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オチノツボ

日々起こる出来事について雑感をただだらだらたらたら述べております。

引き際

2006-07-03 | 日々の雑感
7月3日

 ええっ!!!

 と思った直後に

 それもそうか・・・

 と納得した。


 今日、中田英寿が現役引退を発表した。 



 今、日本でサッカーがここまで盛り上がるようになったのは間違いなく中田の功績だ。彼が世界の扉を次々と開けていく姿、そして故障に苦しみながらも日本代表を鼓舞していく姿をリアルタイムで見られたことは本当に幸運だった。この10年間の輝きは間違いなく誰にも消せない。


 それだけに日本代表の今後を考えると憂鬱になる。


 今回のW杯で日本が負けたのはなぜか?ブラジル戦で惨敗した後もいろいろ考えた。その中で僕の中で一つの答えが出てきた。それはこういうことだ。


日本にはキャプテンがいなかった。


えっ?!宮本がいただろ、って思われるかもしれないが僕が言ってるキャプテンは己の言葉そして行動でチームを引っ張れる者のことを言っている。アメリカ大会におけるブラジルのドゥンガ、フランス大会におけるフランスのデシャン、日韓大会におけるドイツのカーンのような。

そう考えれば今大会最強と歌われていたブラジル。ドゥンガのようなキャプテンはどこにもいなかった・・・

 そんなキャプテンの必要性をわかった上で中田はキャプテンであろうと挑戦していた。事実キャプテンとなりうる資質は間違いなくあったと思う。しかし、アジアという井戸の中で優雅に泳いできた蛙たちばかりの中、一人だけで大海の怖さを教えるというのは荷が重すぎたかもしれない。

中田が現役最後の試合で流した涙。それは重い想いがギュッと詰まったものだったんだな。

 今、改めてそう思う。