようにしています。
こんなことまで提出しなくても…と、部署内で完結してしまうのではなく、
他部署にも周知することで、似かよった事例を事前に食い止めることができると考えているからです。
当院のリーダーは、自分のミスに、正直に、誠実に向き合って、
積極的に自身の「ヒヤリハット」を出してくれています。
根底にあるのは、「善紀ファミリー」の一員としての自覚と、先人から継承してきた文化・精神かなと思います。
しかし、一番ヒヤリハットを提出しなくてはいけないのは、ひょっとして、
やはり、「また、やってしまった」の人…?
今年のスイカ第1号