1週間に一度のリラックス版です。内容としては「夏といえば・・・」特集だそうです。そういえばこの日(7/30)は隅田川花火大会が開かれた日だったのですね。コメンテーターはBCG日本代表の御立さんです。気になったのは以下の3点。
●追跡ファイル:昆虫ブームの裏側
・昆虫ブームに火をつけたのはTVゲームの「ムシキング」だそう。ちなみに売られている昆虫で最も高価なのは「ヘラクレス」の突然変異型で何と25万円もするとか。この昆虫ブームを後押しする形となったのが、1999年の農林水産省による昆虫輸入規制の緩和。以降、昆虫の輸入量は以前の150倍に増加したそう。東京都府中市にある「ランバー・ジャック」では80種類の外国産カブトムシ・クワガタを扱っているとか。
・塩田キャスターは昆虫輸入の最前線を探りに成田空港内の検疫所を取材。昆虫はカメラフィルムのケースのような容器やプラスチックバッグに一匹ずつパッキングされている。ダンボールには保冷剤が入っており昆虫は硬直状態のまま運ばれるとのこと。ダンボールから取り出すこと30分、容器やプラスチックバッグの中でモソモソと動き出す昆虫たち。この後、植物防疫官による検疫が行われる。雌雄の区別や品種、数の確認が中心であり、衛生面での検査が目的ではないとのこと。
・一方で国内での養殖に乗り出す業者も出現。神奈川県藤沢市にある「かぶと・くわがたの郷」ではヘラクレスの幼虫を2万円で販売。幼虫を買った客は幼虫が成虫になるまでに必要な土やマット、エサなどの関連グッズを買いに来ることが多いのでお店にとってはありがたいとのこと。
・国立環境研究所の五箇広一博士を取材。なんでも外来種と国内種の交配が可能なことが検証されたそう。このまま輸入が続けば生態系への影響が避けられないかも?規制緩和の張本人である農水省に塩田キャスターが電話取材。「ここまで輸入量が増えるとは予期していなかった」、「生態系への影響も想定外」、「生態系保護の観点では環境省の管轄」とは農水省担当者の弁。環境省はというと「クワガタは外来生物法が決まる段階から規制の検討対象」(生物専門官の弁)であったそうな。ただし塩田キャスターの「農水省の規制緩和の時になぜ連携ができなかったのか?」という厳しいツッコミに対しては「あればよかったとは思うが・・・」と省庁間の連携がうまくいっていなかったことを示唆してました。
御立さんのコメント:
省庁の縦割り化(専門性をベースにした行政)は決して否定しないが、スピードが求められる時代(ビジネスの現場ではスピードが勝負!)について行けてないことが問題では?
話は変わりますが、先週とあるセミナーに行ってきたのですが、そこで「伝送路にIP通信網を利用したIPマルチキャスト方式による放送は"放送"なのか"通信"なのか?」をめぐって総務省と文化庁との間で決定的な認識の差(コミュニケーションミス)があり、これが電子通信役務利用放送の事業者のビジネスに対して実際に大きな影響を及ぼしていることが語られていました。今回の例でいうと、今後例えばクワガタの輸入が外来生物法で規制されてしまうと、クワガタの輸入や販売で潤ってきた業者が一斉に潰れてしまって「環境庁コノヤロー!」状態になってしまうわけですよね。うーん、難しいなぁ。行政については全くのドシロウトなので、こういうリスクに備えて一事業者として何を頑張ればいいのか、一般的な解決策が果たしてあるのかどうか、とんと分かりません。「各省庁の内部事情に詳しいコンサルタントを雇う」ってな声が聞こえてきそうですが(笑)、本当にどうすりゃいいのでしょうね?
●メトロセクシャル オヤジ市場が熱い!
夏休み中の斉藤キャスターに代わって若手の中川キャスターのご案内です。
・「メトロセクシャル」と呼ばれる、"都会に住み"、"オカネがあり"、"ファッションにこだわる"男性の層が登場してきたそうです。雑誌でいうと"LEON"を筆頭に"UOMO"、"Gentry"、"BRIO"、"GQ"、"Men's EX"、"マンスリーM"を読むような人たちですかね?
・伊勢丹新宿店を取材。オーダーメイドのYシャツ(15,000円前後)が売れているそう。そう言えば最近街でよく見ますね、襟高シャツ。営業本部の田中豊彦部長は「最近では(奥様任せでは無く)男性が自ら選んで買う」と語る。一方で日本の老舗時計メーカーにもこんな動きが。「GALANTE」"休日にする腕時計"の新ブランドだそうです。50~120万円という高価格にもかかわらず売れているそう。他にも8000円オーバーの下着や男性専用のスキンケア製品(資生堂の長島さんは「まだまだ伸びる」と語ってました)などを紹介。ジャンポールゴルチエの男性用化粧品を試用することになり、何故だかとっても嬉しそうな中川キャスター。「魅力的な男性に一歩近づいたのではないでしょうか?」と言われて本気で照れていた様子。
・バッグ業界大手のエースも秋に新ブランド「ダーウィン」を立ち上げ。なんと「メトロセクシャル予備軍」(年収500万円前後)をターゲットとしているそうな。Tシャツ姿で持っていてもおかしくないトート型のバッグをデザイナー自らが百貨店のバイヤーに売り込んでいました。
・突然ファッションに目覚めた人が利用するのが「スタイリスト買い物代行サービス」。ネット経由で自分の全身写真や要望、予算などを伝えるとプロのスタイリストがアイテムを選んでくれるそう。今回取材された平石さん(39歳)は、送られてきた洋服を見て「自分じゃこんなカッコイイ服は買えない」と、かなり満足げ。でも総予算23万円ですって・・・。
御立さんのコメント:
日本人が少しずつイタリア人化しているのかもしれない。イタリアは男性がお洒落。日本のオヤジ世代は「目は肥えているけど選択眼が無い」状態だった。
確かにコンビニの雑誌コーナーに行くと、オヤジ世代向けに物欲や食欲を煽る系の雑誌類が一番元気があるような気がしますね。世代的には20年くらい前に『ポパイ』とか『ホットドックプレス』を読んでいた世代だと思いますが、『BRIO』の表紙なんかを見て感じるのは、この人たちはやっぱりいくつになっても女性にモテたい願望の強い世代なのでしょうかね?なーんて思いつつググってたら鋭い分析を発見したので思わず紹介しておきます。
●ビアガーデンの事始
・千葉ロッテマリーンズが6月末に実施した「球場ビアガーデン」。ビールが普段の半額の300円。入場料1500円を払えば球場内の移動は自由だそう。平日の入場者数としては1万5千人が平均なのが、2万3千人も集客できたとか。
・ビアガーデン(屋上でビール)の事始は、ニュートーキョー創業者の森新太郎さんの発想から。当時はまだ非常に高価だった「生ビール」を屋上という「開放感あふれる」場所でガンガンと胃袋に流し込ませる文化を築けたことが成功のポイントだそうです。最近では台湾屋台風のビアガーデンが流行っているらしいですよ。
そういえば去年の夏に銀座のこんなビアガーデンに行ったのですが、ウェイトレスの方々の衣装はともかく、バンドの演奏が西条秀樹の「ヤングマン」になった瞬間に、お客さん全員がすごい勢いでノリノリ(総立ち&大合唱)になったことに心の底から仰天。やっぱり屋上という開放感がなせる技なのでしょうかね。バンドの人たち(外国人が中心でした)も初めてこの光景を目にしたときにはさぞかしビビったことでしょう・・・(笑)。そうそう、美味しい生ビールといえば新橋のこのお店が絶品です。ビールの注ぎ方次第で味がかくも変わるものかと圧倒されますよ。ツマミも美味しいです。
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●追跡ファイル:昆虫ブームの裏側
・昆虫ブームに火をつけたのはTVゲームの「ムシキング」だそう。ちなみに売られている昆虫で最も高価なのは「ヘラクレス」の突然変異型で何と25万円もするとか。この昆虫ブームを後押しする形となったのが、1999年の農林水産省による昆虫輸入規制の緩和。以降、昆虫の輸入量は以前の150倍に増加したそう。東京都府中市にある「ランバー・ジャック」では80種類の外国産カブトムシ・クワガタを扱っているとか。
・塩田キャスターは昆虫輸入の最前線を探りに成田空港内の検疫所を取材。昆虫はカメラフィルムのケースのような容器やプラスチックバッグに一匹ずつパッキングされている。ダンボールには保冷剤が入っており昆虫は硬直状態のまま運ばれるとのこと。ダンボールから取り出すこと30分、容器やプラスチックバッグの中でモソモソと動き出す昆虫たち。この後、植物防疫官による検疫が行われる。雌雄の区別や品種、数の確認が中心であり、衛生面での検査が目的ではないとのこと。
・一方で国内での養殖に乗り出す業者も出現。神奈川県藤沢市にある「かぶと・くわがたの郷」ではヘラクレスの幼虫を2万円で販売。幼虫を買った客は幼虫が成虫になるまでに必要な土やマット、エサなどの関連グッズを買いに来ることが多いのでお店にとってはありがたいとのこと。
・国立環境研究所の五箇広一博士を取材。なんでも外来種と国内種の交配が可能なことが検証されたそう。このまま輸入が続けば生態系への影響が避けられないかも?規制緩和の張本人である農水省に塩田キャスターが電話取材。「ここまで輸入量が増えるとは予期していなかった」、「生態系への影響も想定外」、「生態系保護の観点では環境省の管轄」とは農水省担当者の弁。環境省はというと「クワガタは外来生物法が決まる段階から規制の検討対象」(生物専門官の弁)であったそうな。ただし塩田キャスターの「農水省の規制緩和の時になぜ連携ができなかったのか?」という厳しいツッコミに対しては「あればよかったとは思うが・・・」と省庁間の連携がうまくいっていなかったことを示唆してました。
御立さんのコメント:
省庁の縦割り化(専門性をベースにした行政)は決して否定しないが、スピードが求められる時代(ビジネスの現場ではスピードが勝負!)について行けてないことが問題では?
話は変わりますが、先週とあるセミナーに行ってきたのですが、そこで「伝送路にIP通信網を利用したIPマルチキャスト方式による放送は"放送"なのか"通信"なのか?」をめぐって総務省と文化庁との間で決定的な認識の差(コミュニケーションミス)があり、これが電子通信役務利用放送の事業者のビジネスに対して実際に大きな影響を及ぼしていることが語られていました。今回の例でいうと、今後例えばクワガタの輸入が外来生物法で規制されてしまうと、クワガタの輸入や販売で潤ってきた業者が一斉に潰れてしまって「環境庁コノヤロー!」状態になってしまうわけですよね。うーん、難しいなぁ。行政については全くのドシロウトなので、こういうリスクに備えて一事業者として何を頑張ればいいのか、一般的な解決策が果たしてあるのかどうか、とんと分かりません。「各省庁の内部事情に詳しいコンサルタントを雇う」ってな声が聞こえてきそうですが(笑)、本当にどうすりゃいいのでしょうね?
●メトロセクシャル オヤジ市場が熱い!
夏休み中の斉藤キャスターに代わって若手の中川キャスターのご案内です。
・「メトロセクシャル」と呼ばれる、"都会に住み"、"オカネがあり"、"ファッションにこだわる"男性の層が登場してきたそうです。雑誌でいうと"LEON"を筆頭に"UOMO"、"Gentry"、"BRIO"、"GQ"、"Men's EX"、"マンスリーM"を読むような人たちですかね?
・伊勢丹新宿店を取材。オーダーメイドのYシャツ(15,000円前後)が売れているそう。そう言えば最近街でよく見ますね、襟高シャツ。営業本部の田中豊彦部長は「最近では(奥様任せでは無く)男性が自ら選んで買う」と語る。一方で日本の老舗時計メーカーにもこんな動きが。「GALANTE」"休日にする腕時計"の新ブランドだそうです。50~120万円という高価格にもかかわらず売れているそう。他にも8000円オーバーの下着や男性専用のスキンケア製品(資生堂の長島さんは「まだまだ伸びる」と語ってました)などを紹介。ジャンポールゴルチエの男性用化粧品を試用することになり、何故だかとっても嬉しそうな中川キャスター。「魅力的な男性に一歩近づいたのではないでしょうか?」と言われて本気で照れていた様子。
・バッグ業界大手のエースも秋に新ブランド「ダーウィン」を立ち上げ。なんと「メトロセクシャル予備軍」(年収500万円前後)をターゲットとしているそうな。Tシャツ姿で持っていてもおかしくないトート型のバッグをデザイナー自らが百貨店のバイヤーに売り込んでいました。
・突然ファッションに目覚めた人が利用するのが「スタイリスト買い物代行サービス」。ネット経由で自分の全身写真や要望、予算などを伝えるとプロのスタイリストがアイテムを選んでくれるそう。今回取材された平石さん(39歳)は、送られてきた洋服を見て「自分じゃこんなカッコイイ服は買えない」と、かなり満足げ。でも総予算23万円ですって・・・。
御立さんのコメント:
日本人が少しずつイタリア人化しているのかもしれない。イタリアは男性がお洒落。日本のオヤジ世代は「目は肥えているけど選択眼が無い」状態だった。
確かにコンビニの雑誌コーナーに行くと、オヤジ世代向けに物欲や食欲を煽る系の雑誌類が一番元気があるような気がしますね。世代的には20年くらい前に『ポパイ』とか『ホットドックプレス』を読んでいた世代だと思いますが、『BRIO』の表紙なんかを見て感じるのは、この人たちはやっぱりいくつになっても女性にモテたい願望の強い世代なのでしょうかね?なーんて思いつつググってたら鋭い分析を発見したので思わず紹介しておきます。
●ビアガーデンの事始
・千葉ロッテマリーンズが6月末に実施した「球場ビアガーデン」。ビールが普段の半額の300円。入場料1500円を払えば球場内の移動は自由だそう。平日の入場者数としては1万5千人が平均なのが、2万3千人も集客できたとか。
・ビアガーデン(屋上でビール)の事始は、ニュートーキョー創業者の森新太郎さんの発想から。当時はまだ非常に高価だった「生ビール」を屋上という「開放感あふれる」場所でガンガンと胃袋に流し込ませる文化を築けたことが成功のポイントだそうです。最近では台湾屋台風のビアガーデンが流行っているらしいですよ。
そういえば去年の夏に銀座のこんなビアガーデンに行ったのですが、ウェイトレスの方々の衣装はともかく、バンドの演奏が西条秀樹の「ヤングマン」になった瞬間に、お客さん全員がすごい勢いでノリノリ(総立ち&大合唱)になったことに心の底から仰天。やっぱり屋上という開放感がなせる技なのでしょうかね。バンドの人たち(外国人が中心でした)も初めてこの光景を目にしたときにはさぞかしビビったことでしょう・・・(笑)。そうそう、美味しい生ビールといえば新橋のこのお店が絶品です。ビールの注ぎ方次第で味がかくも変わるものかと圧倒されますよ。ツマミも美味しいです。
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