流星パズル

イナズマイレブンの愛を語りまくるブログ。
一部腐向けですので、苦手な方はお引取り下さい。

イナズマイレブン3 ゲーム情報

2010-02-27 21:26:54 | 日記

『イナズマイレブン3 世界への挑戦!!』が、
2010年の夏頃、発売するそうです!!
公式HP→http://www.inazuma.jp/inazuma3/

すっごいな!!またバカ売れするんだろうな!!
まだ2もクリアしてない私は買えるわけないけどな(笑)!!
イナイレのゲームって面白くてクオリティ高いけど、
思ってたより難しい…orz
まぁ難しいからこそ面白いんだろうし、人気もあるんだろうけどね…。
ただ本当に面白いから3が発売するのは嬉しいな。
また最新情報ありましたら載せます。
探したら、の話ですけど(笑)。


甘い毒 (鬼円)

2010-02-27 10:23:30 | 小説

※腐向けですので、苦手な方はご注意下さい。



――――キーンコーンカーンコーン…
期末テストが今終わった。
俺の周りの奴らは大騒ぎして喜んでいる。
そんなにテストが終わったことが嬉しいのだろうか。
「テスト終了だー。ご苦労様。
提出物終わってない奴は残ってやれよ」
若い担任の男が、そう言い残して教室から去っていった。
皆は席を立ち、帰る準備を始めている。
俺も、今日はサッカー部の練習も無いし、もう何も用事は無いので帰ろうとした。
廊下へ出て靴箱まで行こうとすると、ばったりと校長に出会った。
「ああ、鬼道くん!
君と一度話がしたいと思っていたんだ」
校長は、愛想笑いを浮かべ、俺を校長室まで促した。
本当はあまり乗り気ではないが、今日は父さんも出張で家にいないし、
早く帰る程の用事も無いから校長室までついていった。

かれこれ1時間くらいは校長や学校の自慢話を聞かされている。
退屈ではあったが、俺は小さい頃から礼儀の話は嫌という程聞かされてきたので、
一応真面目に耳に入れていた。
そして校長は俺に対し褒め言葉を浴びせてきた。
「…鬼道くんと豪炎寺くんがいれば、サッカー部も安定だなぁ」
と、ぼそりと校長は呟いた。
そういえばそうだ。
雷門サッカー部といえば、弱小で有名だった。
ただ俺は、円堂がいればどうにでも変わったんじゃないかと思う。
どうしてあいつがいたのに、弱小チームだったんだろう。
気付けば、円堂のことばかり考えている。
校長の話が頭に入らなくなった頃、校長は仕事があると言って話は中断という形で終わった。
俺は校長室を出て、やっと帰ろうとした。
腕時計を見ると、もう2時だった。テストが終わったのが12時半だから1時間半は喋っていたということだ。
そんなことを考えながら、俺は靴箱の前まで来たところで、別のことを考えた。
電子辞書を机の中に忘れてしまった。
今、そういえば机の中に入れっぱなしだったのを思い出したのだ。
そう思うと、足は勝手に教室へと進んで行った。

教室に入り机の中を見ると、やはり電子辞書があった。
電子辞書を鞄に入れ、また帰ろうとした。
すると、円堂のクラスの教室を通り過ぎた時に足が止まった。
何故足を止める。
俺は自分自身に問いかけた。
そんな答えは、もう分かっているのだ。
オレンジのバンダナが見えたから。
教室の中を覗き込むと、円堂…らしき人は机に突っ伏せて寝ていた。
「…なっ…」
驚きを通り越して、呆れてしまった。
居残りをして居眠りをするとは。何て奴だ。
俺は迷わず円堂の傍まで寄り、勢いよく起こしてやろうと思った。
そう、思ったのに。
何故か円堂の寝ている顔を見ると、起こすに起こせなくなってしまった。
まるで昼寝をする幼稚園児かのように、寝息をたてて眠っている。
そんなに気持ち良さそうに寝られては、起こすほうが困ってしまう。
結局俺は起こすことが出来ず、円堂の隣の席に腰掛けた。
円堂の眠っている姿をじっと見た。
やがて、何故か触れたくなった。何故かは分からない。
ただ、無性に手を伸ばしたくなったんだ。
この気持ち良さそうに眠っている男に。
髪を撫でてみた。
あの、幼稚園児にやるような…いや、どちらかというと犬か。
いつの間にか俺は微笑んでいた。どうしてだろう。
「……んぅ……。…へ…、えっ!?鬼道、何でここに!?」
すると円堂が勢いよく眠りから目覚めた。
「何でここに、じゃない。お前提出物まだ全然終わってないんだろう。
早く済ませろ」
俺は厳しく言い放った。
本当は、円堂の髪を撫でていたことを取り繕う為でもあったが。
「え、あ…本当だ。やべぇ」
「手伝ってやるから。残ってるの円堂だけだろう」
「うん、多分…」
円堂はワークやら問題集やらプリントやらを机に広げて、シャーペンを持つ手を進め始めた。
「こんな量になるまで放っておいたのか」
「サッカーで精一杯でさ」
円堂は屈託の無い笑顔で笑う。その笑顔を見ると俺も笑いそうになってしまったが、
ここで引き下がってはいけない。
「学生の本分は勉強だ。勉強そっちのけで、サッカーだけやっていればいいという話にはならないんだぞ」
「分かってるよ。鬼道ならそういうこと言うと思った」
何故か俺が見抜かれてしまった。

「っわー!やっと終わったー!」
円堂は雄叫びを上げた。体を伸ばしている。
「本当にお前全然やってなかったんだな…」
「ああ!ありがとな、鬼道。助かったぜ」
円堂はまた笑う。全く俺もこの男には弱い。
そんな笑顔を見せられると、怒るにも怒れない。
結局俺はいつでも円堂に負けている気がしている。
「よっし、じゃあ帰るか」
「ああ」
俺たちは互いに教室を出て、学校からも出た。
二人で変わらない街の中を歩いていた。
いつか離れなければいけない道が来ると分かっているから、いつもより歩みが遅い。
「…なぁ!鬼道、サッカーやろうぜ」
いつの間にか鉄塔広場の近くまで来ていた。
「…お前は…。少しくらい休むことも考えたらどうなんだ」
俺がそう言ってみたって、円堂が聞く耳を持たないということは知っているが。
「あ、鬼道に時間がないならいいけど」
「いや、今日は大丈夫だ」
俺がそう言うと、円堂はまるで新しい玩具を買ってもらったばかりの子供のように目を光らせた。
「…はぁ…。分かった、付き合う」
俺と円堂は鉄塔広場まで来て、二人でサッカーをした。
いつもと変わらないようなサッカー。
だけど少しだけ違うように感じるのは、二人きりだからだ。
たった二人のサッカー。
だけど円堂はすごく楽しそうだ。実際、俺も楽しそうな顔をしているのだろう。

そしてついサッカーに夢中になってしまい、腕時計で時間を確認すると、
針はもう6時を指していた。
「もうそろそろ帰らなきゃな」
円堂も俺の腕時計を覗き込んで言った。
「ああ」
俺たちはボールを直して、また帰り道に向かって歩き出した。
やがて分かれ道が来る。進まなきゃいけない。進みたくない。
そんな思いが俺を支配する。
だけどそんな思いも、分かれ道が来るにつれ夕闇に溶け込んでしまう。
他愛も無い話をしていると、そんなことどうでもよくなってくるのだ。
そして、その分かれ道がきた。
「…じゃあな」
俺から別れを告げた。だって重くする必要などないから。
ただ中学生の男子二人が一緒に帰って、分かれ道が来ればあっさりと帰るのは普通なこと。
だけどその普通なことをするのに頭の中でどれだけ考えたことだろう。
一体、俺はどうしてしまったのだろうか。俺じゃないみたいだ。
「…あ、ああ。あの、今日はありがとな」
「いや、大したことはしてない。じゃあ」
俺は別れを急いだ。何故か後ろめたい気持ちを、どうしても隠したかったから。
「…鬼道っ」
「何だ、まだ用があるのか」
「…なんか…その…、えっと、何て言うんだろ…。
鬼道と、離れるのが嫌っていうか…」
俺がどうしても吐き出したくなかった言葉。聞きたくなかった言葉。
もしも“普通”を望むなら、「またすぐに会えるだろう」とか「子供かお前は」とか、何でも言えたはずだった。
ただそこで、円堂の手を握ってしまったことが罪なのだ。
引き離してしまった想いは、もう二度と閉じ込められない。
それはまるで甘い毒のようだった。
―――――――――――――――――――――――――――


…っていう小説です。
分かりやすいように、最初に鬼円と書いておきました。
あと、タイトルにも使い、最後にも書いた「甘い毒」というのを深く考えて頂けたら…と思いました。
甘い毒です。飲み込んじゃいけない毒だからこそ、甘くて飲み込みたくなってくる。
我慢すればするほど欲しくなってくる。
鬼道さんは苦しんでるわけだと思います。
実際何が書きたかったんだ、と聞かれると、
放課後の二人を書きたかった、しかないんですが(笑)。
この小説はずっと前から考えていたので、
早いとこ処理したかったというのも事実です(笑)。
とにかく無事書き終えてよかったです!
昨日書き終えて、昨日更新しようと思っていたら出来ませんでした(笑)。
えーっと、また、アニメ感想&小説載せていきます!
じゃあね!!


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