Imachoの旅日記

旅好きImachoの旅日記を写真とともに綴っています!

フィレンツェ~ウンブリア~ローマ 2018.1 4(プラート)

2018年03月21日 | イタリア

本日は午前中フィリッポ リッピの絵をたくさん見にプラートへ行きます~
SMN駅の券売機で往復のチケットを買って(片道 2.6ユーロ)
8時10分発のR(レッジョナーレ)に乗ります




時刻表では8時33分着となっていましたが、5分ぐらい遅れて到着
駅はプラートチェントラーレ駅の次 プラートセッラーリオ駅です


駅を出て前の道を歩くと3分ぐらいでドゥオーモ広場に着きます
朝9時前で通りのお店はどこも閉まっていたのでブラブラお店を
見ながらというのもなくあっというまに着いちゃいました

ドゥオーモ広場はとても広く周りにはベンチも設置されているので
子供連れのお母さんや、近所のご老人の方なんかがくつろいる一方で
広場は通勤の人が自転車でビュンビュン横切ったりと観光地では無い
プラートの朝の日常が見れます

プラートのドゥオーモは縞々の大理石
中には10時からしか入れないので外観だけ先に見てみます。



正面入口上には A ロッビアのテラコッタが飾られてます
フィレンツェに来ると ロッビア一族のテラコッタを
よく見掛けますよね~素敵です


プラートのドゥオーモと言えばこれも重要
ドナテッロの「踊る子供達」が飾られた円形の説教壇とブロンズの台座
これはレプリカで本物は美術館にあるらしいので後で見に行きます




私のプラートでの予定は
・ 9時 プレトリア美術館
・10時 ドゥオーモ
・10時55分発 でSMN駅へ

なのでまずはドゥオーモ広場を抜けてプレトリア美術館へ


ここにはフィリッポ リッピとフィリピーノ リッピの作品が多く
楽しみにしていた美術館なんです~
もともと 裁判所として建てられたらしく見た目も
歴史を感じられる(というか古い)建物ですが
修復されたらしいので中はきれいな美術館なんでしょう!
建物の右側に入口があるので歩いて行くと・・・・



ガ~ン 衝撃の事実です
事前の調査で9時と思っていたらなんとっ
10時半からになってる
ということは・・・
私の予定でいくと今日プレトリア美術館を見ることが出来ないじゃないですか~
でもって、10時までヒマ・・
プラートの街はとても小さく朝の9時に他に観光するところなんて・・・

時間潰しに地球の歩き方に載っているところを回ってみることに
まずは サンタ マリア デッレ カルチェリ教会へ
中に入ると礼拝中で入れない・・・
次 皇帝の城 10時からで開いてない・・
次 旧サンドメニコ修道院(フレスコ画美術館) 工事中・・・

ホテルで朝食をたっぷり食べたのでおなかもいっぱい
カフェを飲む気分にもならないし・・・
ドゥオーモ広場のベンチで座って待つことにしました・・・
こんなことなら、もっとホテルでゆっくりしてれば良かった・・・

そう言えば、プラートは中国人が多く住んでいるらしく
自転車で買い物している中国人をチラホラ見ました
中国人て世界中に移住してチャイナタウンなるコミュニティを作って
現地住民を圧倒する勢いで生活してるんだからスゴイですよね
ここプラートでも伝統繊維業がもはや中国人に乗っ取られているようで・・・
さすがに観光地ドゥオーモ広場界隈では中国人を多くは見なかったなぁ~

10時 や~っとや~っとドゥオーモ美術館が開きました
正面から見て右側の壁の先に入口があり中に入ってチケットを購入(5ユーロ)
ドゥオーモのリッピのフレスコ画を見に行けるのかと思いきや、先にドゥオーモの地下にある
美術館を見て回るようで小っちゃいおじいちゃんがガイド?として一緒に回って
くれるそうです。(イタリア語でガイドされてもわからないから本当は一人の方がいいんですけどね

ドゥオーモの地下には遺跡があるそうで 初めて知りました!
でも、今回は時間も無いしリッピをゆっくり見たいしで
遺跡はスルーして(ガイドのおじいちゃんごめんね~話聞かずに先に進んで)

ドナテッロの「踊る子供達」の説教壇 本物


近くで見ると子供達が歌ったり踊ったり生き生きとしてました
ドナテッロのことはよく知らないんですが、パドヴァで見た
騎馬像のイメージが強くあまり興味が持てなかったけれど
こんな作品もあるならいいかも~  

こちらはブロンズの台座の本物


思いがけず、ボッティチェッリの作品も
「聖ヨハネと聖母子」の絵と「十字架のイエス」の2点ありました
これは「十字架のイエス」



1495-1500年作成となっていたのでサヴォナーラの影響を受けた後の
ボッティチェッリらしさの無い絵に見えます

この美術館中が暗くて写真撮るのが難しい・・
写真は上手く撮れなかったので載せてないですが「聖ヨハネと聖母子」は
ヨハネの顔が可愛らしいですよ

そしてリッピの「聖ヒエロニムスのお葬式」
この絵には美しい女性がいないのでリッピらしい魅力が感じられないかなぁ~
でもヒエロニムスを囲む人たちの表情はイロイロで面白いですよ
特に下で腰を抜かしている男の子の表情がいいわ~


美術館はここまでで、おじいちゃんと一緒に入口に戻り
メインのリッピのフレスコ画を見るため美術館を出てドゥオーモに入ります
(プチ情報 美術館の中のトイレはきれいでした!もちろん使わせて頂きましたよ)

ドゥオーモに入って正面右端に行くと、ドゥオーモの内装工事をしている風のおじさんに
「チケットはある?」と聞かれ「Si!」と答えたら
チケットを確認することも無くウッチェロやリッピのフレスコ画のあるエリアに
入れてくれました(あのおじさんはドゥオーモの人だったのかなぁ~?)

ウッチェロの絵が描かれているアッスンタ礼拝堂の「聖ステファノの物語」
こちらは聖ステファノのお葬式の場面ですが、ウッチェロと言えば遠近法! 
なんか絵を見るというより、遠近法使ってる!使ってる!
なんてことに目がいってしまいます



そしてアッスンタ礼拝堂の隣にあるマッジョーレ礼拝堂に
お目当てのフィリッポ リッピのフレスコ画があります
左側の壁に「聖ステファノの物語」が描かれてます

①最上部の聖ステファノの生誕 中段の聖ステファノの活動
 一つの絵の中にいろんな場面が描かれ何人ものステファノが出てます
(異時同図法といって よくあります)



②右端の石打ちの刑で聖ステファノは殉教してしまいます。
 (それ故 アットリビュートは石です)



③聖ステファノのお葬式
 ウッチェロだけじゃなかった!
 リッピも葬式の場面で遠近法を存分に使ってます




右側の壁には「洗礼者ヨハネの物語」です

①最上部は洗礼者ヨハネの誕生



②右端が両親との別れ 真ん中が祈っているところ
 これも異時同図法 ヨハネはまだ少年ですね~



③荒野での活動
 リッピが描くと岩山もなんだか優雅に見えるわ~



④これが有名なサロメのシーンです
 真ん中が優雅に踊るサロメ そして 左がヨハネ斬首の場面です



⑤ヨハネの首をお盆にのせて差し出すサロメ



どちらもストーリーがあるんですがここではそれは省いて・・・
やはりサロメの絵が美しい~しなやかでドレスも柔らかく
ヒラヒラと動きがあるのがいいです~

でも そろそろ時間が・・・ドゥオーモを出ないと・・・
プラートはもう一回来ないとね~ 絶対来ますよ~
時間に余裕のある計画をたてなかった私が悪いんですけどね
あ~プレトリア美術館見たかった~
プラートはビスコッティが美味しいらしいのでそれも食べたいしね

駅まで5分もかからないのでギリギリまでリッピを見て
駅へ向かいました
電車は時間通りにやってきて10:55発→11:20SMN駅着

一度ホテルに戻ってトイレを済ませて再びSMN駅へ
(ホテルが駅から近いって便利です
少しお腹がすいたので、昼ですが駅のカフェで
カフェラテとクリームコルネをパクついて
これからミラノへ向かいま~す












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