一歩も引かずに攻め合う

2015-03-01 01:58:59 | 日記

▲55角△88歩と進んだ局面






前回はこの△88歩に対して、▲同角と取るとどうなるか?について調べました。

結論は△73桂~△65桂と活用され不満。


相手が一歩も引かないならこちらも強く。


ここは前例に従って対応します。



▲77桂△89歩成▲68銀







一見、と金を作られただけに見えますが、これは予定の範囲内。


△22角が活用しきれておらず、比べて▲55角は絶好の位置なので


バランスは取れています。

こちらとしては、と金を活用されるまでに仕事をしたい。


△82歩





まずは、普通に角成りを防ぐ。このまま収まれば不利。


動いていきます。



▲83歩△72金





まずは味付け。△72金と上がらせ、壁にさせると同時に

将来的に▲82歩成~の清算の余地をつくっておく。


ここからは早くも終盤戦に突入。




▲36飛△同飛▲同歩△25飛








▲83歩を利かし、飛車をぶつける。



先手側も負けじと△25飛で対抗。


両取りで困ったように見えますが・・




▲82歩成△同銀▲同角成△同金▲37桂△29飛成▲71飛





このタイミングで▲82歩成~清算するのが好判断。

途中の▲37桂は大事な一手。


桂馬を渡すと△46桂や△66桂の筋が生じる可能性があります。


図はこちらが有利。


▲83歩が受けづらく、▲37桂の効果により△45桂も跳ねられない。


危険が迫れば▲38銀(又は打ち)と補強すればいいので、


堅さも優っています。


再掲




飛車交換の順はこちらが良くなりました。


ということで先手側は新たな順で対抗します。


△75飛





交換に応じず△75飛が冷静な判断。


角を逃げるわけにいかないので攻めたてますが・・


▲23歩△55飛▲22歩成△同銀





▲23歩は、取れば▲24歩と打って良し。


しかし、手抜いて△55飛が好手。攻めの手掛かりが失せた後手側に対し、


と金を残している先手側が良しです。






単に▲36飛は逃げられると不利。工夫してみます。


▲23歩△同金▲36飛





先に▲23歩と利かし、▲36飛。


このタイミングならば、△23金の形に出来るということです。


ここで△75飛は、▲24歩で良し。交換に応じるよりありません。



△同飛▲同歩△25飛





両取りで困ったように見えますが、先に紹介したのと展開は同じ。


強く切り込んでいきます。


▲82歩成△同銀▲同角成△同金▲37桂△29飛成▲71飛





▲37桂と先逃げし、▲71飛が大事な順。桂さえ渡さなければ


そう簡単には迫られません。


図は難解ながらも、こちらが良し。


△32金の形に比べ、広くさせてますが


それでも▲83歩が厳しいのに変わりはなく、防ぎづらい。








◇結論◇

・ここで△88歩には▲77桂と逃げておく。▲77桂△89歩成▲68銀と

進行し、と金を作られただけに見えるが、

角の活用度が段違いで、釣り合いは取れている。







次回からは、ここで△82歩と受けず


激しく攻め合う順について検討していきます。



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