ロンドンオリンピック:日本 1-0 スペイン
評者:後藤健生
掲載サイト:『J SPORTS』
概要:男子サッカー初戦。大津祐樹のゴールで優勝候補を退ける
日本が優勝候補に勝ったからって、ピーヒャラ笛吹いて喜ぶわけにゆかない。
物書きとして芸を見せねば。
とはいえ単に「奇跡じゃない」「順当だ」「必然だ」としたり顔で語ってもしかたない。
「なら試合前に言えよ」とつっこまれるだけ。
スペインは、このところ2008年のEUROに始まって、2010年ワールドカップ、
そして2012年のEUROと連覇しているので、世界中のライターにとって
「なぜスペインは強いのか」ということを解説するのが仕事になってしまっている。
まずサッカーライター業界の事情からはじめる。
ふむふむ。
だけど、実際のところスペインが強いのは「シャビとイニエスタという天才が2人いるから」
でしかないのではないか、と僕は思っている。
6月のEUROでも、シャビが不調の間(つまり、開幕から準決勝まで)、スペインは点が取れずに苦戦した。
そして、シャビが突然好調さを取り戻した決勝戦ではスペインは大量点を奪ってイタリアに圧勝した。
一般のファンでスペインを冷ややかに見る人はいる。
でもプロのライターなら、勇気が必要だ。
勝者を褒め称えるのが仕事なのだから。
さらに、僕がずっと批判をしてきたCBの鈴木大輔が、
なぜかこのところ急成長し、落ち着いたプレーができるようになっている。
批判は正鵠を射てなかったわけだが、しれっと成長を喜ぶ。
「結果論」の辻褄を合わせるのも大変だ!
【評価】
文体:★★★★☆ サッカーライターでは一番じゃない?
情報:★★☆☆☆ テレビ観戦かな。特筆すべき情報はなし
熱意:★★★☆☆ 熱くならないのが芸風
平均点:3.0 評価は21日に投稿したものと同じとした
8節の仙台戦なんて守備でも攻撃でも判断が悪くて
(URLは参考。新潟ファンは審判のせいにしてたけど)
彼一人で負けたんじゃないかってくらいでしたし。
なので
ここのところの安定ぶりには
成長する時ってすごいもんだなと感心しております。
鈴木についてよく知らなかったですが、仙台戦の話は参考になりました。
若いDFを育てるのは難しいですね~。
関塚監督が辛抱したおかげでもあるんでしょうか(´・ω・`)