流星パズル

イナズマイレブンの愛を語りまくるブログ。
一部腐向けですので、苦手な方はお引取り下さい。

僕の好きなひと (円吹)

2010-03-17 23:54:06 | 小説
※腐向け(BL)小説ですので、苦手な方はご注意下さい。




―――「いいぞ!今日、皆調子いいな!」
笑顔で声を張り上げるのは、僕の好きなひと。
今日もいつも通りだった。
彼が見ているのはサッカーや仲間やボールだけで、
僕なんか眼中にもないだろう。
でも、それでもよかった。
僕がこうして彼を眺め続けられるのなら。
見れるだけでもいい。
それに一緒にサッカーが出来るのだから。
例えそれが“仲間”だからだとしても、僕を見てくれているのなら。
それだけでいい。
「よし、じゃあ少し休憩な!」
皆に聞こえるように大きい声で言う彼は、
マネージャーからタオルを渡され汗を拭いていた。
休憩時間ともなると、彼は大人気だ。
次から次へと彼の周りには人が集まる。
彼はそういう人だ。
人を惹きつける魅力がある。
彼にはあって、僕には無いもの。
たくさんある。
誰にでも優しくて、心が広くて、人を傷つけないところは、
僕が惚れてしまったところ。
嫌いになれないような、そんな人だ。
僕は周りの皆に好かれて、それに笑顔で対応する彼を見るのが何故か嫌になって、
一人でこっそりと外の方に出た。
古びた部室の壁に凭れて、しゃがみ込んだ。
何だか、胸のあたりがうずうずしている。
何だろう、この感じ…。
「吹雪!こんな所で何やってるんだ?」
しゃがみ込んで下を向いていると、暗い影が見えて、声も聞こえた。
僕のあの好きな声。
「キャプテン!驚いた…」
「あはは、悪い。ビックリさせちゃったか」
彼は相変わらず、僕の好きな笑顔を見せてくれる。
でも、それは僕だけじゃない。
僕だけが、特別なんじゃない。
『そうだ。お前はあいつに好かれてなんかない』
僕は体全身の神経が苦しみを訴えているような感覚に陥った。
まただ。また…アツヤの声がする。
僕を不幸のどん底に突き落とす、アツヤの声が体全身に頭に心に響く。
『お前が好きでも無駄さ』
アツヤの、僕を馬鹿にするような、声。
眩暈がしてきた。どうして…どうして。
“どうして、僕とアツヤは昔から好きなものが全て同じなんだろう。”
父さんも母さんも幼稚園の先生も友達も食べ物も玩具も、
何もかも好みが一緒だった。
それをどちらかが取るか、喧嘩になるんだ。
そう。
まさに、今も同じ。
僕が円堂守を好きになれば、アツヤも円堂守を好きになる。
アツヤが円堂守を好きになれば、僕も円堂守を好きになる。
どちらかが取るのか。
体は僕のものだけど、心の半分はアツヤに奪われてしまっている為、
彼へとこの想いをぶつけることは、
きっとこれから一生出来ないだろう。
どうして…。
それでもいいはずなんだ。あの笑顔が見れて、あの声が聞けて、
一緒にサッカーが出来るのなら。
なのに、なのに。
この想いを伝えることが出来ないとなると、胸が張り裂けそうに痛み出す。
アツヤ、やめてくれ。
お願いだから、やめてほしいんだ。
『無駄だって言ってるのが分からないのか?
あいつの心の中には、お前はいない。
お前は所詮、仲間や他人という存在に過ぎないのさ』
アツヤは僕の心を支配する。
そして僕の心を支配した後は、彼の心でさえも鷲掴みにするつもりだ。
そうはさせない。絶対嫌だ。
アツヤ以外の人が、彼を奪って独り占めするのなら構わない。
彼が選んだ人が、そうするのなら。
だけど、アツヤだけは嫌なんだ。
僕と似ていて僕の姿をして、だけど心はアツヤのもので、彼を独り占めする気なら。
もし、彼が愛してくれたとしてもそれは僕の仮の姿に変わりない。
僕の体で僕の存在のはずなのに、彼が見ているのは僕がアツヤかどちらか分からなくなるくらいなら、
他の人に奪われるほうがよっぽどマシだ。
だからアツヤだけには自分の心も支配されたくなくて、彼の心も奪って欲しくない。
絶対にそんなことはさせない。
『そんなことが出来るかな?お前に。
お前は俺よりも弱いのさ。
お前の心を支配するなんて簡単に決まってる。
なぁ、いい加減目を覚ませ』
アツヤは僕を翻弄しようとする。騙そうとしてくる。
「…き?…ぶき、吹雪?
おい、顔色悪いぞ。体調でも悪いのか?」
彼は心配そうに僕の肩を揺らし顔を覗きこんでくる。
僕は、彼のその優しさに甘えてしまった。
彼の体に、僕の体を預けるようにして凭れかかる。
「…吹雪?
ど、どうしたんだ。大丈夫か」
彼はひどく慌てている。
「…助けて、キャプテン…。
アツヤが…アツヤが…!」
僕は震える腕で、彼の腕をぎゅっと掴んだ。
その腕はまるで痙攣を起こしているかのようにブルブルと震えている。
「アツヤ?それって…。
だ、大丈夫か。俺どうすればいい?」
「僕をっ…、僕のこと…」
その言葉を言うのをすごく躊躇ってしまう。
言いたいのに、言えない。
言えないのに、言いたい。
だけどアツヤにこの心を、あの心を、奪われたくない。
「好きって言って」
僕はもう口からその言葉を吐き出してしまっていた。
「……好きだよ、吹雪」
重い沈黙の後、彼はその言葉を口にしてくれた。
彼は僕のことをぎゅっと、優しく、温かく包み込むように抱きしめてくれる。
「ダメ…吹雪じゃ…ダメなんだよ…」
吹雪じゃ、士郎かアツヤか、どちらか分からない。
「士郎じゃなきゃ…僕じゃなきゃ」
「士郎。好きだよ」
彼は強く強く抱きしめてくれる。
更には、僕が唇を求めると、その唇を重ねてくれる。
温かくて、優しくて、ずっとこうしていたいと思う。
“今、君がキスしている唇は僕のもの。”
アツヤのものではない。彼は僕にキスをしてくれているんだ。
このキスは、ずっと忘れない。忘れたくない。
それが嘘でもいいと思えるくらい、僕は彼のことが好きで。
僕の好きなひとは優しい。
そう、とても優しいひとだ。
人を守る為なら、優しい嘘もついてくれる、とても優しいひと。
僕の好きなひと。
――――――――――――――――――――――――――――――――


…円吹小説でしたー!
めっちゃ悩みました。
アイディアが思い浮かばなさ過ぎて、最後の最後までずっと考えてました。
色々案は出たんですけど、イマイチだな~と思い、
頑張って普段使うのが下手な脳を最大限に絞り今回の小説を書きました。
相変わらずへったくそだ!笑うしかねぇ!!!!!!
えーと、とりあえず一番のココがポイント!ってところは、
士郎とアツヤは好みが一緒だということです。
(双子??兄弟??なら当たり前かもしれませんが)
サッカーに関してもそうなんですが、
アツヤが士郎を翻弄するのはサッカーだけじゃないんじゃないか、と思って。
何か…好きになっちゃいけない、って士郎が塞ぎこんでるけど、
その方がもっともっと恋しちゃう、みたいな。
アツヤも心の奥では兄さんの恋が上手くいくのを応援してる、みたいな。
お…前まで円吹ってあんまり興味を示さなかったけど、
案外イケるんじゃ…??←
ちょっと何か萌えてきた…!!やっぱ好きなんだよ円堂も吹雪も。

っていうか最終的に昼ドラ的要素ふんだんに盛り込みましたが大丈夫かな。
「優しい」って良い意味でもあるんですがそうじゃない時もありますよね。
優しさが優しすぎて人を傷つけちゃったり。
キャプテンは優しい人なので、自分が傷つかないように気をつけてもらいたい。
あの子は優しすぎるよ…。自分にも優しくしてあげようぜ…。

ということでミッフィーさん。
疎かですが一応出来上がりました。
満足してもらえないことは最初から分かっています。申し訳ないです…。
こんなもんしか出来ないんです、私…。
書くたび書くたび成長できるようになりたい。
↑今日の格言的な。
とゆーことで、また豪吹の世界編の出会いの小説、明日から書きます(笑)。
出来上がりはきっとすごく遅いです。しょーがないです私ノロマだから。
期待せずに、待っててください(汗)!
あと、ガゼル&吹雪・円堂&ヒロトは難しくて申し訳ないですが書けません…。
本当にすいません!!本気で私には無理です…(゜д゜;)
本当にごめんなさいすみません。

あと、今日のイナイレ感想書きたい。
最近全然イナイレ感想書けてない。
今日は初めて虎丸に胸キュンを覚えた。((

これからもこんな風にグダグダで下手くそな文章綴りますが、
温かく見守って頂ければ嬉しく思います。
それじゃ、寝ます…。
ぐあー!!明日も学校だくそぅやだよ寝たいよー!!
しかも姉ちゃんが受験終わってUSJ行くし…。
学校やだーパソコンしたいー寝たいー遊びたい!!
でも頑張ります。では!!

別れ ~灼熱~ (吹豪)

2010-03-15 22:07:58 | 小説
※腐向け(BL)小説ですので、苦手な方はご注意下さい。


―――夕焼けが町全体を橙色に染める頃、
キャプテンがぱっと鉄塔広場のベンチから立ち上がった。
「それじゃ、俺はもうそろそろ行くな」
「あ、キャプテンもう帰るの?じゃあ僕も帰るよ」
僕もキャプテンとほぼ同時に立ち上がった。
「吹雪と豪炎寺はゆっくりしとけよ。
最後なんだから、二人で喋ったらいいじゃん」
キャプテンは優しく笑いながら僕の腰を下ろした。
「キャプテン…。
じゃあ最後だから言っておくね。
今までありがとう。君に出会えて本当に良かった。
また会おうね」
「ああ!またな、吹雪」
キャプテンと僕はがっちりと熱い握手を交わし、
そのままキャプテンは去っていった。
そして僕は、豪炎寺君の隣に座りなおした。
「…豪炎寺君にも、最後だから言っておくね。
今までありが…、!」
僕は自分でも無意識に、声がぴたりと止まった。
いきなり真正面から抱きしめられてビックリしたから。
「ご、豪え…」
「最後なんか言わないでくれ。言葉なんかいらない。
欲しいのは…吹雪、お前だけだ」
「!」
僕の心臓がドクン、ドクンと高鳴り始める。
豪炎寺君の心臓も騒ぎ始めていた。
「…いいよ」
僕は聞こえるか聞こえないかくらいの小さい声で同意した。
豪炎寺君は強く抱きしめていた手を離し、僕の肩に手をやった。
そして唇と唇を重ねる。胸が熱くなった。
初めは触れるだけのキスのつもりが、お互い夢中になってしまい、
熱い舌をどちらからか差し込んでしまった。
互いの舌が絡み合い、口の中に唾液が溜まってごくんと飲み込んだ。
豪炎寺君の何かが僕の体内に入ってくるようで、何ともいえない感じがした。
飽きず舌と舌を絡み合わせていると、唾液の混ざり合った音がいらやしく感じたりもした。
だけど、僕はいきなり重ねていた唇を離した。
すると、今まで唾液を混ざり合わせていたので白い糸が僕と豪炎寺君の唇と唇の間で伸びた。
「…お前…いきなり離すな」
豪炎寺君は驚いた後、眉間に皺を寄せて白い糸を吸った。
「…ごめん。でもっ…辛いよ…」
「!」
豪炎寺君は目を見開いて驚き、その後色々考えている様子を見せた。
だけど僕は静かに頬に涙を伝わした。
泣いたのなんか、久しぶりだった。
今まで色んなことがあっても、泣かなかった。泣きたくなかった。
弱い自分を隠したかったというのもある。
そしてアツヤに「泣き虫」ともう言われないように、と。
一人でも、独りでも、泣かずに生きていけるんだと自分に言い聞かせたかったのもあるから。
「…どうして辛いんだ。どうして泣くんだ」
「…豪炎寺君と一緒に居られなくなるのが…辛い。
今はキスだって出来るんだよ。でも…もうすぐ会うことも出来なくて見ることも出来なくなるんだよ。
…それなら、今こんなことしたって…辛いだけだよ…」
僕は涙を流したけれど、拭いたくはなかった。
自分が泣いているという事実を、受け止めたくなかったから。
やっぱり自分は弱いんだ、と嫌でも現実が胸に突き刺さる。
結局一人でなんか生きれるはずはない。
自分の中に、アツヤという人格を作り、アツヤに何もかも頼り切っていた。
アツヤがいなければ生きていけない、と思う程になっていた。
泣かなかったのはアツヤがいたから。
僕よりも強いアツヤに負けたくないから、と自分に言い聞かせていただけだ。
アツヤの人格がなくなってから、良くも悪くも変わっていた。
やっぱり誰かに頼らないと生きていけないような人間ということには変わりない。
涙を流し、今も豪炎寺君を頼り、自分の隠しきれない弱さを豪炎寺君のせいにしている。
そんなことを考えながら泣いていると、豪炎寺君のはっきりとした声が聞こえてきた。
「守ってやりたいと思うんだ。誰よりも傍で、何よりも近くで」
今まで黙っていた豪炎寺君が言った言葉は、自然と耳にこびり付いた。
もしかしたら、この言葉が僕の求めていた言葉だったのかもしれない。
守ってほしかったのかもしれない。
「辛いことなら、いっぱいあるんだ。
俺もそうだけど、吹雪だって沢山経験してきただろう。
だけど…俺が痛い程思ったことは、
何よりも辛いことは諦めることだと。
だから、諦めたくないんだ。
どんなことがあったって、どんなに離れていたって、吹雪をずっと好きでいたいんだ」
豪炎寺君ははっきりと言ってくれる。
その声に迷いはない。それが羨ましくて仕方なかった。
「…豪炎寺君がいなきゃ、迷わずに帰れたのに…。
豪炎寺君…。帰りたくない…。北海道に…戻りたくないっ…」
僕は豪炎寺君に縋り付くように抱きついた。
誰かの手を借りないとここに居ることすら出来なくなるような気がして。
「もう…一人に…しないで…」
僕の本当の気持ちだった。だけど本当だからこそ、震えてきた。
怖かった。悲しかった。誰にも言えなかったことを、言ってはいけないことを、
声に出してしまった。
今まで独りぼっちだと自分に言い聞かせてきた。
“吹雪士郎”という存在は一体何なのかと考えても考えても、答えは出なかった。
寂しくて寂しくてたまらなかった。いつだって誰かと一緒にいたいと思っては、
周りの人は一人、二人、とどんどん消えていった。
「大丈夫だ。離れてても…」
「変わらない気持ちなんてないんだよ。
終わらないものなんてないんだよ」
僕は必死に言った。
大丈夫なんて言ってほしくなかった。
僕の愛する人は、必ず離れていく。
僕の手の届かない所へと行ってしまう。
追いかけても追いかけても届かなくなってしまう。
そのうち、追いかけることを諦めるようになってしまう。
それが怖いんだ。
豪炎寺君とこのまま離れて、もう会えなくなるんじゃないかって。
今までの経験が、その考えしか生み出せなくなってしまっている。
「俺を信じてくれ、吹雪」
「でもっ…」
「人を信じることは簡単じゃないと分かってる。
だけど、俺だけは信じてくれ」
僕は、その言葉を信じてしまった。
信じたくない、と思っていたわけではなかったからだ。
信じたい、と思ったからだ。
豪炎寺君を、豪炎寺君そのものを。
僕は抱きしめる腕の力を強くした。
「信じてる」のサイン。
見逃さないでほしい。
僕のどんな傷だって、癒してほしいと思うから。
その傷を癒す相手は、豪炎寺君だけだと信じたいから。
「別れなんかじゃ…ない」
豪炎寺君の声と、豪炎寺君の僕を抱きしめる腕の力が、僕の心を強くしてくれる。
例え二人の行く道が別れてしまっても。
別れは次の出会いと一緒で、また豪炎寺君と出会えると信じているから。
例え何かが終わってしまっても。
終わりがくればまた新たな始まりがくるのが、この世界で唯一変わらないもの。
それを気付かせてくれたのは、豪炎寺君だけだから。
この気持ちが壊れない限り、
豪炎寺君は僕だけのもの。僕は豪炎寺君だけのもの。
その隠された強さと優しさが誰かに汚されないように。
小さく願った。
――――――――――――――――――――――――――――――


勢いでバーッと書いてしまったので、
ちょっと納得出来てませんが更新します…。
ミッフィーさんからのリク&自分の書きたいものもあるので、
この吹雪ver.は早く更新させておきたかったんです。
豪炎寺のときと、吹雪のときと、
同じシチュエーションで、見方によっては全く同じように見えるかもしれませんが、
私にとっては全く違います。
豪炎寺と吹雪って正反対の人間に思うから。
でも、人って自分にない魅力がある人に惹かれるじゃないですか。
それってやっぱり豪炎寺と吹雪みたいだなーって思います。
まあ…こんな感じです(笑)。
吹雪ってあんまりテレビでは泣かなかったので、
本当は涙もろい子だといいなーって。
でもあんまり泣かないのは強い子だと思います。

だってさー…アニメの話だけども、フィクションだけども、
中学2年生で肉親が誰もいないとか悲しすぎる…。
誰でもノイローゼになるよ…。
っていうかまず肉親が皆いなくなったのって、吹雪が幼稚園とか小学生とかでしょ。
ああ…それ思うと泣けてくる。
そういう辛い過去があるのに、サッカーやってるのとか、
泣かずに生きてるのが強い子だって本当に思います。
大好きだぜ吹雪!!愛してる!!(同情とかじゃなく)
大好きなキャラが大好きな声優さんが声やってて良かったと思います。
宮野さん好きすぎてやばいです。
私が一番好きな声優さんは宮野さんです。
あの囁くような美声たまらない…!歌も上手すぎるし!!
でも、3期になって突然吹雪(宮野さん)目立たなくなったよね…^p^
虎丸・飛鷹・鬼道・豪炎寺・網海あたりが目立つ存在になってるな。
(キャプテンは主人公だから目立つのは当たり前として)
虎丸と飛鷹が目立つのは分かるけど。
まあ…吹雪は2期にめちゃくちゃ目立ったからしょうがないのかな…。
っていうか立向居とか小暮とか目立たなさすぎ大丈夫かorz
何故栗松のほうが目立つんだ…!
風丸も好きだけどもう少し大人しくてもいいんじゃ…。
まず夏未が全然出てこない時点で3期に絶望感じてる^p^
ああ…暗くなるな、私よ…。
大丈夫…。すぐに夏未出てくるわよおおおおおおおおお(多分)

…ということで、ミッフィーさん。
またすぐ吹円とか豪吹とか書きます。
リクエスト、期待に応えられるように頑張ります。

下手くそでぐっちゃぐちゃな小説ですが、
コメント下さる叶さんも本当にありがとうございます!
嬉しいです!そのコメントが私の原動力です(笑)。

そして3期のあの記事にはまだたくさんのコメントが…!
皆さん繋げて下さってありがとうございます(笑)。
何かあそこだけレスみたいになってる(笑)!
嬉しいです、皆さん本当にありがとうございます。
また新たな情報がばんばん入ってくるのが、
私たまらなく嬉しい!!(≧∀≦*)
また3期のことについては更新します。

まずはまた小説書くの頑張ります(´・ω・`)

では~

別れ ~薄氷~ (豪吹)

2010-03-13 10:16:33 | 小説
※腐向け(BL)小説ですので、苦手な方はご注意下さい。


――――夕焼けが町全体を橙色に染める頃、
円堂がぱっと鉄塔広場のベンチから立ち上がった。
「それじゃ、俺はもうそろそろ行くな」
「あ、キャプテンもう帰るの?じゃあ僕も帰るよ」
吹雪も円堂とほぼ同時に立ち上がった。
「吹雪と豪炎寺はゆっくりしとけよ。
最後なんだから、二人で喋ったらいいじゃん」
円堂は優しく笑いながら吹雪の腰を下ろした。
「キャプテン…。
じゃあ最後だから言っておくね。
今までありがとう。君に出会えて本当に良かった。
また会おうね」
「ああ!またな、吹雪」
円堂と吹雪はがっちりと熱い握手を交わし、
そのまま円堂は去っていった。
そして吹雪は、俺の隣に座りなおした。
「…豪炎寺君にも、最後だから言っておくね。
今までありが…、!」
吹雪の声がぴたりと止まった。
無理はない。いきなり真正面から抱きしめたのだから。
「ご、豪え…」
「最後なんか言わないでくれ。言葉なんかいらない。
欲しいのは…吹雪、お前だけだ」
「!」
吹雪の心臓がドクン、ドクンと高鳴り始める。
きっと俺の心臓も、うるさいだろう。
「…いいよ」
吹雪は聞こえるか聞こえないかくらいの小さい声で同意した。
俺は強く抱きしめていた手を離し、吹雪の肩に手をやった。
そして唇と唇を重ねる。胸が焦げるように熱い。
初めは触れるだけのキスのつもりが、お互い夢中になってしまい、
熱い舌をどちらからか差し込んでしまった。
互いの舌が絡み合い、口の中に唾液が溜まってごくんと飲み込んだ。
吹雪の何かが俺の体内に入ってくるようで、何ともいえない感じがした。
飽きず舌と舌を絡み合わせていると、
唾液の混ざり合った音がいらやしく感じたりもした。
すると、吹雪がいきなり唇を離した。
突然のことに驚き、しかも互いの唾が混ざり合っていたので白い糸が引いた。
「…お前…いきなり離すな」
俺はするっと糸を吸った。
「…ごめん。でもっ…辛いよ…」
「!」
まさかキスをして辛いと言われるなんて想定外だった。
もしかして舌を入れたのが間違いだったか。
けど俺から入れたっけ…などと色々考えていると、
吹雪は静かに頬に涙を伝わした。
「…どうして辛いんだ。どうして泣くんだ」
「…豪炎寺君と一緒に居られなくなるのが…辛い。
今はキスだって出来るんだよ。
でも…もうすぐ会うことも出来なくて見ることも出来なくなるんだよ。
…それなら、今こんなことしたって…辛いだけだよ…」
吹雪は、子供みたいに泣きじゃくるんじゃなくて、拭いもせずただ涙を流した。
その涙は切ないくらい綺麗で、きっと俺じゃこんな涙は流せないだろうと思った。
そうだ。夕香が笑顔を見せなくなったあの瞬間から、
俺は純粋な笑顔も涙も、他人に見せなくなってしまった。
今思えば、何て不器用な奴だろうと思うけど。
だから、正直に言えば吹雪が羨ましかったのかもしれない。
羨ましいのと同時に、守ってやりたいとも思う。
それを変な話だなと思った。吹雪はサッカーに関してはかなり強い。
元々才能がある奴だ。見た目は女みたいで白くて細くて、
大人しそうな奴だけど、サッカーをする時の吹雪を羨ましいと感じることは沢山あった。
だけどサッカー以外は、たまに笑顔がぎこちないと感じることもあったり、
支えてやらないとフラリと倒れそうに見える。
何でも一人で抱え込んでしまうような悪い癖があるとも思う。
だから…
「守ってやりたいと思うんだ。誰よりも傍で、何よりも近くで」
頭と心で考えていることが声となって吹雪まで届いた。
「辛いことなら、いっぱいあるんだ。
俺もそうだけど、吹雪だって沢山経験してきただろう。
だけど…俺が痛い程思ったことは、
何よりも辛いことは諦めることだと。
だから、諦めたくないんだ。
どんなことがあったって、どんなに離れていたって、
吹雪をずっと好きでいたいんだ」
俺ははっきりと言った。
自分も迷わないように。吹雪も迷わせたくなかったように。
「…豪炎寺君がいなきゃ、迷わずに帰れたのに…。
豪炎寺君…。帰りたくない…。北海道に…戻りたくないっ…」
吹雪は俺に縋り付くように抱きついた。
今にも溶けてしまいそうな、頼りない力で俺に縋り付く。
「もう…一人に…しないで…」
か細い声で言ったその言葉は、吹雪の素直な感傷から出る言葉だった。
きっとこれが本当の気持ちだろう。微かに声も体も震えている。
「大丈夫だ。離れてても…」
「変わらない気持ちなんてないんだよ。
終わらないものなんてないんだよ」
吹雪は俺の言葉を遮るようにして、必死に訴えかける。
「俺を信じてくれ、吹雪」
「でもっ…」
「人を信じることは簡単じゃないと分かってる。
だけど、俺だけは信じてくれ」
俺は吹雪を真っ直ぐ見て言った。
嘘なんかついてないと、分かってほしかったから。
すると、吹雪は俺を抱きしめる腕の力をより一層強くした。
だけど痛くなんかない。吹雪の心のほうが痛いはずだから。
吹雪のどんな傷だって、癒してあげたいと思うから。
その傷を癒す相手は、俺だけだと信じたいから。
「別れなんかじゃ…ない」
俺は吹雪を強く強く抱きしめて言った。
例え二人の行く道が別れてしまっても。
別れは次の出会いと一緒で、また吹雪と出会えると信じているから。
例え何かが終わってしまっても。
終わりがくればまた新たな始まりがくるのが、この世界で唯一変わらないもの。
それを気付かせてくれたのは、吹雪…お前だろう。
この気持ちが壊れない限り、
吹雪は俺だけのもの。俺は吹雪だけのもの。
その純粋な涙が汚されないように。
小さく願った。
――――――――――――――――――――――――――――――


っていう豪吹小説でした。
真面目に、とてもシリアスに書こうとしたのに、
途中でキス(しかもちょいディープ)させてしまったというバカヤローでごめんなさい。
このタイトル、~薄氷~がついてるということは、
豪炎寺から見た吹雪の印象がこんな感じかな~と思っております。
と い う こ と は !?
そうです。お察しの通り、吹雪から見た豪炎寺の印象をタイトルにして、
吹雪が北海道に帰る時のこの小説と同じシチュでの吹雪視点で小説書きます。
あー…つまりは、続編みたいな感じです。
吹雪の別れのシーン、円堂と吹雪や円堂と豪炎寺は喋って思い出に浸ってたけど、
豪炎寺と吹雪の二人のシーンが無かったのが悔しく、
今回の小説を書きました。
豪吹って今まであんまり触れたことがなかったので新鮮でした!
この二人って氷と炎で真逆だから結構小説書きやすいかも!!


Dear:ミッフィーさん
こ…こんな感じで宜しかったのでしょうか…ビクビク
本当に真面目に書きたかったんですけど、
キスまでさせちゃいましたすいませんごめんなさい。
満足はしてもらえないと初めから分かってます(笑)。
自分では満足なんか全く出来てません…。
「あー…こんなんじゃダメじゃん…えー何これ間違えてるし…(汗)」
ってなりながら書いてました。
書き始めた時、何書いたらいいか悩んでて、
結構時間かかりました。
結構時間かけた割には良い小説書けてなくてすいません!
もー本当にもうグダグダですいません…(失笑)。
なんかぐっちゃぐちゃな小説ですけど、頑張ったんで大目に見てやって下さい(笑)。

あと、これものすごく個人的な話なんですが、
驚いたのはミッフィーさんと同い年(笑)!
これってきっと運命(笑)!!
これからもこんな馬鹿で最後までグダグダな葵っちゅーモンですが、
よろしくお願いします!


では~

約束 (豪円)

2010-03-07 16:35:41 | 小説



―――何だ、この気持ち。
俺は一人で立ち竦んだ。
「…どうかしたのか、円堂」
後ろから声が聞こえた。
振り向かなくても分かる。鬼道だ。
「え、な…何もねぇぜ、別に」
俺は鬼道の方を振り向いて、にこりと笑った。
自分でも分かるんだ。
作り笑いが下手だってことくらいは。
だけどそうでもしなきゃ「何かあったのか」とか
聞かれるのが嫌だったから。
俺の気持ちを察したのか「…そうか」と鬼道は言い、
俺の肩をぽんと叩いた後その場を去った。
だけどゴーグル越しに鬼道の目が俺の後ろに向いたのが分かったんだ。
そう。俺が今まで見ていた景色。
俺はまた振り返り、ただ見た。
見ることしか出来なかった。
豪炎寺と土方が楽しそうに喋っている。
ただそれだけのことだ。
チームメイトが仲良く喋っているだけだ。
キャプテンとしてはすごく微笑ましい光景じゃないか。
…キャプテンとしては。
だけど、円堂守としては?
俺としては、何でか分かんないけどもやもやする。
豪炎寺は、俺と喋ってる時だって笑ってくれる。
だけど、土方と喋るときは俺と喋るときと違う笑い方をする。
そりゃあ、人なら誰だってそうだ。
だけど何でか、胸の奥の辺りがうずうずしてる。
俺は数ヶ月間は豪炎寺と一緒にいれなくて、
その間豪炎寺はずっと土方と一緒だった。
その過去の事実は変えられない。
それが悔しくて悔しくてたまらなかった。
俺は豪炎寺がいない間、サッカーで精一杯だったけど、
それでも頭の中は豪炎寺でいっぱいだった。
今までのこととか、
今豪炎寺はどこで何をしてるんだろうとか、
今豪炎寺は誰とどういう風に笑ってるんだろうとか、
少しでも俺のことを思い出してくれるのかなぁとか。
そんなことばっかり、考えてた。
だけど豪炎寺はどうだったんだろう。
今も二人の間に特別な何かがあるわけでもなく、
実際に今豪炎寺は土方と仲良さそうに喋っているから。
どうしたんだよ、俺。
前はこんな風に考えたことなんかなかったのに。
何か…心が狭くなった気がする。
俺以外の人と笑わないでほしい。
そんな言葉しか頭に浮かんでこなかった。
焼餅を焼いてるとか、嫉妬だとか、
そういう単純な感情に振り回される日が来るなんて思ってなかった。

そして練習が終わった後、俺は一人で帰った。
誰かと一緒に帰るのも何でか嫌だったし、
いつもみたいに練習が終わった後でも練習をする気もなかった。
誰にも見つからないように、早く。
「…何だ…これ…」
俺は橙色に染まりつつある街並をとぼとぼ歩きながらひとりごちた。
俺が、俺じゃないみたいだ。
いつもの俺じゃない。
俺は何度も何度も溜息をこぼしながらただ歩いた。
「円堂!」
すると、後ろから声が聞こえた。
その声が聞こえた瞬間、体全身の神経がぴたりと止まった気がした。
何でか分かんないけど、涙が出そうになった。
足が竦んで動けなくなった。
振り向きたい。だけど振り向けない。
振り向いてしまったら泣いてしまうような気がした。
その声を聞いただけで泣きそうになってる。
「…円堂。今日、どうしたんだ」
豪炎寺は俺の後ろ姿をじっと見つめて言った。
「…っ―…」
俺は何かを言おうとしたけど、何て言ったらいいのか分からなかった。
歯を食い縛った。力いっぱい拳を握った。
だけど俺の脳は怠け者で、いい言葉を出してくれない。
「…円堂?」
豪炎寺のいつもより優しい声が、ふわりとした感覚で耳に入ってくる。
だけど豪炎寺はそれ以上俺に何も聞かなかった。
それが豪炎寺らしいと俺は思った。いつも通りの豪炎寺。
俺が知ってる豪炎寺。
そんなことをぼんやり考えていると、豪炎寺が俺の腕を掴んだ。
「…えっ…?」
俺は驚いた。豪炎寺は無口のまま、俺を引いて歩き出す。
「…豪炎寺…?」
俺が豪炎寺の名前を呼んでみても、何の反応も示さない。
二人は何も言わずに歩き続けた。
すると、見覚えのある場所に来た。
鉄塔広場だ。
それが今はすごく良い時間帯で、夕日が綺麗に輝いていた。
「…なんで…」
俺はらしくもなく、小さい声で聞いてみた。
「お前が元気ないみたいだから。
街の中じゃ喋りにくいかと思ったんだ」
豪炎寺はそのままベンチに腰掛けた。
こういうさりげない優しさがあるのも、豪炎寺の性格の一つ。
豪炎寺の一つ一つを知っていく。
それはすごく嬉しい。
だけど、一つ一つ豪炎寺の知る部分が増えていくたび、
一つ一つ豪炎寺の小さな仕草も忘れていくんじゃないかって不安になる。
本当…何なんだろう。
こんなの俺じゃない。
「…何でもいい。何でも言ってみろ」
豪炎寺は夕日をじっと見つめたまま呟いた。
俺はどうしても言いにくかったけど、思い切って言ってみることにした。
「…お前が今日、土方と喋ってるときに思ったんだ。
お前が沖縄にいた間、俺はサッカーのことで精一杯だったけど、
頭の中は豪炎寺のことばっかだった。
どこで何してるんだろうとか、誰とどうやって笑ってるんだろうとか、
本当にもうそんなことばっかり。
だけど豪炎寺は沖縄にいる間、ずっと…。
土方と一緒だったんだろうな、って…」
俺はまた言葉に詰まった。
だけど、何だか自分が言った言葉に急に恥ずかしさを感じた。
「…あ、や、やっぱいい!今の、全部忘れて!」
俺は自分でも分かるくらい顔が赤くなっていた。
何言ってんだろ、すっごい恥ずかしい…。
「…」
豪炎寺は黙っていた。俺は豪炎寺の方を見ると、豪炎寺は少し顔を赤くして微笑んでいた。
何か…嬉しそう?
「ご、豪炎寺?」
「…何でもない」
豪炎寺はそっぽを向く。耳まで真っ赤にして。
「…豪炎寺、もしかして喜んでる?」
俺は豪炎寺の顔を覗き込んだ。
「見るな」
豪炎寺は自分の顔を手で覆い隠す。
「…豪炎寺」
俺は自分でも驚くほど急に真面目になって、豪炎寺に喋りかけた。
「何だ」
豪炎寺は相変わらずそっぽを向いてるけど返事はしてくれた。
「もう、どこにも行かない?」
俺がそう言うと、豪炎寺はこちらを振り向いた。
「…ああ」
豪炎寺は静かに頷いた。
それがどれだけ幸せか、前の俺なら全然知らずにいただろう。
「離れない?」
「ああ」
「俺の、ずっと傍にいてくれる?」
「ああ」
「俺と、ずっとサッカーやってくれる?」
「ああ」
「絶対に?」
「約束する」
そんな会話のキャッチボールをしながら、俺は幸せに浸っていた。
今、幸せなんだ。
豪炎寺とこうやって話せていることが。
豪炎寺とこうやって笑えてることが。
「豪炎寺…。好きだ。お前が一番好き」
「俺もだ、円堂」
きっとこの瞬間は誰にも邪魔されず、二人の思い出になる。
忘れられない、忘れたくない思い出になる。
もう絶対に、握り合ったこの手を二度と離さない。
二人の重なり合った唇が、約束の証であるように。
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っていう豪円…え、これって円豪かな??
まぁ豪炎寺×円堂の小説でした。
つまり、何が書きたかったんだ、と聞かれるとしたら、
私は円堂が嫉妬する姿が書きたかったんです。
円堂って、綾瀬は○か級の天然だと思うんですよ。
そんな天然な子が、恋に気付き嫉妬とかやっちゃってくれたらおいしい!
と思ったのがきっかけです。
それに、二人がお互い離ればなれだった時のこととかも書きたかったし、
円堂に嫉妬されて内心嬉しいってなってる豪炎寺も書きたかったんです。
最終的にキスもさせたかったんですよね。(最後の一文だけだけど)
っていうか、昔からもそうなんですが、
最近豪円が好きすぎてたまらない。
(私の)イナズマの腐は、豪円から始まったんですけど。
何かさ、あの二人はまるで少女マンガだよねー。
始まりの出会いとか、初め豪炎寺は円堂を避けてたり(避けてはないけど)、
お互いの信頼関係とか、途中のすれ違いとか、また出会ったりとか…。
今までの歴史がね。イナイレの中で深いのはやっぱり豪円だよね。
この二人は最強夫婦だと思うんだ。夫婦だよ夫婦。
実はですね、何で突然豪円の小説が書きたくなったんだというと、
今まで撮っておいたイナイレをDVDに移そうとして、
CM編集をしてたんですよ。
そしたら、その回が丁度豪炎寺が帰ってくる話のときだったんです。
で、CM編集とかいっときながらじっくり内容を見てたら、(おい
やっぱりこの二人は最強夫婦だな~と思い。
お互いがお互いを信頼してる姿が、見てて微笑ましすぎます。
これからもずっと好きだよ!豪円!!

なんか汚く長い文章お見せし申し訳ありませんでした(汗)。

またね!!