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革命人士の書評

2012年06月20日 | 

20120508G048

 

高城幸司著『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)

 

評者:革命人士

URL:http://www.amazon.co.jp/review/R2SSDSOC57MHE8/ref=cm_cr_rdp_perm

概要:リクルートの元トップ営業マンが伝授する「世間話の技」

 

 

「営業には相手の心を開き、信頼関係を築く事が大事」であることをまるまる1冊割いて書いているほど、

相手を気遣えという本なのに「俺ルール」満載。

結局、「俺はこんないい仕事をした」という自慢話ありきで、理屈は後からやってくるという、

ダメな自己啓発本にありがちなパターンにハマっている。

 

つかみからして巧いよな。

 

寿司店の情報を答えてくれた営業マンに対し、

著者は「俺は寿司が嫌いなんだ、なんでこいつは平気で続けるんだ、

俺が嫌だというサインを察しろよ」と怒り出し、

義理で本題の話を10分聞いた上で、二度と会わないことにしてしまったんだという。

失礼なのは著者ではないか。

 

このレヴュワーはおそらく営業マンだろう。

実感がこもつてる。

そして終盤が圧巻なんだぜ。

「AKBで誰が好き」という質問の回答で、著者は相手を見極めるとか。

レヴュワーのツッコミがはいる。

 

50、60代の営業マンしか来ない会社なんだろうか。

むしろ「俺のともちんがなんで8位なんですかあ」と絶叫されたら?とか、

「秋元康」「前田……利家?」とかボケ返されたら経営者はどう返すか。

むしろ経営者の力量こそ問われる。

「マリコさまです、上からマリコ一緒に歌ってください」って答えたら、

責任取ってちゃんと1フレーズ2分で歌って、残りの30秒はオープントークしてほしいもんだ。

 

単にAKB好きのオジサンかもしれないが、なんにせよおもしろい。

 

 

【評価】

文体:★★★★☆ 星1つレビューで、これだけ読ませるのは大変だぜ

情報:★★★☆☆ ほとんど本文の抜粋だが、最後のAKBネタがきらり光る

熱意:★★★★☆ 妙に説得力がある

平均点:3.7 星1つなのに、9人中7人が「参考になった」つて、すごくない?


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