やぶにらみ抄

 世の中斜め向きの姿勢で生きてます

国内バスメーカー、2グループに集約

2009-08-31 23:50:22 | Weblog
日産ディーゼルと三菱ふそう、バス事業の合弁会社設立へ(朝日新聞) - goo ニュース
 いすゞと日野がバス事業を統合するという話が出たときに、残る三菱ふそうと日産ディーゼルも何らかのアクションをとらざるを得ないと思っていたが、
やはり、バス事業を統合しないとやっていけない、という結論になったみたいである。
 ただ、今回の場合、バスボディーの製造は富山にある三菱ふそう系のボディーメーカーの工場に集約し、日産ディーゼルは北九州にあるボディーメーカーでの架装をやめるということで、いすゞと日野が統合したとき、路線バス系は原則旧いすゞ系、観光バス系は旧日野系と棲み分けをしたときよりも統合の度合いを高めたというのには驚いた。これは三菱ふそうによる日産ディーゼルのバス事業の吸収、と言っても差し支えないのではないだろうか?
 統合後のバスはどうなるのだろう? 今だと、大型路線系は日産ディーゼルブランド、三菱ふそうブランドを問わず、日産ディーゼルのエンジンを搭載、中型系は三菱ふそうのエンジンを搭載、大型観光系はそれぞれ三菱ふそうから日産ディーゼルへOEMされるものを除けば、それぞれ自社製のエンジン搭載となっているけど、今後は三菱ふそう色が強くなりそうな気がする。日産ディーゼル色が残るのは、大型車のエンジンの尿素水を使ったNOx低減システムくらいになるんじゃないだろうか?
 何しろ、日産ディーゼルは「三強一弱」と言われる大型車メーカーの中の一弱(いすゞは小型トラックに強く、日野は大型トラックと小型バスに強く、三菱ふそうは大型バスに強いが、日産ディーゼルにはこれと言った強いものがない)と言われ続けて来たからなぁ…
 また、日産ディーゼルが北九州にあるボディーメーカーでの架装をやめてしまうことで、バス車体メーカーは基本的にシャーシメーカーの系列下のメーカーのみが残る、という感じになる。北九州のボディーメーカーは今でこそ日産ディーゼルの指定車体メーカーという感じだが、かつては、いすゞ、日野、三菱ふそう、日産ディーゼルの4社のボディーに対応していたから。このメーカー、日本一のバス事業者の系列であるんだけど、今後はこの事業者、どこのシャーシメーカーのバスを入れるんだろう? 今まで疎遠だった、いすゞや日野が準指定メーカーとして声をかけるのだろうか?