ボンジュール・ド・パリ 別館

「ボンジュール・ド・パリ」の写真館およびアーカイブです。

ノルマンディーの風景

2005-09-19 | Voyage (ARCHIVE)

 友人の結婚披露宴の翌日、電車の時間まで少し散歩しました。

場所はノルマンディーの片田舎、ご紹介したようにほんとに何もないところです。

町全体がこんな感じで、当日はホテルに着いてから軽く昼食をと思って外に出て町の中心部を探したところ、どうやら小さなカフェが一つ、園芸洋品店が一つ、小さなスーパーが一つある広場が中心部のようでした。
昼食と言ってももう2時。あとに披露宴での食事が控えているので、この日はスーパーでサンドイッチを買ってこれで済ませました。

そして披露宴。

シャトーの周囲は森しかなく、夜はシャトーを一歩出ると明かり一つ見当たりません。

そして空を見上げると・・・。

長らく見なかった満天の星!
写真でご紹介できないのがほんとに残念なほど、天の川の小さな星の一つ一つまでよく見えました。

「ああ、田舎はいいなあ」って心底思った瞬間です。

翌日。

早めにホテルを出て、電車の時間まで町を散策しました。

ノルマンディーの典型的な家は、この通り石造りで窓が小さいです。
窓が全くない面もあって、これはちょっと不思議。

形がかわいいですよね。植物がよく似合うし。

こうした石造りの家は、天気が悪いと途端に寒々した雰囲気になりそうですが、天気が良くてほんとにラッキーでした。

さらに歩くと、小さな建物が。

ポスターが入り口にペタペタ貼ってあって、てっきりビデオレンタル屋だと思ったのですが・・・。

これが恐らく町唯一の映画館のようでした。

「ああ、田舎には住みたくないなあ」って心底思った瞬間です。

映画館で映画を観るのが私の娯楽の中での大きな位置を占めているので・・・こういう所に住むのはキツイです。


あれから一週間、パリも急に冷え込んできました。
一週間前はパリより北のノルマンディーですらかなり暑かったのですが・・・。

もう秋なんですねぇ。


引越し&ニースの夜景

2005-08-09 | Voyage (ARCHIVE)

さて、引越し当日の話。

友人の元のアパートは、ニースはニースでも地図右端にギリギリ載っていないところ。
そこから引越し先までは意外にありました。
歩いて移動した人の話によると、徒歩50分。
徒歩50分と言えば、例えばパリだとオペラからモンパルナスくらいでしょうか。ニースって意外に広いのです。

ここでひとつ問題発生。
予約していた大きいトラックが前日のU2のコンサートで検問に引っかかってしまい、まだ返却されていないとのこと。
借りられた小さなトラックでは全部荷物を積み込むことができないので(男ひとり暮らしの割りに結構荷物が多い・・・)、新旧アパート間を1往復だけする予定だったのが、2往復するはめになってしまいました。

果たしてこの日は、引越し後遊ぶ時間はあるのか?

とにかくヤロー共だけには任せておられない、私もせいぜいがんばってダンボールやら何やらを運びつづけました。

そして第1弾の積み込み完了、新アパートへ向けて出発。
車でもやっぱり遠いです・・・。

引越し先ではさっき下ろして積み込んだ荷物を、今度はトラックから出して上げていきました。

こうして1回目が無事に終わったところで昼食の買出しへ出発。

ところが・・・
さすが南仏。スーパーもなにもかもお昼は「休業」なのです(郵便局さえ休みです)。
ニースの住人もいるはずなのに、引越し騒ぎで誰も気付きませんでした・・・。

なんとか遠くのスーパーが開いているのを見つけて無事買い物を済ませ、いよいよ昼食。

コンロも何もないので、オープンサンドです。
何種類ものチーズやらハムやらパテを並べてそれぞれ好きなサンドイッチを作って食べました。
狭い部屋で皆で床に座ってわいわい食べると、これがまたやたら楽しくて、皆すっかりくつろいでしまいました。

こうなると第2弾の引越しが妙にダルくなります。
トラックの乗車人数の関係で、今度は3人だけ残った荷物を取りに行ったのですが、ダレてしまってなかなか仕事にならなかったとのこと。ずいぶん時間がかかりました。

結局すべて終了したのは5時半ごろ。

急いでまた海へ!

・・・で、また水をたくさん飲んでしまいました。地中海の水ってやたら塩辛いんですよ!
なんでうまく浮けないのか・・・。

さて、晩ご飯。
ちょっと時間が遅くてお目当てのレストランには入れず、前日と同じ花市場の一角で食べました。
この日はマグロのステーキ、ニース風。

ちょっと見づらいですが、中央のお米の上にマグロのステーキが乗っています。ソースはトマトソースで、野菜やオリーブがふんだんに入っていました。

そしてデザートはレストランの近くのジェラートの有名店へ。
いったい何種類あるのかわからないほどたくさんの種類のジェラートに外にはみ出すほどのお客さん。大盛況です。

それもそのはず。こんなにおいしいジェラートはイタリアでもなかなかお目にかかれません。

スタンダードなフレーバーももちろんありますが、変わったものもたくさんありました。
写真に写っているのは、チューインガム、カリソン(プロバンスのアーモンド菓子)、M&M’S、ビール、バラなど。

迷いに迷って私が注文したのは、ピンク胡椒入りバニラとバジル入りトマト。
友達が注文したのを一通り味見しましたが、ビールはほんとうにビールを飲んでいる味だし、グレープフルーツも本物のグレープフルーツの味。オレンジピール入りチョコレートもそのままの味でした。
でも一番気に入ったのは、やはり私が注文したピンク胡椒入りバニラとバジル入りトマト。

このジェラート屋、パリにもあればいいのに。

それぞれアイスを持ちながら、海岸に下りてみました。

夜も海岸は人でいっぱいです。それも若者の大きなグループがいくつもあって、ギターを弾いたりしゃべったりしています。

なんか、若いなー、青春だなーって感じ。
パリにはこういうスペースってないですね・・・。

海沿いのプロムナード・デ・ザングレを通って帰宅。
夜のニースもいい感じでした。

そして就寝。
こんな荷物いっぱいの部屋の床を這うようにしてゴロ寝・・・。


この記事は本館   より転送しました。


ニース、ビーチ、ビール、そして・・・

2005-08-08 | Voyage (ARCHIVE)

昨日は旅行から帰ってきた高揚感でいっぱいでしたが、今朝起きたらドッと疲れが出てました。
パリは晴れてはいるのだけれど、涼しいし、何より太陽の光の強さが物足りない・・・。

「雨が降っていないだけマシ」と思いながら、会社に行くべくトボトボ歩いてメトロに乗りました。

もう少し暑くなってもいいのに・・・。

以前の日記に、パリに来てからはつい日陰より日向を選んで歩いてしまうと書いたことがありますが、ニースから戻ってきてますます太陽の光が恋しくなりました。
特に観光もしなくていいので、ただ海辺に座っていたいんですよね・・・。


できればこんな感じでぼんやりと・・・。

さて、昨日の日記の続きです。
海に入ってビーチで寝て、太陽の光を満喫したところで晩御飯前に一散策することになりました。

しかしまずはビール。



さすがに冷えてます。
パリのビールが冷えてないのは、気候にも関係があるのでしょうか・・・。
とにかくニースで飲んだビールはよく冷えていました。
あまりのおいしさに、つい2杯目。

パリはビールを注文してもおつまみが出てくるところはあまりないのですが、コート・ダジュールではどこのお店でも必ずおつまみが出てきます。
このときはポテトチップス。2杯目の時には塩味のビスケットが出てきました。
こういうときに食べるおつまみってなんだかとってもおいしく感じてしまいます。

さて、休憩後、旧市街の方にブラブラ歩いていきました。

「旧」のつかない市街の方はどちらかと言えば、きれいな彫刻を施した古い重厚なイメージの建物が多いのですが、旧市街の方はもっとイタリアっぽくてカラフルです。

リヨンの旧市街をご紹介したときにリヨンの旧市街の建物の色は南仏っぽいと書きましたが、こうやって比べてみるとニースの建物の方が色鮮やかですね。



この旧市街と海の間に「花市場」と呼ばれる細長い広場があります。
いろいろな市がたつようですが、今は観光シーズンのためかもっぱらおみやげを売るスタンドが多かったです。
市場は広場の真中にずっと長く広がっていて、その両端には様々なレストランが並びます。

ここには前に何度も来ていて、そのうちのいくつかで食事をしたこともあるはずなのですが、残念ながら全然思い出せませんでした。
ニースを歩いていると、ふと通りの名前が無性に気になったり、店の名前を憶えていたりして、過去に来たときに絶対待ち合わせとか何かで使ったはずと思うのですが、これも全く思い出せず・・・。
普段から日記をつけていると、こういうときに助かるのに。
だからせめてこのブログはがんばって続けていこうと思います。

さて、この日はこの中の一つに入ってアペリティフを注文、ここではこんなすてきなおつまみが出てきました!



中身は2cm角くらいのピザ、きゅうりのマリネ、そして各種オリーブなど。
ニースのオリーブ、オリーブ・二ソワーズは茶色の小ぶりのもので、これは本当においしく、食べ出したら止まりません。

この店でついでに食事もしました。

私は急に食べたくなったピストゥーと呼ばれるフランス風ジェノベーゼソースのパスタ。



昔ニース近辺にいた頃によく食べていたものです。
普通はこの手のソースはスパゲティだと思うのですが、この辺りでは必ずタリアッテレ。
この店はパスタ専門店でもないのに、生パスタで出てきました。

他の人が食べたものの中でブルスケッタというのがありました。
ブルスケッタと言えば、フランスパンを輪切りにして生トマトが乗ったものを想像しますが、これは違いました。



縦15cmX横25cmくらいの大きなパンの輪切りにピザのようにいろんな具が乗ったものが、木のトレイで出てきます。
これ、とってもおいしそうでした。

ニースにはもちろん、ニースの名物料理というものがありますが、イタリアに近いだけあって、パスタやピザの店もたくさんあります。この日入ったレストランは特に何料理と謳ってはいませんでしたが、メニューはこういったイタリアン系が中心で、どれもかなりのボリュームでした。

この日は食事の後、夜の便で到着の人々を待ちながら、ライブハウス、パブのはしご。

ライブハウスはものすごく狭い部屋の2階建てで、ものすごく小さなステージでロックバンドが演奏していました。
ちょっと年季の入ったカバーバンドのようで、デビッド・ボウイからビートルズから何でもあり。
演奏の最後にこぶしを突き出して「ロックンロール!」と叫んだのが印象的でした・・・。


(店内も、ビートルズ、クィーン、キッス等、ジャンルにこだわらない装飾)

その後に入ったパブはアイルランド系で、人が少ないな~と思ったら同郷人のU2のコンサートのせいだったのでしょう、遅い時間に続々と人が訪れました。
私はパブに着いた頃は疲れてあくびが止まらないほどだったのですが、人が集まり始める頃にU2の曲がドンドンかかり始めて、やっと元気になりました。

この記事は本館   より転送しました。  


太陽と海の街、ニースへ脱出!

2005-08-07 | Voyage (ARCHIVE)

どんより曇って小雨がパラつく涼しいパリから飛行機で1時間と少し。
そこには、太陽が燦々と輝く楽園が待っていました!

ニースには日本にいるときからすでに何度か来ていて、しかもそのうち1回はニース近くの町に数週間滞在したこともあるのでよく知っているのですが、その時はいずれも「日本から」。それも3月や6月など、いわゆるシーズンオフでした。

今回は6年ぶりのニース。初めて太陽の少ないパリからの移動で、しかも初めて8月というハイシーズン。今までとは違った感動がありました。

この旅の目的は実は遊びというより、友人の引越しの手伝い。
なので、滞在も実質3日ほどです。

パリからは5名、地方からはニースの友人の弟さんが駆けつけて、総勢6名の助っ人です。

到着したその日は、なんとU2のコンサートがあるとかでニース中が湧きかえっていました。

このほか、地元の新聞も1面がU2の話題。
パリに来たときはこんなには盛り上がっていなかったんですが・・・。

パリの空港では飛行機のタラップを上がる時に雨が降っていていやな思いをしましたが、今度飛行機を降りたら太陽がいっぱいです。空港でバスを待つ間もすがすがしい暑さでした。

30分待っていよいよバスで市内へ移動。
南国らしい植物があちこちに見られて、さらに気分が盛り上がります。


(プロムナード・デ・ザングレ=イギリス人の散歩道と呼ばれるニースの有名な海沿いの道路)

終点の列車の駅前に到着。ここで友人に迎えに来てもらいました。

(駅前の様子)

彼の新しいアパートはなんと、あのネグレスコホテル前の道をずっと上がったところにありました。ビーチまで徒歩約10~15分。すごい環境です。

(ネグレスコホテル)

早速ビーチに行ってきました。さすがにビーチはすごい人出。落ち着く場所を探すのが大変でした。

ニースを含むコート・ダジュールのビーチは砂浜ではなく石です。

これが小石だったらいいのですが、わりと大きめの石で歩くとかなり痛いです。私は足の裏に青あざができてしまいました。
パリでは考えられないほどの強い日差しでしたが、水はわりとヒンヤリ。

遠浅かと思っていたら違いました・・・。歩いているうちに、急に足がつかなくなってドボンと行きかけ慌てました。

実は泳げないんですね・・・私・・・。

頭を上げて平泳ぎでちょっと遠くまでというのが一応憧れなので、実地で教えてもらったりしましたが、波が来るともうダメ。

そのあとはドボン事件で疲れて、ビーチで寝てました。
でも地中海の海は気持ちがいいし、そのうちちゃんと泳げるようになりたい・・・こう思えるようになっただけ進歩です。

 

この記事は本館  より転送しました。


リヨン旅行記 ~クネル~

2005-07-14 | Voyage (ARCHIVE)
リヨン名物、クネルを買ってきて作ってみました。

・・・と言っても、パックに入ったものをオーブンで焼くだけ。


ソーセージのように見えますが、小麦粉でできたようなふんわりした感じです。

できあがりはこれ。
クリームソースにしてみました。



詳しくは・・・
こちらもどうぞ


リヨン旅行記 ~ポール・ボキューズ~

2005-07-13 | Voyage (ARCHIVE)
かのポール・ボキューズのカジュアル店のひとつ、"EST"。



さすがにサービスの質も高いです。



厨房が見える店内。
和食の店ではよくありますが、フランス料理では珍しいです。
厨房のすぐ横のカウンターでも食べられます。



デザート付20.40ユーロのお得なメニューを注文。

一品目は白レバーのムース。


二品目のメインは羊肉のロースト ラタトゥイユ添え。
付け合せにミニコンロに乗ったポテトが。
リヨンは食事のボリュームが多いことで有名ですが、ほんとにボリュームたっぷりです。


デザートはイチゴのタルト。


この値段でもうお腹いっぱい。
どれも本当においしかったです。

詳しくは・・・
こちらをどうぞ→ 


リヨン旅行記 ~リヨンの噴水~

2005-07-12 | Voyage (ARCHIVE)
リヨンの街にはあちこちに噴水があります。

特に印象に残ったのはテロー広場の噴水。



ダニエル・ビュレンヌという人の作品です。
この人の作品はパリのパレ・ロワイヤル公園内にもあります。


リヨンに戻って、オペラ座前の噴水。


こんなのもありました。



そしてジャコバン広場の噴水。


小さな公園にはこんなかわいらしい噴水が。


観光案内所の横にも。


通りかかった公園の中心にも、公園にぴったりのクラッシックな大きな噴水がありました。



くわしくはこちらもご覧ください↓


リヨン旅行記 ~リヨンの建物~

2005-07-11 | Voyage (ARCHIVE)

リヨンに到着してまず気付いたのは窓。多くの建物の窓の上部に繊細な飾りが付いています。

 

下は川沿いで見かけた建物。ブルゴーニュ風の屋根が印象的。
この建物の窓にも飾りが付いていました。

 

リヨンの街を高台から見てみると、赤い屋根が多くてきれいでした。

(リヨンの屋根)

パリの街を上から見てみると、どちらかというとブルーグレーです。

(パリの屋根)


川を渡ったところにあった建物。
中学・高校の建物のようです。



歩きながら見つけたドアの数々。

 

こちらはとても重厚な感じの大きなドア。


こういうのも趣きがあっていいかも!?

詳しくは・・・
こちらをどうぞ↓

 


リヨン旅行記 ~リヨンに到着~

2005-07-09 | Voyage (ARCHIVE)

パリのリヨン駅からTGVに乗ってリヨンへ。

 

リヨンはパリより南にあります。

盆地なので冬は寒くて夏は暑い。

パリと比べて気温は常に3度以上高いので、太陽がいっぱいの空を想像していたのに・・・

電車を降りたら土砂降りでした・・・。

夕方雨は上がりましたが、空はどんより曇ったまま。

詳しくはこちらもどうぞ↓