空想のねじ

好奇心のおもむくままに、チャレンジしたこと、行動したこと、感じたこと、思ったことを綴っていこうと思います。

重陽の節句の日に〜日本遺産 本峯天河大辨財天社へ〜

2023-09-23 08:08:00 | 神社・仏閣巡り
玉置神社の参拝後に、時間があったら天河大辨財天社にも行こうと言ってくれていたNちゃん。
調べると、玉置神社から2時間くらいかかることがわかりました。

3人の思いはもちろん、行く!(笑)。
私以外の2人は、玉置神社も天河大辨財天社も何度か参拝していて、だいたいセットで参拝しているそうです。今回はそんな2人が同行してくれていたので本当に心強かった。

山道を横切ったものとは?

玉置神社を後にしてほどなく、Nちゃんが、道路に何かおる!横切った!何?と言って車を止めたので、Mちゃんと慌てて窓の外を見ました。最初に目に飛び込んできたのは、コーギーのようなモコモコしたお尻。チワワより少し大きいくらいの生き物でした。

山の斜面を降りて行く前に、振り返った顔を見てわかりました。アナグマの子どもでした。かわいかった☺️。

※写真はイメージです。
しかし、ヘビ、シカ、ニホントカゲ、アナグマと野生の動物にたくさん遭いますね。

女神様に誘(いざなわ)れて

じつは、奈良へ向かうバスの中で私の前に、真ん中分けの長い黒髪、黄色地にオレンジ色の模様が入った着物を着た女神様が現れたのです。といっても、実際に見えているわけではなく、あくまでも頭の中に浮かんだイメージです。その女神様はやわらかな光に包まれていて、天女のように上から私の両手をとり、導いてくださるのでした。

なので、神様に呼ばれた人しかたどり着けないといわれる「天河大辨財天社」にも絶対参拝できる!とこのとき思いました(笑)。本当に不思議でお導きを感じます。感謝しかありません。

玉置神社は山深く、野生の動物などが住まう自然が豊かな場所。天河大辨財天社は民家の中にあって、やわらかく包み込まれるようなやさしい空気感を感じました。どちらも落ち着いてよい神社です。

赤い太鼓橋が鮮やかですね。
 
手水舎の横にある池には鯉とイモリがいました。アカハライモリなのかな?池で共生していて、水の中で泳いだ後に両手両足を真横に伸ばして脱力する姿が見ていて微笑ましくなりました。池の鯉たちはなんだか騒がしくて、急にあばれたり、跳ねたり、一列になって泳いだりしていました。

五十鈴を鳴らすのにひと苦労


二の鳥居をくぐって拝殿へ。


★天河大辨財天社
 ご祭神
 市杵島姫命
 熊野坐大神
 吉野坐大神
 南朝四代天皇の御霊
 神代天之御中主神より百柱の神

天河大辨財天社のある霊峰本峯山は、役行者が開山した修験の場であり、弘法大師も参籠した場所。弘法大師に縁のあるものも多く残っているといいます。

今までに見たことのない素敵な拝殿でした。
こちらの本坪鈴(ほんつぼすず)は、五十鈴という特別な鈴。

写真は根付ですが、このように3つの鈴がひとつになっていて、これが2つ重なっていて、真ん中の穴にひもが通っています。ふつうに鳴らすようにひもを動かしても鳴らないのです。鳴らし方のコツは、書いてありました。なんともいえない音色です。

五十鈴は天河大辨財天社の神宝で、
生魂(いくむすび)
足魂(たるむすび)
玉留魂(たまずめむすび)
といいます。

肉体・精神・魂、あるいは、天地人なる三位一体の調和状態をあらわします。天の岩戸で天鈿女様が踊った時に持っていた鉾にも五十鈴がついていたといわれています。

伊勢神宮のそばを流れている川の名は五十鈴川、「いすゞ」という音の響きにも惹かれてしまいます。「五十」と調べると、数の多いこととあります。ふつうの本坪鈴よりも数が多いということであれば、なんとなく納得はいきますが、五十鈴川とか佐渡島の度津神社のご祭神・五十猛神の五十は何をあらわすのでしょうか。
五十鈴のあらわす意味と同じなのかな?

すべては繋がっていた?

拝殿の反対側には目にも鮮やかな真紅のカーペットが敷かれた立派な神楽殿がありました。
私はこれを見てすぐに「能の舞台?」と思い、Nちゃんに聞いてみましたが、知らないといわれました。

後で調べると、天河大辨財天社には能楽史上とても貴重な品で文化的価値のある能面や能装束がいくつも現存しているといいます。観世三代の嫡男観世十郎元雅が能を奉納した史実もあります。江戸時代には神主さんが能を演じていたそうです。

なんだか、佐渡島から話がずっと繋がっているみたいに思わされます。

長くなったので、続きます。


重陽の節句の日に〜世界遺産 玉置神社へ2〜

2023-09-20 12:12:00 | 神社・仏閣巡り



出雲大社玉置教会と並んで本社があります。出雲大社玉置教会の木彫りがとてもインパクトがあったので撮りました。目、見開き過ぎですね(笑)。

左上の駐車場から右上の玉置山へ行き、下に降りて本社へとぐるっと回ってきた感じです。案内されるがまま歩いてきましたが、結構歩いてますね(笑)。

本社へ続く石の階段は、手すりがないので少し怖かった。

玉置神社(たまきじんじゃ)
 ご祭神 
 国常立尊(くにとこたちのみこと)
 伊弉諾尊(いざなぎのみこと)
 伊弉冊尊(いざなみのみこと)
 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
 神日本磐余彦尊(かむやまといわれひこのみこと=神武天皇)

 境内社
 大日堂社(大日如来)

主祭神は国常立尊です。
来る前に国常立尊について検索したら、なぜかある方のブログに辿り着き、読んでいくと国常立尊からご神託を受けて諏訪大社と旧御射山神社、四柱神社でご神事をしてきた話が書いてあって、夏休みに行ったばかりだったのでびっくり(四柱神社へは行ってません)😅。
神日本磐余彦尊は神武天皇。今年、橿原神宮にも参拝させていただいたなと。不思議☺️。
ちょうど令和の大改修が行われていました。

空を見上げたら、ちょうど飛行機が。



杉のご神木も素晴らしかった。

ニホントカゲが2匹います。わかりますか?


★白山社
 ご祭神 菊理媛神

9月9日は、菊理媛神の日でもありました。白山社もあってうれしかった。ニホントカゲですが、数え間違えてなければ9匹!
また来られますようにの願いを込めて、奉納幟を申込みました。一年以内にまたぜひ行きたい!いや、行く(笑)。

約3時間の参拝でしたが、楽しかった。
玉置神社の神様、呼んでいただいてありがとうございました🙏。

続きます。



重陽の節句の日に〜世界遺産 玉置神社へ〜

2023-09-18 22:33:00 | 神社・仏閣巡り
十津川郷からさらに道を進むと、瀧のある場所で途中下車。

★八大龍王姫松明神
石碑には祀られた経緯が書いてあります。昭和20年代の話なんですね。太古の昔でも現代でも、変わらずご神託は下りますね。神様の世界は時間の概念がないといいますから、当たり前のことなのかもしれませんが。

とにかく清涼感のひと言。
禊ぎしたくなる場所です。

子どもの頃に楽しんだ川遊びを思い出しました。感謝の気持ちを込めて、つたない龍神祝詞をあげさせていただきました。🙏

瀧から上がってきた時、日差しがちょうどいい位置に☺️。

玉置神社に到着!

この後まもなく玉置神社に着きました。
途中、道路で蛇🐍に遭遇😳。

車窓から。


駐車場からの景色。
とにかくずーっと山道でしたが、山の上も快晴でした。うわっ💦となるくらいトンボがたくさん空を飛んでいました。久しぶりにたくさん見た(笑)。

玉置神社のある霊峰玉置山は標高1,076メートル、なかなかの高さです。呼ばれないと辿り着けない神社といわれているだけに、今回は本当にうれしい参拝でした。

ふつうは鳥居をくぐって進むのでしょうが、Nちゃんは私の足と体力を考えてくれて、まずは鳥居より左側にある山頂に続く登り道の方を進めてくれました。
野生の鹿に遭遇しました。

喜んで撮っていたのですが、雌鹿のそばには牡鹿がいることが多く、角があるから近づきすぎると襲われたりして危ないんだそうです。迂闊に近寄らなくてよかった💦。ゆっくり登って山頂へ。

この蝶々、私たちが近づくと逃げるのですが、またすぐテッペンに止まり、それを何度か繰り返したので、ここがお気に入りみたいです。

頂上にある鐘を鳴らした後、ここから下ります。案内板に熊野本宮大社まで15.6キロと書いてあり、行けるんだ!とびっくり。2キロで30分計算で3〜4時間といったところでしょうか。

玉置神社は熊野三山の奥宮で、吉野から熊野の辺りは古くからの修験の場だったことを考えれば不思議でもなんでもないのですよね。

位置関係はこんな感じ。
上の★印が玉置神社で、下が熊野本宮大社です。なんとなく歩けそうな気になったりして(笑)。

玉置山を含んだ大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)は「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産になっています。

紀伊山地には3つの霊場と3つの参詣道があり、神仏の宿る場所として古くから信仰を集めていました。今でも神仏が宿るとされる拝所や行場が遺跡として残り、それは「大峯七十五靡(なびき)」と呼ばれています。

頂上で写真を撮った時は、なんて読むんだろう、十って何?と思いましたが、理解できました。熊野本宮大社(一番靡)から始まっており、玉置山は十番靡になるということでした。


本来のルートで登ってくることを考えたら、多分途中でへこたれたと思います。Nちゃんに感謝。

ヤマジノホトトギスの花がかわいらしかった。

★霊石三ツ石神祠
 ご祭神 
 磐裂神(イワサクノカミ)
 石析根神(イワサクネノカミ)
 軻遇突智(カグツチノカミ)
こちらの神様は、伊邪那岐命と伊邪那美命から生まれた神様です。


★玉石社
 ご祭神 大己貴命
玉石社の場所には、氏子さんが立っていて、参拝者に話しかけては、道の案内をしていました。毎週自主的に行なっていらっしゃるといいます。愛されている神社ですね。

この日はニホントカゲの出没回数が多かった!


水神社(真名井社)
 ご祭神
 西真王水神

★三柱神社
 ご祭神
 倉稲魂命
 天御柱(アメノミハシラ)
 国御柱(クニノミハシラ)
玉置神社の地主神といわれています。
天御柱、国御柱は風の神様。別称を志那都比古神(シナツヒコノカミ)、志那都比売神(シナツヒメノカミ)、級長戸辺命(シナベノミコト)といいます。

別称を見て、どこかで見たお名前だと思ったら、根津神社にある駒込稲荷のご祭神でした。

文化元年(1804年)建立の社務所・台所の横を抜けると、本社が見えてきました。

続きます。


重陽の節句の日に〜念願の神社参拝〜

2023-09-13 23:00:00 | 旅行
車中泊2日の旅へ

8日に会社を定時で上がり、急いで帰宅。
台風が近づいているのを気にしながら、深夜の高速バスに乗るために、慌てて荷物を準備して、定刻、奈良へ向けて出発しました。翌朝8時頃には待ち合わせの場所へ到着です。

数日前から台風が近づいてきていたのですが、バス会社に電話しても、なぜ心配してるのかという感じの返答で、きつねにつままれたような感じでした。

そこで、久しぶりに神様にお天気のお願いをしました。子どもの頃は何かあると、「明日晴れにしてください」とお願いをしてたっけ。なぜか決まって次の日は晴れになって、願いが叶っていたことが多かった気がします。だからきっと台風もそれるから大丈夫と、変な自信とともに日本に上陸する手前で直角に右に折れるイメージをしていました。
(後で本当にそれてびっくり😳。もちろん偶然でしょうけど💦
台風被害に遭われた地域の方々にはお見舞い申し上げます🙇)

早朝、奈良県に入った高速バスがちょうど大神神社の付近に差し掛かった時、朝日も昇り始めていて朝靄がかかった山がとても神々しく見えました。思わず「次の参拝の時には、登拝できますように」と手をあわせました。

神田明神から繋がったご縁は

神田明神で偶然繋がったご縁が今回の奇跡の始まりでした。神田明神で龍画家の作家さんと一緒に見ず知らずの女性3人組の記念撮影に混ぜていただいた後、写真をいただくのにLINE交換をしながら神社の話で盛り上がり、そのとき「玉置神社に行こうと思ってるけど一緒に行かへん?」と誘ってもらったのです。

じつはプライベートでは意外と引っ込み思案で人見知りするのですが(笑)、声を掛けてくれたNちゃんの明るい人柄にすっと馴染んでしまいました。声をかけてもらった瞬間、このご縁は繋がると直感しました。土日しか参加できないと伝えたのですが、私にあわせるといってくれて、ますます呼ばれてるのかしら?と思う始末。考えさせてくださいと返事を保留にしてその日は帰りましたが、心の中では行くことを決めていました。

8月27日に偶然会って誘われて、2週間経たないうちに一緒に参拝するというスピード展開に自分でもびっくりしています。その時必要な出会いはタイミングが本当に合うものなのですね。前回の伊勢神宮のようです。Nちゃんも、旅行でたまたま神田明神へ行くことにしただけで、龍画展をやってることも知らなかったと。私も土曜日の参拝を日曜日に何の気なしに変更していたのでした。

奈良でNちゃんとそのお友達のMちゃんと合流し、Nちゃんの車で玉置神社へ出発しました。Mちゃんとは初対面でしたが、これまたすんなり馴染む(笑)。驚いたことに、子どもの頃から大神神社とご縁のある人でした。今度、奈良へ来る時は三輪山へ登拝しましょうとのまさかのお誘い☺️。これも大神神社の神様のお計らいなのでしょうか。

十津川郷 道の駅


この日奈良は快晴、台風の影響はほとんど感じられませんでした。時折すれ違う車のナンバーは、8888、8080、8008、1188といったように、8をよく見かけました。8は龍神さんの番号ですものね。しばらく進み、立ち寄った十津川郷では、日輪が。
そういえば、学生時代に十津川さんという苗字の同級生がいたことを思い出しました。確か彼女の田舎もこのあたりだったはず。高校時代に仲の良かった友達は三輪さん(大神神社の御神体は三輪山)だったっけ、なんか関連してるみたいですね。
足湯がありました。今度来る時は、入りたいな。
Nちゃんのおすすめ、めはり寿司は和歌山の郷土料理。高菜の漬物でおにぎりを巻いたこの料理は、古くから熊野地方で食べられてきたお弁当だそうです。シンプルな味わいでした。

長文でごめんなさい。
続きます。



諏訪大社の摂社〜旧御射山神社〜

2023-09-07 06:30:00 | 神社・仏閣巡り
次の日は妹も加わって、旧御射山神社へ。

旧御射山神社は、霧ケ峯本御射山神社ともいわれています。諏訪大社の旧摂社です。八島湿原や旧御射山遺跡もそばにあります。美ヶ原のビーナスランにつながる道の途中にあって、諏訪湖から車で40分弱の場所です。

この日は夕方には東京へ帰る予定だったので、少し早めに妹の車で向かいました。

車から見た景色。
とてもいいお天気でした。
車を降りて、看板に従って歩いて行きます。

アスファルトに鹿🦌?の足跡を発見。

こんな感じの道を進みます。


標高が高いからか、日差しもあまりきつくなく、なによりもさらに涼しいー❗️少し肌寒いぐらいで、湿度も低く、不快な感じがまったくない(笑)。自然のクーラーが一番ですね。まさに避暑地です。新潟の暑さは尋常じゃなかった。

途中の道を左に折れて、草の中の小道を進んでいきます。ちょうど年配の方3人組がいらして、そのうちの一人の方が、ガイドをしていたので近道を行くことができました。
看板が見えてきました。
木陰に見えるのが、旧御射山神社です。
★旧御射山神社
 ご祭神 建御名方命

旧御射山遺跡は標高1650メートル、八島ケ原湿原の南側にある中世の祭祀遺跡で、1962年7月に県史跡に指定された。 諏訪神社下社の大祝(おおほうり)金刺(かなざし)氏の禁猟地だった場所で、御射山社は江戸時代初期に下社秋宮近くに移された。

じつはここの場所は、もう一人の知人のシャーマンさんにおすすめされたのです。聞いた時は、次に帰省したときには絶対に行こうと決めていました。


は澄み渡ってキレイな青空、空気が冷たくて下界の暑さが嘘のよう。気持ちよさそうに、満喫している母と妹。

今回は駆け足で回ったので、湿原や遺跡にまで寄ることができませんでしたが、次はゆっくり回りたいと思います。

妹と姪っ子たちは、次の日にも訪れたようです。最後の2枚は妹撮影。