以前、実のようなカラスキバサンキライの花を取り上げたことがあります。今日道端にあったカラスキバサンキライを観ると、結構実が付いていました。これまでカラスキバサンキライ(雌雄異株)は、実のような花被片で包まれた雄花は、しばらく経つと(時に何回か咲くようですが)大半が落ちてしまうことを確認しました。また、同じく実のような花被片に包まれた雌花も、ずっと観ているとやはり落ちてしまいますが、いくつかは残っていました。今日観た実は、2~3個付いているものや10個前後付いているもの観られます(写真1,2枚目)。実の付いている同じ蔓の先の方には、実のようでも実ではない雌花がいくつか付いています(写真3枚目)。トックリ型の実(花被片)の先の方のわずかな隙間から、メシベの先が少しはみ出しています。この雌花と実を1個ずつ持って帰り、並べて撮影(写真4枚目)した後に、割ってみました。雌花は実(花被片)の中に子房のようなものがあるのが判ります(写真5枚目)。受粉後、たぶんこれが膨らんでいって大きくなり、中身の詰まった実(写真6枚目)となり、種子が形成されていくものと思われます。やっと実に至る経過がおおよそ判りましたが、花がサツマサンキライやハマサルトリイバラなどのように、外から見てすぐに判るような花ではなく、どうして実(花被片)に包まれて、ほとんどオシベヤメシベが見えないように咲くのでしょうかねぇ。 多分、花被片の先のわずかな隙間から受粉する送粉者(飛翔昆虫?)との関係があるのかもしれません。
5年前の今日 10年前の今日
【島口バージョン】(キシゆむた)
長くなりましたので、省略いたします、すみょうらん。