July07のリンリンと申します。
私は、妻と2005年12月1日に誕生した長男(実は長男が誕生した日、INSEADのインタビューが予定されていましたが、急遽延期してもらいました)とともに、昨年7月末に渡仏しました。早いもので、卒業式まであと一ヶ月を切りましたが、今日は家族と共に過ごしたFontainebleauでの一年間を振り返ってみたいと思います。ネタ的には若干先日のキノコさんをパクっている感があり、しかも文章力の乏しさからかなり長くなることが予想されますが、家族連れでの留学を検討されている方の参考になれば幸いです。
P1からP2にかけては、連日授業、グループワークで忙しく、家族とともに楽しむ時間を工面するのに苦労しました。この頃は、夜泣き、いたずらなどなどで妻も子供にかかりっきりの状況でしたので、私としても家事全般を手伝わざるを得なくなり、勉強に集中できないジレンマもありました。勉強疲れで眼鏡をかけたまま転寝をした際、子供の奇襲により眼鏡を破壊されたこともありますし、バイブル的に読み込んでいたFinanceの教科書の表紙が無残に引き裂かれていたこともあります。テスト前など、勉強に集中できる環境にある人がうらやましく思えたことも一度や二度ではありません。なので、「死ぬ気で勉強してDean’s Listに載りたい!」と考えている方々には、家族連れをお勧めすることはできません。
しかし、「忙しい」とは言っても、会社勤めをしていた頃と比較すると、家で過ごせる時間ははるかに長く取れるので、子供の成長具合を日々実感することができました。また、逆説的ではありますが、子供と遊んだり家事を手伝ったりすることが気分転換になり、少ない時間で集中して勉強できた気がします。そして、P2のFinal Examさえ乗り切れば、P3以降は加速度的に楽になっていきますので、家族と過ごす時間も十分取れるようになってきます。「INSEADは忙しい」と巷では言われておりますので、信じられないかもしれませんが、P5の今となっては既に週休4日制となっており、育児休業か留学か最早分からない状況になっています。
なかなか実家などを頼ることができない海外の育児で、妻もいろいろと苦労をしたかと思いますが、P3以降はフランス国内各地や近隣諸国への家族旅行を楽しんでいますし、時々私と子供を残してパリでショッピングやお菓子教室など楽しんでいることもあります。また、INSEADのキャンパスにはパートナーズルームという子連れママのたまり場のような場所があり、Birthday PartyやHalloweenなどの催しも定期的にやっているので、子供同士が交流する機会もたくさんあります。また、学校の食堂にはベビーチェアが用意されており、私たちはしばしば家族でお昼を食べています。この一年は、子供にとってもいい経験になったのではないかと勝手に思っています。
取りとめもない話で恐縮ですが、子連れならではの苦労はあるにせよ、私は家族を連れてきて、一緒に苦楽をともにできたことは非常に良かったのではないかと思っております。
最後に、実用的なネタをいくつか書いて、私の生涯初且つおそらく生涯最後のブログを終わらせて頂きたいと思います。
1. July08の方からも質問を受けていますが、子連れの方にとっては子供の医療面が最も不安かと思います。実際に来てみるとFontainebleauにも英語の通じる病院は数多くあり、予約制且つ診療時間が短いといった欠点はあるにせよ、特に不便を感じたことはありませんでした。私の子供は幸いこれといって大きな病気をせずに過ごしてくれましたが、予防接種や健康診断などで近所のお医者さんにお世話になりました。なお、救急の場合にはINSEADの近くに設備の整った大病院もありますので、よほどのことがない限り、医療面で心配をする必要はないと思います。オリエンテーション期間に、”Partner’s Handbook”という便利な小冊子が配布され、この中でよい病院の紹介などもありますので、大変参考になります。
2. おむつ、ベビーフードなどの類は近所のスーパーで簡単に入手できますし、おもちゃなども車で20分程度のところにあるカルフールまで行けば豊富に揃っています。なので、生活面で重大な不便を感じることはあまりないと思います。
3. Fontainebleauの歩道はほとんどがデコボコの石畳であるため、車輪の小さい日本製のベビーカーは非常に押しにくいですし、使い続けていると壊れます。こちらで少し丈夫なものを購入することをお勧めします。頑丈なベビーカーがあれば、広大な森の中にある公園や砂場などに子供を連れて行って、思い切り遊ばせてあげることができます。
4. Fontainebleauには、ベビーシッティングをしてくれる方が結構たくさんおりますので、ゆっくりレストランで食事をしたい時などは非常に助かります。残念ながらPartner’s Handbookには一部しか連絡先が載っていないので、パートナーズルームなどで口コミ情報を仕入れ、活用するとよいと思います。
私は、妻と2005年12月1日に誕生した長男(実は長男が誕生した日、INSEADのインタビューが予定されていましたが、急遽延期してもらいました)とともに、昨年7月末に渡仏しました。早いもので、卒業式まであと一ヶ月を切りましたが、今日は家族と共に過ごしたFontainebleauでの一年間を振り返ってみたいと思います。ネタ的には若干先日のキノコさんをパクっている感があり、しかも文章力の乏しさからかなり長くなることが予想されますが、家族連れでの留学を検討されている方の参考になれば幸いです。
P1からP2にかけては、連日授業、グループワークで忙しく、家族とともに楽しむ時間を工面するのに苦労しました。この頃は、夜泣き、いたずらなどなどで妻も子供にかかりっきりの状況でしたので、私としても家事全般を手伝わざるを得なくなり、勉強に集中できないジレンマもありました。勉強疲れで眼鏡をかけたまま転寝をした際、子供の奇襲により眼鏡を破壊されたこともありますし、バイブル的に読み込んでいたFinanceの教科書の表紙が無残に引き裂かれていたこともあります。テスト前など、勉強に集中できる環境にある人がうらやましく思えたことも一度や二度ではありません。なので、「死ぬ気で勉強してDean’s Listに載りたい!」と考えている方々には、家族連れをお勧めすることはできません。
しかし、「忙しい」とは言っても、会社勤めをしていた頃と比較すると、家で過ごせる時間ははるかに長く取れるので、子供の成長具合を日々実感することができました。また、逆説的ではありますが、子供と遊んだり家事を手伝ったりすることが気分転換になり、少ない時間で集中して勉強できた気がします。そして、P2のFinal Examさえ乗り切れば、P3以降は加速度的に楽になっていきますので、家族と過ごす時間も十分取れるようになってきます。「INSEADは忙しい」と巷では言われておりますので、信じられないかもしれませんが、P5の今となっては既に週休4日制となっており、育児休業か留学か最早分からない状況になっています。
なかなか実家などを頼ることができない海外の育児で、妻もいろいろと苦労をしたかと思いますが、P3以降はフランス国内各地や近隣諸国への家族旅行を楽しんでいますし、時々私と子供を残してパリでショッピングやお菓子教室など楽しんでいることもあります。また、INSEADのキャンパスにはパートナーズルームという子連れママのたまり場のような場所があり、Birthday PartyやHalloweenなどの催しも定期的にやっているので、子供同士が交流する機会もたくさんあります。また、学校の食堂にはベビーチェアが用意されており、私たちはしばしば家族でお昼を食べています。この一年は、子供にとってもいい経験になったのではないかと勝手に思っています。
取りとめもない話で恐縮ですが、子連れならではの苦労はあるにせよ、私は家族を連れてきて、一緒に苦楽をともにできたことは非常に良かったのではないかと思っております。
最後に、実用的なネタをいくつか書いて、私の生涯初且つおそらく生涯最後のブログを終わらせて頂きたいと思います。
1. July08の方からも質問を受けていますが、子連れの方にとっては子供の医療面が最も不安かと思います。実際に来てみるとFontainebleauにも英語の通じる病院は数多くあり、予約制且つ診療時間が短いといった欠点はあるにせよ、特に不便を感じたことはありませんでした。私の子供は幸いこれといって大きな病気をせずに過ごしてくれましたが、予防接種や健康診断などで近所のお医者さんにお世話になりました。なお、救急の場合にはINSEADの近くに設備の整った大病院もありますので、よほどのことがない限り、医療面で心配をする必要はないと思います。オリエンテーション期間に、”Partner’s Handbook”という便利な小冊子が配布され、この中でよい病院の紹介などもありますので、大変参考になります。
2. おむつ、ベビーフードなどの類は近所のスーパーで簡単に入手できますし、おもちゃなども車で20分程度のところにあるカルフールまで行けば豊富に揃っています。なので、生活面で重大な不便を感じることはあまりないと思います。
3. Fontainebleauの歩道はほとんどがデコボコの石畳であるため、車輪の小さい日本製のベビーカーは非常に押しにくいですし、使い続けていると壊れます。こちらで少し丈夫なものを購入することをお勧めします。頑丈なベビーカーがあれば、広大な森の中にある公園や砂場などに子供を連れて行って、思い切り遊ばせてあげることができます。
4. Fontainebleauには、ベビーシッティングをしてくれる方が結構たくさんおりますので、ゆっくりレストランで食事をしたい時などは非常に助かります。残念ながらPartner’s Handbookには一部しか連絡先が載っていないので、パートナーズルームなどで口コミ情報を仕入れ、活用するとよいと思います。