前回までの進行
図より
△88歩▲同角△73桂▲38金△65桂
▲48銀△86歩
前回はここで▲35飛と引き、以下△75飛で思わしくありませんでした。
ここで一つ、工夫をします。
▲23歩
▲23歩と利かし、△同金と取らせて形を乱す。同時に、△31銀を浮かせます。
後のタイミングだと利かない可能性がある。
△同金▲35飛△75飛
放置すれば△57桂成からの素抜き。引いて受けます。
▲36飛
次に▲86飛と取れるので、自然に対応するなら△85飛。
しかしその変化に入る前に、踏まえておきたい順があります。
△87歩成▲同金△79飛成▲同角△78銀
飛車を切り飛ばし、△78銀の両取り。困ったように見えますが・・
▲24歩
両取りを対応する前に、一本利かす。これは取るしかありません。
△同金▲88角△87銀成
△87銀成にかえ、△35歩は▲86飛がピッタリの受け。
ここは攻め合うしかありませんが・・
▲33角成△35歩▲22馬△36歩▲31馬
金を引きずり出した効果で▲33角成からの突破が実現。
飛車は取られましたが、迫るには乏しく図はこちらが良し。
△62玉の早逃げも▲84角~▲22飛という具合で迫れば勝てます。
再掲
△78銀ではうまくかわされてしまいました。先手側も工夫します。
△45桂
あえて両取りを見送り、桂を活用させる。同時に△99角成も見据えてます。
ここは返し技で対抗。
▲88角
角成を防ぎつつ交換を迫る▲88角が好手。
対して△同角成とすると、▲31飛成!で困ります。
これも先に▲23歩を利かした効果。
なお、▲23歩を利かしていなかった場合は・・
△88角成▲同金△57桂成右▲同銀△同桂成▲同玉△88角成▲同金△79角
局面自体は難解ですが、主張を全て通されてるので、面白くありません。
再掲
◇結論◇
ここで▲23歩と利かすのが好手。△同金ととらせ、
形をみだすとともに、△31銀を浮かせる効果がある。
後からだと▲23歩が利かない可能性があるので、このタイミングが無難。
次回は、図より△85飛にはどう対応するか?について調べていきます。