『崖っぷちの男』(アメリカ映画・2012年)
評者:渡まち子
掲載サイト:『映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評』
概要:サム・ワーシントン主演の、高所恐怖症的サスペンス映画
「星3つレヴュー」ほど、退屈で無価値な文章はない。
良い点と悪い点をそれぞれ挙げ、最後に「このジャンルが好きなら見てもいいかも♪」。
……だからなに?
好きなら誰がなんと言おうと見るし、嫌いなら勧められても見ない。
さて渡まち子はどうお茶を濁すか。
老獪な実業家でダイヤモンド王を演じるエド・ハリス、
過去に交渉に失敗したことを悔いる女性刑事のエリザベス・バンクス、
明るい性格の弟役のジェイミー・ベルなど、俳優たちは皆、好演。
だが大胆にして綿密なこの計画、最後の最後の、肝心な部分が、ほとんど運まかせなのだ。
脇役の演技を褒め、脚本の終盤を貶す。
ここまでテンプレ通り。
そこを偶然に頼っていいのか?!と突っ込みたくなるが、それは言わぬが花。
何しろ、奇抜なアイデアと手に汗握るアクション、貫かれる正義は、観客が最も望むストーリーなのだ。
「言わぬが花」。
つまり、言うべきことは何もない。
意味不明でもある。
サスペンス映画に限っても、この三点が「観客が最も望むストーリー」なわけない。
いつものダメレヴューのあれだ。
具体性と基準の欠如。
1960年の『サイコ』や1995年の『セブン』に、「手に汗握るアクション」や「貫かれる正義」なんてない。
「奇抜なアイデア」はあるが、渡のいう「運まかせ」と一切関係ない。
ほんと、なにが言いたいんだろ?
この映画、製作段階でさまざまなトラブルを経てようやく完成にこぎつけた経緯があるが、
おそらく最初は「高層ビルの窓の外に立つ男」というアイデア一発の企画だったのではあるまいか。
だがそれを見事にアクション娯楽作に仕上げてしまうから、やっぱりハリウッドの映画人はしたたかだ。
最後でどうにかお茶を濁せた。
しかし憶測に基づいている。
具体性と基準だけはある当ブログ、次回も同作の「星3つレヴュー」を取り上げます。
【評価】
文体:★★★☆☆ 稚拙という程ではない
情報:★★☆☆☆ 情報量はある。が、レヴュー後半のこじつけで台無し
熱意:★☆☆☆☆ なにが言いたいのか。最低でもそれだけは明らかにしてほしい
平均点:2.0 繰り返すが、退屈で無価値
あんまり良くなかったので、2度と見に行っていません。
なんというかプロ?のような人は、ブログって書いて良いのでしょうか?
まぁ別に法律では決まってはいないから良いのでしょうけど、
このヒト以外でも、何か知らないけど、プロやら元プロみたいなヒトの書くモノは
あんまり信用できない・・・したくないんです・・・。
大昔はプロか、個人しかいなかったけど(個人は友人としゃべるだけ(爆))
ネットはいろんな種族が生まれて、それで良いのでしょうけど、
どうかな~?って思う点も多いです。
本家さんの文章の表現を変えられて、gooです(good)♪
こちらのブログを御覧になったことがおありでしたか~。
>大昔はプロか、個人しかいなかったけど(個人は友人としゃべるだけ(爆))
>ネットはいろんな種族が生まれて、それで良いのでしょうけど、
>どうかな~?って思う点も多いです。
昔は映画に命を懸けたような評論家がいて、
その評論家自体のファンもいましたよね。
今は誰でも評論家のマネができますが、
逆にホンモノの評論家は消滅してしまいました(´・ω・`)
プロを名乗る以上は、平均点3.0を越えるレヴューを書いてほしいものです。